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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
137/273

クリスマスイヴ②

「メリークリスマス!」

「「「「メリークリスマス」」」」

おじいちゃんの声に続いてみんなが声を合わせたら楽しいクリスマスパーティーの始まりです

鷹峯家ではクリスマスパーティーだけはメイドさんもシェフも仕事を忘れてみんなで楽しむんだって

でも、なぜかユキさんはボクのお世話をしてくれています

「ユキさんも楽しんでよ、ボクのお世話はいいから」

「そういう訳にはまいりません、お嬢様は普段、寮生活ですので、せめて戻った時ぐらいはお世話をさせて下さいませ」

ウッ、反則だよ、その笑顔は・・・

「じゃあ、ボクと美優が作ったケーキを運ぶの、手伝って」

「はい、お嬢様」


「おじいちゃん」

「ん?どうした、ヒカル」

「コレ、クリスマスプレゼントなんだ

 ボクと美優で作った手作りケーキなんだ、食べてくれる?」

「!!・・・もちろんだとも、そうか、ヒカルの手作りか・・・

 世界中のどんな宝物よりも嬉しいぞ」

「おじいちゃん、何も泣かなくても・・・」

「グッ、これは涙ではない、ちょっと欠伸をしただけだ」

「ふふふ、そういう事にしておいてあげるね」

「早速食べるぞ

 そうだ、美優も手伝ったのだったな」

「うん、一人じゃ無理だったからね」

「そうだな、何もかも自分でやろうとするとどこかで無理が出てくる、能力、体力、時間が不足したりな

 そこで必要なのが人を使う能力だ

 今回のように適材適所を意識して練習しなさい

 それにしても、ヒカルがケーキを・・・

 よし、6等分して、残りはクリスマスプレゼントビンゴ大会の景品に追加しよう!」

「何その長い名前」

「お嬢様、私からご説明いたします

 クリスマスプレゼントビンゴ大会とは

 鷹峯家のすべての使用人が参加するビンゴ大会でございます

 景品は旦那様からのクリスマスプレゼントとなっております

 例年は旦那様が数字のボールを引いておりましたが

 今年はお嬢様にお願いいたします」

「と、いうワケだ、頼んだぞ

 おっと、その前にヒカルへのプレゼントだな」

「お嬢様こちらへどうぞ」

「中庭なの?」


中庭には白い仔馬がいました

「綺麗なお馬さん?

 この前見た白いお馬さんより白いね

 真っ白というか純白?

 あ、お鼻の粘膜はピンク色だね

 お名前はなんていうの?」

「この仔馬はシラユキヒメの2013という名前でな

 登録名はオーナーが付けるんだ

 この仔馬はヒカルが名前を付けてやりなさい」

「お嬢様、この仔馬のデータでございます、名前の参考にどうぞ」

シラユキヒメの2013 牝

父 キングカメハメハ 母 シラユキヒメ

兄姉 ホワイトベッセル・ユキチャン等


シラユキヒメってお母さんの名前なんだ・・・

雪のように白いもんね

そうだ

「ねぇ、おじいちゃんのお馬さんはいつもホークを付けるの?」

「あぁ、そうだが、無理に合わせなくても構わないが」

「でも、せっかくだからね

 雪のように真っ白だからスノー

 スノーホークでどうかな?」

「おお、いい名前だ、よし、2歳になったらそれで登録しておこう」

「あいがとう、おじいちゃん

 ボクの馬かぁ・・・がんばってたくさん食べて大きくなるんだよ」

「ハハハ、ヒカルも・・・な?」

「!!・・・うん

 それじゃあ幸運の女神役だね」


ビンゴが揃った人から景品を選ぶのに

どうしてボクのケーキが先に選ばれるんだろう?

普通は高級料亭の御食事券とか高級ホテルの宿泊券とかから選ばれるよね

あ、車まであるのになぁ、って車は免許が無い人は選ばないか・・・

う~ん、うちの使用人の人達って遠慮してるのかな?

それとも、普段しっかり食べさせてもらってないのかなぁ

鷹峯家七不思議にしておこう

7/9抜けていたセリフ追加

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