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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
166/273

卒業式って泣かないといけないんですか?④

この部屋で沙月お姉さまと暮らすのも今日で終わりなのか

そう思うとなんだか寂しいな

荷物も残っているのは最小限で

明日にはもう

あれ、そうなると、この4階にはボク一人になるのか

終業式の後に今の高等部の2年生の人が引越して来るハズだから

約3週間一人ぼっちかぁ〜

ボクは卒業まで同じ部屋らしいけど

次のルームメイトの人はどんな人になるんだろう?

仲良くできたらいいな

・・・

明日の事は明日考えよう

来年の事を言うと鬼が笑うって言うぐらいだもんね

大爆笑されないように、今日の事を考えればいいんだよ


そろそろ謝恩パーティーが終わる時間だよね

最終確認だ

花束ヨシ!

以上、確認完了しました


終わってしまった・・・

昼間のうちに渡しておけば良かったかな?

美優が憑いていてくれるし


ん?今、変換(イントネーション)がおかしかったような・・・まぁいいか、細かい事は気にしない

そういえば、おじいちゃんも同じタイプだよね

おじいちゃんはいくつもの会社を経営してるけど、基本方針だけズバッと決めて後は部下に任せるんだって

そりゃそうだよね、そうしないと体が幾つあっても足りないよ

それで上手くいってるんだからおじいちゃんの人を見る目がいいって事なんだろうね

ボクも人を見る目を養わないといけないんだろうなぁ

でも、そうなると、今みたいに全寮制の閉鎖空間で守られていていいのかな?

もっと学園の外に目を向けた方がいいんだろうけど・・・

まだ早いって事かな?

まずは学園内からだね

「・カル?

 ヒカル?聞こえてる?」

「わっ!、沙月お姉さま

 お帰りなさい」

「どうしたの?ボーっとして」

「ボーっとって、考え事・・・いえ、物思いに耽ってたんです」

「もしかして、私の事を考えてた?」

「半分正解で、半分不正解ですね

 ボクの事よりも、沙月お姉さま、卒業おめでとうございますます」

「ありがとうヒカル

 百合ね、百合寮だから定番だけど

 ヒカルからもらったっていう事が嬉しいわ」

「沙月お姉さま、たった半年でしたが、お世話になりました

 寮の事も、なに一つわからなかったボクに、一から十まで教えていただきました」

「ヒカル・・・」

「大学へ行っても・・・あれ?

 おかしいな、どうして涙が出ちゃうんだろう」

「いいのよ、ヒカル

 誰も見てないから・・・

 私の胸で泣いちゃいなさい」

「えっ!?でも、さすがに胸は・・・」

「何言ってるの、女の子どうしなんだから気にしないの」

「で、でも」

「でもじゃないの、ほらっ」

「わっ、ぷっ」

「ウフフ、こうしてると、本当にお姉さんになった気分ね

 ねぇ、ヒカル、卒業のお祝いに一つだけお願いがあるの」

「ほへはひっへ?」

「あぁ、ごめんなさい、喋れないわね」

「ぷは〜、それで、お願いって何ですか?」

「あのね、卒業記念にキスして欲しい・・・」


この日、ボクは初めて自分からキスをしたんだ・・・

MH4発売ですね


なろうでも更新が途絶える作品が増えるのでしょうか?

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