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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
236/273

修学旅行3日目⑦

「美味しかった〜

 うん、満足満足」

「そりゃ満足でしょうね・・・あれだけ食べるとね〜」

「うんうん、見てるこっちが恥ずかしかったよね」

「女性でパンのお代わりをされる方をみたのは初めてですわ」

「それは、美里だから仕方ないけど

 スープのカップをパンで拭ってまでは・・・さすがにボクでもヒクよ」

「スープと言えば、上から振りかけてたヤツ、星形で綺麗だったね」

「そうそう、美咲が「これは何で出来てるんですか」って聞いた時の切り返しが気が効いてたよね」

「ひょっとして、美咲は知ってて振ったの?」

「まさか、買いかぶり過ぎよ

 純粋に知的好奇心から聞いただけよ

 そんな事より、美里・・・食べ過ぎよ」

「そ、そんな事ないわよ

 いつも通りの量だもん」

「それがダメなのよ

 いい、美里は普段部活で運動しているでしょ?」

「うん、結構ハードな練習をしてるよ」

「それが、修学旅行で練習が無いのに同じだけ食べてどうするの?

「あ!」

「運動量が減った分だけ摂取カロリーも減らさないとね」

「う、うん、わかった

 いっぱい食べるならその分運動しろって事よね

 ・・・よし!とりあえずヒカルを背負って移動しよう!」

「え!?どうしてそうなるの

 ここはボクを背負うより、食べる量を控えるところでしょ?」

「甘いわねヒカル、私が食べる量を減らして我慢出来るとでも思ってるの?」

「・・・無理ね」

「ええ、無理だと思うわ」

「それどころかお腹を空かせて、暴れそうだし・・・」

「ということで、さあっ!」

「何が「ということで」なの

 ボクはそんな恥ずかしい事しないよ」

「そんなぁ、ヒカルは私にブタになれって言うの?

 うっ、ううっ」

「ちょっ、そんな事で涙目にならなくても」

「あーあヒカルが泣かしたー」

「これは惨いですわ」

「カワイソー」

「(ちょっと、美紀、棒読みよ)

 ヒカル、乗ってあげたら?

 去年の騎馬戦でも乗ってたじゃない?」

「じゃあちょっとだけだよ?」

「やったー

 えへへっ、背中にヒカルの温もりが・・・

 ぁあ幸せ〜」

「さて、次の所へ移動しようよ」

「美咲の好きなパックトゥザフューチャーよね?少し遠いですけど、美里が背負ってるから大丈夫ね」

「あっ、ちょっと待って美紀

 もう少しで昼のパレードだから見てからにしない?」

「構いませんけど・・・今からだといい場所から観れませんよ?」

「この美優様がヒカルの為の場所を確保してないなんてありえないでしょ?

 とりあえず案内するから・・・コッチよ、みんな着いてきて〜」

「じゃあヒカル行くよー

 そーれ、(アイ)、勝つ!(アイ)、勝つ!」

「美里、何なのその変な掛け声?」

「あれ?知らない?

 近頃の小学生の間で流行(はや)ってる掛け声だよ

 まぁ、小学生の事だから英語と日本語がごちゃ混ぜってツッコミは無しよ」

「ふーん、なるほどね

 それって個人競技だから(アイ)なのかな?」

「私が見たのは、当然バレーだったけど・・・そういえばWe(ウィー)じゃなかった」


小学生にIとWeの使い分けなんて無理か

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