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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
205/273

GWを楽しみましょう④

「こちらが美咲ちゃんのお部屋です

 と言っても、基本は寮生活ですから長期休暇の時に使う程度です」

「へー、狭いけど個室なんだ

 プライバシー面では寮より上だね」

「中学生以上は個室になりますね

 さすがに、いざという時の為に鍵は付いていませんが、昔の孤児院のイメージとは掛け離れているでしょう?

 都の委託の基準には、プライバシーは元より、一人当たりの専有面積や職員の数など、細かい事がたくさんありますからね

 ちょうど、千葉で酷い事件があってから、今の基準になりましたから、現在入所している子供達は全て現行基準ですね」

「都の委託なんですか?」

「ええ、そうです

 都営だけでは全ての子供達を収容するのは無理ですからね

 ここは、宗教法人の非営利活動ですので、都の委託費と、寄付で運営しています

 はっきり言って赤字ですが、弱者救済は宗教の役目だと思っていますから」

「赤字って、潰れたら美咲や他の子供達はどうなるんですか!」

「大丈夫ですよ、この施設は赤字ですが母体の教会の営利部門、うちの場合は教区の信者以外の結婚式の収入で賄っています」

「そうですか・・・でも、日本人って宗教に節操が無いですよね

 初詣は神社へお参りして、結婚式は教会で挙げて、死んだらお寺へ行くんですもんね」

「ヒカルは教会でウェディングドレスは無理だよ」

「え?シキタリってヤツ?」

「立場上、神前式以外でやるわけには行かないのよ

 薫子様が駆け落ちしたのはウェディングドレスを着たかったからって噂もあるぐらいなんだから」

「・・・・・まさか、でもうちのメイド服を決めたのはママの好みだったそうだし・・・否定できないよね」

「ウェディングドレスで思い出しました、持って来ていただいたドレスはここに置いておきましょう

 施設の他の場所もご案内します」


「こちらは総合学習室です

 子供達は将来の為に必死に勉強しています

 ここでは、勉強以外にもピアノを始めとして楽器なども教えています

 保育士や小学校教諭などピアノが必須の職業もありますから

 あちらにいるシスターアンジェラはうちで一番ピアノが上手なんですよ

 美咲ちゃんのピアノの師匠ですね

 教会のパイプオルガンも彼女が担当です」


「あ、アンジェラお母さん!天使様がいるよ!!」

「ほんとだぁ、僕達がいい子にしていたから天使様が見に来てくれたんだね」

「キレイ・・・わたし、もっと頑張る

 だって、また会いたいもの」


「どうしよう、子供達の夢を壊す訳にはいかないよね?」

「手を振っていただけますか?」

「あ、ハイ、こうですか?」

「ありがとうございます」

「そういえば、シスターの事はお母さんって呼ぶんですね」

「はい、そうしておけば授業参観に行くのはお母さんになりますねからね

 12人のお母さんです

 ちなみに私はおばあちゃんで神父様がお父さんですね」


12人?

12使徒みたいだね

エ○ァの使徒をイメージしないように注意してください


11/14 誤字修正

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