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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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卒業式って泣かないといけないんですか?②

「伏見先輩は・・・囲まれてるね」

「そりゃそうでしょ

 バレー部のエースだよ

 憧れの先輩だもんね

 それに、真理先輩は、ヒカルの次ぐらいにモテるからね

 女の子限定だけど」

「とりあえず、露払いは私の役目だから、ちょっと待っててね」

「あ、美優、ほどほどにね?」

「うん

 ごめんなさい、通してもらえますか?」

「なによ、中等部はあt・・・ひ、ひ、姫!?」

・・・なにコレ?

潮が引くように・・・いや、海が割れるようにかな?

ボク達の前に道ができました

ハイ、ヤリスギノヨウナキガシマス

「まるで十戒ようですわね」

「「「「うんうん」」」」

「コホン、気を取り直して・・・

 伏見先輩、ご卒業おめでとうございます

 コレ、ボクからです」

「ありがとう、メインは百合?

 百合寮に合わせてくれたのね

 うれしいわ」

「ついでですけど、これは私からです」

「美里もありがとう・・・何の花かわじからないけど」

「ミセバヤとゼラニウムです

 花言葉はミセバヤはあこがれ、ゼラニウムは尊敬と信頼だそうです

 お花屋さんの受け売りですけどね」

「へー、そこまで考えてくれたんだ、ありがとう」

「美優、ボクのあげた百合の花言葉ってわかる?」

「威厳、純潔、無垢、貴重、純愛ってところね」

「そのまんま姫だね・・・

 で、美里は泣いたの?目が真っ赤よ」

「別に泣いてなんか・・・」

「いいのよ、泣いても

 コートの中じゃダメだけどね」

「ハイッ!」

「じゃあ美里は伏見先輩に任せて、次に行きましょう」

「それじゃあボク達は失礼します

 先輩、大学へいってもバレー頑張って下さいね」

「誰も勉強ガンバレって言わない不具合・・・」

「だって・・・ねぇ?」

遠巻きにしていた伏見先輩の取り巻きのみなさんも頷いてますよね



「百合にしたのは失敗だったかな?」

「いいと思うわよ

 寮の名前に合わせた花束は定番らしいから」

「そうなんだ・・・

 あ、じゃあ躑躅の花言葉は?」

「愛の喜び、情熱、初恋よ」

「あんまり卒業式には合わないかも」

「それは大丈夫よ、寮の名前だから

 それより、ヒカルが用意させた花束に黄色のカーネーションが入ってたんだけど?」

「え?あぁ、小梅先輩は黄色が好きって言ってたからいろどりの為に入れてもらったんだ

 ・・・そうか、カーネーションの花言葉は”母の愛”だよね

 これはさすがにボクでもわかるよ」

「え~と、そうじゃなくて・・・

 カーネーションの花言葉は色によって違うのよ

 赤いカーネーションは”母の愛”で合ってるんだけど

 真紅だと”熱愛”になるのよ」

「へ~、美優は詳しいんだね

 で、黄色のカーネーションは?」

「言いにくいんだけど・・・”侮蔑ぶべつ”なの」

「うへぇ、どうしよう、花束を取り換えないと・・・」

「フッフッフッ」

「え?まさか・・・」

「その、まさかよ

 いよいよ私もあのセリフを使う時がきたのよ!!

 ・・・

 こんな事もあろうかと、こちらで予備の花束を用意しておきました

 ・・・おじいちゃんの言う通りだった

 めちゃくちゃいい気分だよ

 コレがドヤ顔なんだね」


間違い無い、確かに美優は吉村さんの血を引いてるよ

・・・かなり濃くね

 

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