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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
224/273

修学旅行2日目④

「みんな、ここだよ」

「随分と・・・その、風情のある店構えですわね」

「そ、そうですね

 なんというか、レトロ調ですか?」

「清香ちゃんも美紀も・・・素直にボロっちぃお店って言ったらいいのに」

「美里・・・それは思っても口に出さないほうがいいのよ」

「でも、このお店って昔の町屋を改造してるんでしょ?

 だったら敢えてボロっぽくしてるんでしょうね

 ほら、建具なんかも昔の物を流用してるわ」

「でしょでしょ

 ほら、美咲のお墨付よ!

 って、それはそうと・・・カレー屋さんじゃない???」

「うん、カレー専門店じゃなくって、メニューにカレーがあるだけだよ

 でもね、ここのえびカレーが美味しいんだよ」



「ほわっ!

 これは・・・エビの味が濃厚だね

 カレー自体はそれほど辛くないけど・・・

 うん、3杯はイケるな」

「・・・エビの殻をすり潰してまぜてあるのかしら?

 いえ、焼いてからすり潰してるのかも」

「具に使うエビ以外にもペースト状にしてルーと混ぜ合わせてますのね

 まさにエビ尽くしですわね」

「ヒカルがオススメするだけの事はあるわね

 この味でお値段が3ケタだなんて・・・

 ありがとう、ヒカル」

「・・・・・」

うん、美里のお腹には少し量が足りないかもしれないね

美紀や清香ちゃんの舌も満足したみたいだね

美咲はなんだか感激してるみたいだけど・・・そんなに気に入ったのかな?

美優は・・・これを伊勢海老を使って作らせようなんて考えてたりして

・・・まさか、それは無いよね

ん~~美味しい

久しぶりのこの味・・・

それにしてもこの時間でも満員だなんて・・・

今でも人気があるんだ

やっぱり平日の昼間だからおば・・・お姉さんが多いんだね

男の人はボクの後ろの席のカップr・・・

いや、居なかった

うんアヤさんと橋本さんはカップルじゃ無いし、お客さんでも無いからね

数にいれちゃいけないよ

「お待たせしましたアイスコーヒーです」

あ、アイスコーヒーを注文してたのか・・・

お客さんに入れてあげようかな

「あっ!」

え??

「ヒカル!危ない!!」


ガッシャーーーーン


え???

何?

一体何が・・・

「ヒカル!ケガは無い?

 どこか痛い所は?」

「え、う、うん、別に何とも無いけど・・・

 え?何コレ??

 血?

 でも、ボクはどこもケガして無いよ」

「申し訳ありません・・・私の血でお嬢様のお洋服を汚してしまいました」

「・・・って、橋本さん

 血が出てるよ!」

そうか、後ろにあったガラスの入った建具が倒れてきたんだ

橋本さんがボクをかばってくれたから・・・

「大丈夫です、動脈ではありません」

「でも・・・アヤさん、スグに近くの病院へ連れて行って」

「いえ、お嬢様の護衛を疎かにするわけにはまいりません」

「ヒカルの命令でしょ?口答えは許しません

 すぐに病院へ直行しなさい」

「・・・わかりました

 我々が戻るまで、くれぐれも危険な場所へは・・・」

「いいから、スグに病院へ行きなさい」


それにしても、あの一瞬でボクを庇う位置まで・・・大きな体で素早く動けるものなんだね

でも、自分がケガをした時ぐらい、ボクを優先しなくてもいいのに・・・


ありがとう

ガラス戸ガッシャーンは実話だったりする…

ケガはしなかったけどね

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