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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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転校生②

「でも、色々おかしな所があるわね」

「美咲、どういう事?

 ボクにも分かるように説明してもらえると嬉しいんだけど」

「まず第一普通は転校生は朝のHRで紹介するものよ

 今日だと始業式の前になるのよ、その時に居なかった事ね

 二つ目はこのクラスになった事

 H組が29人なのにも拘らずA組に編入して31人にしちゃったのよね

 3つ目は寮を途中で変更しちゃう事

 普通は一度入った寮は卒業まで同じなのよ

 例外はイジメがあった時ね」

「あの~、一つ目はわたくしのミスです

 校内が広すぎて、道に迷ってしまいましたの

 間違えて高等部の校舎に迷い込んてしまいまして

 通りがかりの方に職員室の場所を尋ねましたら親切に案内していただいたのですが、高等部の職員室でしたので

 そこから、中等部の方へ連絡を入れてもらったら、こちらの教室で待っているようにと・・・」

「ぷっ、誰だよ、その優しいドジっ娘」

「ちょっと美里、笑っちゃダメだよ

 親切で優しい先輩じゃない、少しあわてんぼさんだけどね」

「そういう美咲も目が笑ってるよね~

 2つ目の理由はだいたいの想像が付くわね」

「だいたいって?どういう事?」

「それは、私と同じって事よ

 卒業までヒカルと同じクラスに固定でしょうね」

「あら、あなたもヒカルさんの学友候補なの?

 堂上家には佐藤という家は無かったように記憶しておりますが・・・

 ひょっとして旧大名家かしら?」

「いやそうじゃなくて、私は従者・・・将来の腹心の修行中かな?」

「そうでしたの・・・

 そのわりには口調も庶民的というかフランクな感じですわね」

「あ、それは、学園内だからだよ

 一応外の関係は持ち込まないっていう名目だから

 学園内ではあくまでもボクの友達だよ

 だから清香ちゃんも普通に友達になろうね

 話し方も普通でいいよ」

「わかりました、学友候補というのは気にしないように心掛けますわ

 でも口調の方は、もともとこういった喋り方ですので・・・

 初めて会った時もこうでしたでしょう?」

「そういえば、そうだったね

 あ、だったら普通に友達になろうねっていうのもおかしいよね

 だってボク達はもう友達だもんね」

「・・・ハイ、そうですね」


あれ?清香ちゃんの顔が赤くなっちゃった


「ほらね、言った通りの天然でしょ?

 普段通りの学園生活を送ればいいんですよ」

「そうね、あなたも居るんですもの、美紀さん、頼りにしていますわ」

「・・・清香さんも結構天然が入ってますね

 上流階級のお嬢様ってみんなこんな人ばかりなのかしら・・・」


「そういえば、ヒカルさん、私の送ったメールは届いておりますか?」

「へ?メール?

 一度も来てないけど・・・」

「ヒカル、ちょっと携帯貸して」

「う、うん」

「・・・・・・

 アドレス帳に登録された相手からのみ受信になってるね

 ・・・

 え~と、コレだね

 ****ayaka**@****.jpで合ってる?」

「****sayaka**@****.jpですね、Sが一つ抜けてますわ」

「ヒカルが入力ミスしたのね、いフォンは赤外線通信が無いからね~

 まぁ、ヒカルだし、しょうがないよね

 ヨシっと、これでOKよ」

「あ、ありがとう美優」

「よかったですわ、嫌われていた訳ではありませんでしたのね」


ははは、やっちまったぜぃ

おまけ小話


「あれ?真理先輩、今日は遅かったですね」

「ああ、美里ちゃんか・・・ちょっと先生にお説教されてたんだ」

「どうしたんですか、冬休みの宿題忘れたとか?」

「何いってんのよ、高等部の3年生に冬休みの宿題なんて無いわよ

 そもそも進学組は受験で授業も無いわよ」

「真理先輩はバレーで推薦でしたよね?」

「そうよ、だから引退後も部活に出てるでしょ?

 卒業式まではバレーの練習するのが仕事よ

 っていうか、それしかする事が無いともいうけどね」

「ハハハ、で、何やらかしたんですか?」

「それがね、道に迷っていた転校生がいたからこっちの職員室まで案内してあげたんだけどさぁ

 その子、中等部だったのよ、それで、その子はHRと中等部の始業式に間に合わなかったんだよね~」

あんただったのかorz



8/29誤字修正

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