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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
155/273

女子校なのにバレンタインデー?③

「え~っと1Cは・・・ここか」


ざわざわ、ざわざわ


「あ~やっぱり違う学年の教室に来ると目立っちゃうね」

「力イヅの効果音がヒカルのせいだっていうのはさすがのヒカルでもわかるみたいね?」

「いくらボクがニブくてもね~

 ボク達も上級生が自分達の教室に来たら遠巻きに注目しちゃうもん

 あ、いたいた、ビアンカちゃん玲子ちゃん!」

「ヒカル先輩・・・私達に会いにわざわざ来てくれたんですか?」

「ビアンカ、今日はバレンタインデーだから、もしかしてもしかするかも

 ・・・あ、美優先輩もこんにちは」

「うん、そのもしかしてだよ

 今日は部活がない日だからね

 はいコレ、ボクと美優の手作りのチョコレートだよ」

「「ありがとうございます」」


「「「きゃあぁぁぁぁー」」」

「いいなぁ~」

「ヒカル様の手作りだなんて」

「後でシメよう」


・・・外野がウルサイね

「あ、あの・・・」

「どうしたの?玲子ちゃん」

「実は、私も放課後にヒカル先輩にチョコレートを渡そうと思って持ってきたんです

 コレ、受け取って下さい!!」

「うん、ありがとう、いただくね」

「あれ~?私には無いんだね(笑)」

「え、あ、あの・・・すいません、ヒカル先輩の事しか頭に無くて

 ビアンカに渡す友チョコも用意するのを忘れていたぐらいで」

「いいのよ、ヒカルが居たらしかたないわよ

 ね?ビアンカちゃん」

「そうですね、それは当然ですね

 でも、私は日本独自のバレンタインデーの風習にはなじめなくって・・・」

「それこそ気にしなくていいわよ、所詮お菓子会社の陰謀だからね」

「それじゃあ、ボク達はもう行くよ、次は3年生の教室だね」


「ふぅ、階段で移動するのも大変だね」

「ヒカル、それは人の耳がある所で言っちゃダメよ」

「どうして?ボクの体力が無いのがバレるって事?」

「そうじゃなくって、誰かが聞いていたとするでしょ?

 それが学園長先生の耳に入ったらどうなると思う?」

「あ・・・そうだねボク専用のエレベーター設置工事が始まりそうな気がしてきた」

「そうよ、ヒカルの一言は影響力が大きいからよく考えて、慎重に喋るように心掛けて」

「う、うん気を付けるね

 でも、3年生の教室ってさー、なんだか行きにくくない?」

「あ~それはあるかも

 何だよコイツ~って目で見られてるような気がするよね」

「あの3人はクラスは別々だったよね?」

「うん、そうね、急がないとお昼休みに配り終わらないかもね」

「あー!!帰って来たーーーーーー!!」

「ホントです、オーラの色が違うからスグに見つけられるです」

「オーラじゃなくて、髪の色でしょ

 ヒカルちゃーん私達3人からのチョコレート、受け取って欲しいです」

「え、わざわざ来てくれたんですか雪月花先輩」

「だって、上級生の教室は入りにくいでしょ?

 だったら私達が行けば済むんです」

「ありがとうございます、雪先輩?」

「ヤッタです、ヒカルちゃんが見分けてくれたです」

「なんだと!ジ○ットス○リームア○ックが敗れた!?」

「月ちゃん、そのネタはもういいです」

「相変わらずですね・・・はいコレボクと美優の手作りチョコレートです」

「「「やったーありがとうです」」」


うん、見事なハモりだね


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