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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
207/273

GWを楽しみましょう⑥

「ちょっと、美優

 こんな高級そうなお店、私とアヤさんは場違いでしょ」

「大丈夫だよ、ドレスコードがある訳じゃないんだから」

「そうそう、それにこのお店はおじいちゃんの行きつけのお店らしいから

 少々粗相をしても大丈夫だよ」

「美咲ならこなせるわよ」

「うん、ボクより上手くお嬢様をやれそうだもんね」

「確かにそうね、美咲がお嬢様ならもっと楽だったかもね」

「・・・自分で振って置いて何だけど、少し凹んだかも」

「大丈夫よ、私よりヒカルの方が綺麗でしょ?

 触れたら壊れそうな・・・儚げな美しさ

 ただ美しいだけじゃなくて、可愛いさも兼ね備えた究極の美少女・・・

 さらに萌えポイントを押さえたボクっ娘!

 さらにさらに、性格も良い!!」

「美咲・・・力説している所に悪いんだけど


 あげないわよ

 内容には禿同」

「二人とも、ウェイターさんが前菜を運ぶタイミングが掴めなくてかわいそうでしょ?」

「「ゴメンなさい」」



「ホント、美味しいね

 この前のお誕生日会も美味しかったけど、これも美味しい」

「美咲にそう言ってもらえると、誘ったかいがあるよ」

「ここのシェフは腕もいいわよ

 確か去年の体育祭の時に連れて行ったハズよ」

「あれ?体育祭って、専属シェフじゃなかったの?」

「そうだよ、去年は六花ちゃんはまだ小学生だったでしょ?

 家族じゃないと学園内に入れないもん」

「って事は、ここのシェフの娘さんがうちの学校に通ってるって事か・・・」

「一を聞いて十を知るね、美咲には一々説明が要らないから楽チンよね

 ココだけの話だけど、鷹峯家の専属シェフは春日さんなんだけど、皇居での晩餐会とかに駆り出される事も多いのよ

 旦那様は陛下の頼みだと絶対に断らないから、自分の所は後回しにしちゃうのよね

 そういう時に依頼するのがここのオーナーシェフの小倉さんよ」

「へー、あれ?でも、ボクは春日さんのお料理と小倉さんのお料理の違いがわからないや」

「安心して、どっちもとっても美味しいから、それに私もわかるような舌はしてないから(笑)」

「そうよね、高級品を食べ慣れているヒカルや美優でソレなんだから、私やアヤさんじゃわからなくて当たり前ね

 でも、私が勘違いしてる時はその場で指摘して欲しいなぁ

 間違えて覚えないように・・・」

「ゴメン、次から気をつけるね

 って、美咲が間違えるなんて次は何十年後かなぁ?」

「私だって、人間だから、そのうち間違えるわよ」

「人間だったのか、完璧超人だとばかり(笑)」

「ヒカル〜美優が虐めるの〜」

「えー、ボクだって、美咲は舌まで完璧だと思ってたよ(笑)」

「いくらなんでもそれはね〜

 貝原遊山や邑田弦一郎のような人は数十万人に一人の才能を持って生まれた上に、普段から美味しい物を食べて、舌を磨いてようやくって人よ

 私みたいな庶民じゃ無理ね

 それに、人間の感覚器官はすごく曖昧だから簡単に騙されるわよ

 空腹が一番の調味料って言うでしょ?」


そういえば、お腹が空いてる時の一口目が一番美味しいな

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