表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
3章 学園中等部3年生編
195/273

ヒカルのお誕生日①

「お嬢様、本日はこちらのドレスにお召し替え下さい」

誕生日パーティーの為に御屋敷に戻ったボクに、ユキさんが持って来たのは・・・

淡い水色のドレスでした

白じゃなくて良かった

だって、白だったら髪の毛から全部白づくめになっちゃうでしょ?


それにしても、ボクもいつの間にかドレスを着る事に抵抗がなくなってるね

やっぱり制服でスカートを履く事に慣れたからかなぁ?


「それではお嬢様、ドレスの前にこちらを」

「何コレ?丸が・・・」

「こちらはパニエと申しまして、スカートを膨らませる為の下着でございます」

「へぇ、ドレスのスカートが膨らんでるのはコレだったのか

 でも、どうしてわざわざこんなモノまで使ってスカートを膨らませたのかな?」

「こういった形のドレスが確立されたのは、絶対王政時代のフランスですが

 当時の女性はコルセットでウェストを引き締めたうえでスカートを膨らませる事でよりウェストが細く見えるようにしていたようです」

「なるほど〜目の錯覚を利用してるんだね」

「それ以外にも、もう一つ理由がありますが、少々下品ですので・・・」

「え〜、そこまで言ってお預けは酷いよ

 ユキさん、教えて」

「お、お嬢様、その上目遣いは・・・

 か、畏まりました、それでは

 当時のフランスではトイレがありませんでした

 花の都と呼ばれたパリの道は糞尿が撒き散らされて、悪臭がしていたのです

 臭いだけではなく、衛生面でも最悪でした

 これは一般庶民だけではなく、王侯貴族も同様で、ヴェルサイユ宮殿ですら例外ではありませんでした

 ドレスといえばやはり夜会でしょう

 当時のフランスは衛生面も最悪でしたので生水は飲めません、そこで、ワインが水代わりに飲まれていました

 ワインには当然アルコールが含まれています

 アルコールには利尿作用があり、おしっこがしたくなります

 それでは、夜会に出席していた令嬢達はどうしたのでしょう?

 廊下に出て、立ったままおしっこをしたのです

 スカートが大きく膨らんでいて、しっかり脚を開けば、ドレスに掛らないように用を足す事が出来たのです

 こうしてドレスのスカートを膨らませる文化が定着しました」

「・・・女の人の立ちション!?

 なんと言うか、その、昔の人は苦労してたんだね

 現代人で良かったよ」

「当時の日本人はちゃんとトイレを利用していました

 糞尿を肥料として利用していたので、集める為にも、トイレが必要だったんでしょうね

 ・・・これで完成です

 次は髪の毛をセットいたします」

「あれ?コルセットはしなくてもいいの?」

「はい、今のお嬢様のスタイルですと、必要ありません

 それに、せっかくのお料理が楽しめませんからね」


やっぱりユキさんはすごいね

着付ける間も退屈させないし、お口と一緒に手が恐ろしいスピードで動いてたよ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ