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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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女子校なのにバレンタインデー?①

ふぅ、どうやらセーフだったようだ

消されてなかったぜぃ

え?週末でチェックされてないだけかもって?

・・・週明けに

『この小説は削除された可能性があります』

になってない事を祈ろうかな

「ねぇ、ヒカル、バレンタインデーのチョコレートはどうする?」

「う~んそうだなぁ、おじいちゃんとお屋敷のみんなに送らないとね

 買った物は・・・やめておいた方がいいかもね」

「どうして、そう思うの?」

「だって、買うお金はボクの物じゃなくておじいちゃんのお金でしょ?

 だったらそれでチョコレートを買って送っても、意味が無いんじゃないかな?」

「それじゃあ手作りね

 材料は手配しておくからバレンタインデーの直前、再来週の週末にでも作りましょう」

「うん、おねがいね美優」



「何?この量は・・・どこのチョコレート工場だよ」

「何って・・・ヒカルと私が配るチョコレートじゃない

 本命チョコは無いから、家族チョコとお屋敷のみんなへの義理チョコに

 あと、友チョコも必要でしょ?」

「何その友チョコって?」

「あれ?ヒカルが育った地方じゃ友チョコは無かったのかな?

 読んで字の如く友達にあげるチョコだよ」

「お、恐るべしチョコレート業界・・・

 そんな所にまで手を廻して販促するなんて」


「さあ、ぼーっとしてないで作りましょ」

「う、うんそうだね

 まず何をすればいいの?」

「まず、この大鍋でチョコレートを溶かすわよ

 本当は細かく刻むんだけど量が多いからどんどん入れてね」

「うん、わかった

 このチョコレートって見覚えのないパッケージだね」

「そうね、ベルギーからわざわざ空輸で取り寄せたからね

 王室御用達だったかな?」

「わざわざって、そんなに無理しなくても普通のでよかったんじゃないの?」

「ダメよ、ヒカルの手作りなんだから相応のものを用意しないと、私がおじいちゃんに怒られるからね

 それに、他の人はよくても、旦那様も口にするんだからこれぐらいは当然でしょ」

「・・・そうだね、おじいちゃんにあげるんだった

 それじゃあせっかくのチョコレートを無駄にしないように頑張らなくっちゃ」

「じゃあ、溶かしてる間に型の準備をしましょうね

 銀紙の型も樹脂の型もあるから、できるだけ間を空けずに並べましょう」

「こっちの串は何なの?」

「あぁそれは、コレよ

 このフリーズドライの苺を刺してチョコレートフォンデュみたいにするのよ

 チョコレートのコーティングをした苺チョコと型から抜いたチョコをセットにして配る予定よ」

「う~んバレンタインデーも大変だね~」

「何言ってるのよ、これから毎年だからね」

「うへぇ、買ったヤツにしておけば良かったかな?」

「ダメよ、ここまで来たら後戻りなんて無理ね、諦めなさい

 それと、一度手作りを貰った人は翌年以降も手作りを期待しちゃうからね」

「!!・・・ハヤマッタカモ」

「さあ、そろそろ溶けてきたかな?

 それじゃあそこのブランデーを空けてここに投入よ

 3本あるから2本入れてね、最後の1本はアルコール分が揮発したら継ぎ足しに使うからね」

「うん」

あるまにゃっく?おーる・だーじゅ?

フランス語はよく分からないや

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