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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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修学旅行3日目⑨

「デロリマンのイメージがぁ〜」

「あれ?美咲、面白くなかった?

 確かパックトゥザフューチャーが好きって言ってたハズだけど・・・」

「違うのよ・・・

 デロリマンにあんなにたくさんの人が乗るのは許せないのよ」

「な〜んだ、そんな事かぁ

 仕方ないんじゃない?

 二人乗りだと待ち時間がトンデモない事になっちゃうでしょ」

「ダメなの、デロリマンはね

 主人公がヒロインを膝の上に乗せて無理矢理三人乗る所も含めてデロリマンなのよ!!

 それを、あんな・・・冒瀆よ!

 ・・・これは、もう、私が作るしかないのかもしれない」

「え?作るってタイムマシンを?

 ・・・美咲なら作ってしまいそうなのが怖いわ」

「ちょっと美優、迂闊に口にしないで

 ボクも本当に作りそうな気がしてきた・・・」

「何バカな事を言ってるんですか

 いくら美咲でもそれは・・・

 いえ、まさかそんな・・・・

 でも、美咲なら・・」

(わたくし)達は今、歴史的瞬間を目の当たりにしているのかも知れませんわ」

「50年後に国営放送の教育番組で放送されたりして・・・その時歴○は動いた!とかね」

「ナイナイ、ワープ航法とか慣性制御や反重力推進が実現したとしてもタイムマシンは無理よ」

「でもね美咲、コールドスリープと亜光速移動を併用すれば未来に行くのは出来そうじゃない?」

「確かに美優の言うとおりそれは可能だけど、一方通行はタイムマシンとは言えないわ

 それに、もしタイムマシンが本当に出来たら未来人が来てるハズよね?

 私なら絶対に過去に旅行するわ

 そして、小さい頃のヒカルを()でるのよ!」

ちょっ!そんな事されたらボクが元は男の子だったのがバレちゃうじゃないか

わ、話題を変えないといけないね

「そ、そんな訳の分からない専門用語で会話してないで、次のアトラクションに行こうよ」

「オッケー、それじゃあ公式アプリの出番ね

 えーと、近いのは・・・これかな?火事のヤツ」

「バッタドラフトですね

 行きましょうか?」

「あ!ソレはダメよ!

 ヒカルのトラウマになっている可能性があるから避けないと・・・」

「トラウマって・・・あぁ、パパの事かな?

 大丈夫だよ、別に直接現場を目撃したワケじゃないからね

 それに、物心つく前だから覚えてなかったりするんだ

 だから普通に見に行けるよ

 ・・・あれ?美優にパパの事を話したっけ?」

「あっ!

 おっと、誰か来たようだ」

美優はそういった事も教えられてるんだね

・・・どこまで知ってるんだろう?

もしかしてボクが男の子だった事まで??

どうしよう・・・聞くべきかな?

でも、聞くのはなんだか怖いなぁ

・・・ヘタレでごめんなさい


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