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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
143/273

あけましておめでとうございます

「明けましておめでとうございます」

「おめでとう、ヒカル

 うんうん、着物も良く似合ってるな」

「そ、そうかな?

 ちょっと動きにくいけどね」

「その着物はな、お前のおばあちゃんが若い頃着ていた物だ

 ヒカルのサイズに仕立て直してもらった

 大事にするんだぞ」

「は、はい」

「お嬢様、奥様のお着物は他にも大量にございます

 現代の流行に合う物もいくつかございますので

 気に入った物があれば直ぐに仕立て直しますのでお知らせ下さい」

「え、でも・・・おばあちゃんの形見なんでしょ?

 おじいちゃんも思い入れがあるだろうし・・・」

「そんな事は気にするな

 いつも言っているが、物というのは使ってこそ価値がある

 後生大事にしまっておいても無駄だ、それに・・・

 あいつも可愛い孫が着てくれたら喜んだろうしな」

「うん、わかった、大事にするね

 とりあえず汚さないようにしないとね」

「そうだな、先の陛下に下賜された物だしな」

「!!、それってとてつもなく高価だったりする?」

「値段か?取引されるような物じゃ無いから値段なんて有って無いような物だが・・・

 正明、取引するならどれくらいになる?」

「これは、国宝級でございますので、そうですね・・・

 手に入れたいと思う方でしたら億単位のお金を出してでもと、なりそうでございます」

「お、億・・・ボク、何も食べられないかも」

「昼食は両陛下と一緒だから残してはいかんぞ、失礼になるからな」

「う・・・うん、ガンバリマス」

「さて、そろそろ出発しようか」

「は、ハイ」



「明けましておめでとうございます

 本年もよろしくお願いします」

今回も担当は佐藤さんでした

「現在、皇太子殿下夫妻が新年のご挨拶を行っております

 この後成年皇族方のご挨拶に移り、その後元皇族の方々のご挨拶になりますのでご準備をお願いいたします

 終わられましたら、未成年皇族の方々、内閣総理大臣、衆参両院議長、最高裁判所長官、認証官、堂上会総代のご挨拶と続きますので控室でお待ちいただきます

 その後、ご昼餐となりますのでお席にご案内いたします」

「それにしても、みなさん元旦からお仕事で大変ですね」

「ええ、子供にもなかなか会えなくて・・・でも、明日の一般参賀が終われば交代で休みが取れますので

 家族サービスはその時に、ですね」

あれ?この人結構砕けた喋り方するなぁ

いいのかな?仕事中なのに・・・

「そうか、だったらこれを渡しておこうか」

「え?これは・・・」

「儂からのお年玉だ、帰ったら娘に渡してやりなさい、ヒカルが世話になってるからな」

「へ?」

「ん?ヒカルに言ってなかったか?」

「そういえば、詳しい自己紹介をしていなかった気がします

 改めまして、娘がお世話になっております

 美優の父で妻は吉村の娘でございます」


え~~~~~!!

に、似てない

美優の姓が佐藤だって覚えてた人はどれぐらいいるんだろう・・・

前回の美優パパ登場時に反応が無かったので

ここでバラしちゃいました^^

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