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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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修学旅行最終日⑤

「これよ、これ!北京ダックって一度食べてみたかったのよね〜

 でも、本当にパリパリの皮だけで、お肉は食べないのね

 なんだかもったいないね~」

「そうですわね

 中華料理は食材を余す事なく使い切るイメージがありますからビックリしますわ」

「そうですよね、私が聞いた事があるのは、

 【4本足なら、机と椅子以外全て食べる】でしたっけ?」

「あぁ、それは【広東(カントン)人は二足なら親以外、四足なら机と椅子以外、走るものなら自動車以外、泳ぐものなら潜水艦以外、空を飛ぶものなら飛行機以外なんでも食ってしまう】ってやつね」

「それを聞くと妙に納得してしまいますわ」

「大袈裟に言ってるんだろうけどね

 だって、二足なら親以外って事は、子供は食べちゃうの?って話になるよね〜」

「「・・・・」」

「ちょっと、美咲も美優もどうしてそこで黙っちゃうの?

 ボク、何かマズい事言っちゃった?

 ・・・まさか!?」

「まぁ、飢饉の時とかにそういうことがあったかもしれないわね」

「そうね、美咲の言うとおりね

 大昔なら不思議じゃないからね

 大昔に自動車や潜水艦や飛行機があるのかってツッコミは無しでお願い」

・・・本当にあるのかもしれない

で、でも、せっかく誤魔化してるんだから誤魔化されてあげようかな


「なるほどねー

そういえばさあ、メニューを見てびっくりしたよ

 地域によって8つもあるんだね

 北京・四川・広東・上海の4つだと思ってたんだけどなぁ」

「大きな分類としては山東料理・江蘇料理・浙江料理・安徽料理・福建料理・広東料理・湖南料理・四川料理の8つね

 細かな分類はもっとたくさんあって、北京料理は山東料理の一部、上海料理は江蘇料理に分類されるわね」

「八大菜系と四大中華料理は中国での分類と日本での分類の違いよ

 ここのお店は、高級店を名乗るだけあって、すべてに対応してるの

 ヒカルの要望ならどんな料理でも出せるお店よ

 うまく誘導できt・・・イエナンデモアリマセン」

「・・・自爆した美優は置いて、食べましょう」

「「「いただきま~す」」」

「美味しーーーい!!」

「美里、そんなに急がなくても誰も取らないわよ」

「フンガッンッぐ?」

「口に入れたままで喋らないの!」

「んぐっ、だって美味しいんだもん

 それに、美咲のフカヒレには手を付けて無いからね

 あっ燕の巣のスープも美味しそう!

 おー、でっかい干し(アワビ)、こんなサイズは見たこと無いわよ」

「美里はブレないよね〜

 でもさぁ、修学旅行の間は運動してないでしょ?

 体重計乗った?」

「「「・・・・」」」

「あれ?どうしたのみんな?

 急に固まっちゃって」

「東京に帰ったら節制しないとね・・・」

「や、休み時間毎に階段を一往復することにいたしますわ」

「それにしても、ヒカルは全然太らないよね・・・裏山」

「ボクはもう少しお肉が付いて欲しいんだけどね

 胸の辺りとか・・・」

「そんなゼータク言う口はこの口かぁ〜!」

「!!ちょっ、美里!」

「はっはっはっ、塞いてやったぜー」

「美里、ズル〜い

 じゃあ、次は私ね」

「美紀さんの次は(わたくし)で」


結局、全員にキスされちゃった・・・


この一ヶ月とちょっとの間にお気に入りの未読が膨大な量に・・・

しばらくは違う意味で忙しいですね

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