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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
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いざ修学旅行⑥

「あの子達の処分は学校に帰ってからにしたから」

「うん」

「・・・ヒカル、ショックなのはわかるけどさ

 気持ちを切り替えていきましょう」

「・・・うん、ありがとう、美紀」

「ねぇヒカル

 私、バレーやってるでしょ?

 試合なんかでもミスする事なんてよくあるのよ

 でもね、みんないちいち責めたりしないよ

 そういう時は魔法の言葉を使うのよ

 ”ドンマイ”ってね

 不思議と切り替えができるものなのよ

 ・・・意味はしらないけど」

「ちょっ・・・美里

 無いよ、そのオチは

 せっかくイイ話してたのに・・・」

「え?まずかった?」

「ドンマイって英語で気にするなっていう意味だよ」

「あ・・・あははは

 まあ、その~ドンマイ」


「さぁ、気持ちを切り替えて・・・次はどうする?

 京都の名所はたくさんあるからね」

「ねぇ、鴨川へ行ってみましょうよ

 一度ヒカルと河川敷に座ってみたいんだけど・・・」

「等間隔になるっていうアレ?」

「そうです」

「う~んカップルじゃないけど・・・まぁいいか

 ここからだと歩いて行けるし」

「それじゃあ、歩きながらお喋りするのも楽しみましょう」


「う~ん、なんだかずるい・・・ヒカルと美紀だけわかってて

 なんだか通同士の会話って感じ」

「そうですわね・・・そういえば

 先ほども美紀さんは京都弁を使ってらしたでしょ?」

「え、あれは・・・なんちゃって京都弁ですよ

 うちの京都支店があるって言うのは言いましたよね

 祖父の代までは、こっちが本店で、東京の方が支店だったんです

 今でも祖母と曾祖母が住んで居るんです

 毎年、お正月とお盆はこっちなんですよね

 だから、標準語ベースの京都弁が混じった言葉になっちゃって・・・

 普段も意識して丁寧な言葉遣いをしてるでしょう?

 そうしないと、混じっちゃうんですよね」

「へえー、それで詳しかったんだね

 でも和風美人の美紀には京都弁も似合うからいいんじゃないの?」

「いえいえ、ヒカルならわかると思うんですが、京都弁じゃなくて、京都弁っぽい何かですよ」

「大丈夫だよ、東京に行けば、京都も河内も神戸も、違いが分かる人なんていないよ

 全部引っくるめて関西弁っていう分類だからね」

「そういえばそうですね

 吉元の芸人用語が普通の関西弁だと思ってる人ばかりですもんね」

「ねぇヒカル、今思いついたんだけど

 せっかく美紀が京都に来たんだから、会いに来てくれたら、おばあちゃんは喜ぶんじゃないかな?」

「いいね、それ

 さすが美咲だね

 ひいおばあちゃんもいるんでしょ?

 老い先短いんだから孝行はしておかないとね」

「で、でも・・・そんな個人的な事に皆さんを・・・・」

「そんな水くさい事は言わないでよ

 それに、孝行のチャンスは逃しちゃダメ

 ”親孝行 したい時には 親は無し”って言うでしょ?」

「あ・・・うん、それじゃあお願いします

 家は西陣なんです」

「じゃあ鴨川は見るだけでスルーしましょう

 ッと、アヤさんは先回りしてるハズだから予定変更を教えてあげないと・・・」

「美優、大丈夫よ

 アヤさんなら、ホラ」


あー、美里が指した先には鴨川のほとりに座って、カップルのフリをしてる金髪アヤさんがいますね

隣に座ってるゴツい人は・・・見憶えがあるね

どうやら橋本さんも来てるようだね

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