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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
245/273

修学旅行最終日④

「あ〜いい匂いだね」

「通り全体に美味しそうな油の匂いが漂ってるわね

 やっぱりこういう中華料理独特の匂いって食欲をそそるわよね」

「で、何処にしようかな?

 沢山お店があって・・・選ぶのも大変だよ」

「客引きも結構いますもんね・・・ホラ」


「イラしゃいまセー

 メニューに無い料理も作りマスー」

「今なら待たズに食べれるヨー」

「めっさ美味しいカラ食べてミテー」


「ほんとだ、片言の日本語???

 というか、発音が少しオカシイけどほとんど日本語だね」

「あ~、あれはね・・・ワザとよ」

「え?そうなの?」

「もちろん全員がそうではないんだけど、日本に長く住んで仕事をしていたらいやでも日本語は上達するわよ

 でも、こういうお店だと、片言っぽい日本語の方がそれっぽい雰囲気が出るでしょ?

 要はイメージ戦略よ」

「え~ほんとに~?

 美優がそう思ってるだけで、実際はまだ日本語に慣れてないとかじゃないの?」

「まぁ、美里が疑うのも無理はないけど、証拠はさっきの「めっさ美味しい」ね」

「???・・・どゆこと?」

「【めっさ】ってどういう言葉か知ってる?」

「え~っと、スゴいって意味の・・・最上級?強調した時に使うよね?

 あっ、そうか、若い世代しか使わないって事なの?」

「半分正解かな?

 【めっさ】って全国的には若者言葉として広まってるけど、元々はこの辺り、兵庫県南部の方言なのよ

 だから、この辺りに長く住んでいる人は普通に使うわね、お年寄りでもね」

「なるほど~、方言が自然に出るくらい長く住んでいるのに片言の日本語しか喋れないのは不自然って事なのね」

「あと、「めっさ美味しい」はイタ飯屋さんでも通用するのよ」

「・・なるほどね」

「ちょっと、美優と美咲だけが分かっても、私とヒカルには意味不明なんですけど~」

「美里・・・ボクが分からないって決めつけないで欲しいな

 ・・・分からないけど」

「ぷっ

 ・・・それはそうと、私も分からないので教えて欲しいですね」

「・・・あっ、そういう事ですのね

 なるほど、【めっさぶぉーの】ですわね」

「そうそう、清香ちゃん正解!

 あとは・・・分からないみたいだからバラすとね

 【めっさ】ってイタリア語でもまったく同じ意味なのよね

 若者言葉として広まった原因も、イタリア人タレントがイタリア語まじりの日本語でテレビに出て喋りまくってたからっていう説もあるわよ」

「なるほど~って、お話が脱線してるよ

 美里じゃなくてもお腹が空いちゃうって」

「そ、そうね・・・じゃあとりあえずそこの高級そうなお店にしましょう

 高級店ならフカヒレもあるでしょ?」

「ちょっと、そんな高級中華だなんて、私のお小遣いじゃ無理だって・・・」

「ダーメ、美咲のお財布はお土産を買う時しか出させないからね」

「そうそう、ヒカルと一緒の食事なのに鷹峯家のメンツを潰すようなマネをさせたら私が怒られるのよ

 だーかーら、私の為に食事代を出させて下さい、お願いします」

「ヒカル、美優・・・」

「ぐぅ~~~~」

「・・・ほら、美里のお腹の虫が催促してます、入りましょう」

「・・・うん」



4/1 誤字修正

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