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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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いざ修学旅行⑦

「重ねはもっと淡い方が白いお肌に映えると思いますが・・・」

「逆に、濃くなされても・・・

 ほら、御髪が際立って・・・」


なぜボクは着せ替え人形になってるんだろう?

どうしてこうなった!?


「ジャーン!

 おばあちゃん」

「美紀、どうしたの?学校は?

 ひょっとしてイジメ?」

「違うよ、修学旅行でコッチに来たんだよ

 顔ぐらいは見せておこうかなって・・・」

「そうなの、よく来てくれたわね

 でも連絡ぐらいして欲しかったわよ」

「ごめんなさい、一応班行動だから、来れるかどうかわからなかったのよ」

「あら、班行動って・・・抜け出してきたの?」

「実は、班のみんなは外で待っててくれてるのよ」

「あら大変、すぐに上がってもらわないと

 お茶の用意をしないといけないわね」


「お邪魔します」

「ようこそいらっしゃいました

 うちの美紀がお世話になっております」

「いえ、こちらの方こそ」

「ごゆっくりなさってくださいね」

「一応紹介しておくね

 えー、学校で一番頭がいい根本 美咲さん」

「よろしくお願いします」

「こっちのでっかいのが土山 美里さん

 お茶よりお菓子の子よ」

「よ、よろしくお願いします」

「この子は佐藤 美優さん

 学校の成績は私のライバルになるわ」

「よろしくお願いします」

「こっちのゴージャスなのは鳥羽 清香さん

 旧華族の鳥羽家のお嬢様よ」

「鳥羽 清香と申します」

「まあまあ、お母様には昔、当店でお買上げいただいた事もございますのよ」

「おばあちゃん・・・私の友達なんだから商売の方は控えてね

 そうじゃないと、最後の一人は内緒にしないといけなくなるからね」

「ごめんなさいね

 でも内緒にしないといけなくなる方って・・・」

「最後の一人は、鷹峯 光さん

 おばあちゃんなら名前だけで解るでしょ?」

「・・・・・」

「あの〜、鷹峯 光です、いつも美紀にはお世話になってます」

「おばあちゃん?

 あれ?固まっちゃった?」

「はっ!美紀、確かあなたは鷹峯女学園に通ってたわよね

 旧宮家の宮様が理事長をなさってて

 宮家のお名前をそのまま学校名にしてるって聞いたんだけど」

「ええ、そうよ

 ヒカルはおばあちゃん達の言い方だと

 ”宮家のお(ひい)さん”よ」

「・・・すぐにおもてなしをしないといけないわね

 茶室の準備をさせますわ

 その間に、お着替えを済ませましょう

 皆さん修学旅行だと、制服だけでしょう?

 お着物はこちらでご用意致しますわ」

「え?ボク達は別にそこまでしてもらわなくてもいいですよ」

「そうは参りません、お好きな物を選んでいただいて結構です

 幸いうちにはお着物は売るほどございますから」


まぁ、沢山あるだろうね、売ってるから


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