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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
142/273

日本人なら温泉だろ?④

「ねぇ、みんなもう寝た?」

「どうしたのヒカル?」

「お嬢様お加減でも悪いのですか?」

「侵入の形跡無し・・・大丈夫、なんともないわよ」

「あ、ゴメン、そうじゃなくてさ

 その~・・・今年はお世話になりました、来年もよろしくお願いします

 って言いたかっただけ・・・おやすみっ」

「くっ、油断した、このタイミングで・・・こちらこそよろしくお願いします、おやすみヒカル」

「お嬢様・・・よろしくお願いします、お休みなさいませ」

「この天然っぷり・・・再就職先は間違いじゃ無かったね

 おやすみ、ヒカルお・じょ・う・さ・ま」




「うみゅっ・・・う~ん」

あ、変な声が出ちゃった

「お嬢様、おはようございます」

「あ、おはようユキさん

 喉が渇いちゃった、冷たいお茶もらえる?」

「はい、畏まりました」

ユキさんは備え付けの冷蔵庫(ぼったくりボックス)からミネラルウォーターを取り出して急須に・・・

水出しってヤツ?

ペットボトルのお茶を使わない所がユキさんらしいね

「お待たせいたしました」

「ありがとう

 うわ~これ美味しい、さすがユキさんだね、ありがとう」

「お嬢様、朝食の時間までまだ余裕がございます

 お散歩をなさってはいかがですか?

 ”冬はつとめて”と言うぐらいですからね」

「え~と・・・何それ?」

「枕草子の一節ですが、今の中学校では習わないのでしょうか?」

「う~ん、”春はあけぼの”ぐらいしか覚えてないや・・・」

「失礼しました

 冬の早朝ですのでお体が冷えないように短時間でお戻りください

 帰られましたら露天風呂で温まるのも良いかもしれませんね」

「そうだね、じゃあちょっと行ってくるね

 あ、美優は爆睡中か・・・置いて行こうかな?」

「美優ちゃんはかまいませんが、亜矢さんは連れて行っていただきます

 亜矢さん、よろしくお願いします」

「はい、お任せください」



「うわぁ~九州でも冬はやっぱり寒いね

 ハーーーーッ

 ほら、息が白いよ」

「このあたりは温泉の地熱で多少は暖かいハズだけど

 やっぱり冬だから、寒いものは寒いわよね~」

「でも、時間が早すぎて誰もいないね」

「風情を楽しむついでにお腹を空かせるだけでしょ?

 それに護衛としては人混みに比べたら楽だし・・・」

「そうだよね、あまり出歩くのも・・・

 ほっぺも冷えてきたし戻ろうか?」

「はい」

「アヤさんも冷えたでしょ?戻ったら一緒に露天風呂に入ろうよ」

「!!・・・よっしゃぁぁあああー念願の一緒にお風呂だああぁぁ~」


あ、アヤさん、今日も声に出てますね

でも、慣れってスゴイね

ボクも女の人と一緒にお風呂に入るのに抵抗が無くなってる

体に心が適合していくものなんだろうか?

それともボクは大人になる前に女の子の体になったからかな?

・・・う~ん

考えても分からないよね

なるようになる・・・かな?


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