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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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クリスマスイヴ①

「ヒカル、メリークリスマス!」

「メリークリスマス、美優」

「それじゃあ早速作業開始しましょう」


今日はクリスマスイブなので、美優と二人でケーキを手作りする事にしたんです

ボクからのクリスマスプレゼント代わりなんだけどね

・・・ゴメンナサイ、見栄を張りました

スポンジは市販品です

生クリームも市販品です

ハッキリ言って生クリームを塗って

苺を並べて

チョコペンでメリークリスマスって書くだけなんです

でも、手作りって言い張ってもいいんです

冷凍食品が満載のお弁当を手作りと呼ぶのと同じです


「美優、"メリークリスマス"だとありきたりだよね?ひらがなで"めり~くりすます"にする?」

「うーん・・・だったら、"GOD JUL önskar"はどう?」

「どういう意味?あ、ソレ以前に何語?」

「スウェーデン語だよ、スウェーデンとフィンランドの大部分で使われてるよ

 意味はまんま、メリークリスマス

 ノルウェー語も同じ綴りだよ、発音は少しだけ違うけどね

 サンタさんには、コレの方が通じるんじゃないかな?」

「じゃあ、ソレで行ってみよー」



「やったーかんせー!」

「ヒカル、ほっぺに生クリームが付いてるよ」

「ヒャッ!!ちょっと~美優ったら、急に舐めないでよ、くすぐったいよ」

「えへへ、つい・・・」

「まぁ、いいけどね、それじゃあ夜までボクの部屋で時間を潰す?」

「うん、ユキさんにお茶を淹れてもらおー」



「ユキさ~ん、ただいま~」

「お嬢様、お疲れ様でした

 お茶をご用意いたしますのでソファーでお寛ぎ下さい」

「あ、美優の分もお願い」

「畏まりました」


「あ、コレはハーブティーだね」

「いい香りね、カモミールね」

「美優ちゃん正解です」

「やっぱり、美優はすごいね

 美優と美咲と美紀の3人が揃えば何を聞いても答えが返ってくる気がする」

「3人よれば文殊の知恵ってヤツ?

 さすがに何でもって訳にはいかないけど、大抵答えが出そうね」

「じゃあ、気になっていた事があるんだけど・・・聞いていいかな?」

「美咲も美紀もいないから、わかる範囲でいいのならね」

「クリスマスってキリストの誕生日なんでしょ?

 どうして前日のイヴにお祝いするのかな?」

「あ~これは、暦の都合かな

 今現在使われてる暦はグレゴリオ暦なんだけど当時はユリウス暦っていう暦が使われてたのよ

 これにはズレがあって、あの時代だと1日か2日ずれてるのかな?

 21世紀だと12月25日は月が替わって1月7日までずれ込むわね

 その修正でイブに祝うっていう説と

 キリストが生まれた家はユダヤ教徒だったからユダヤ暦を使っていたのよ

 ユダヤ暦では1日の始まりは真夜中の0時ではなくてその前の日没から始まったの

 ユダヤ暦でのイヴっていうのは前日の事じゃなくって1日の前半、つまり日没から日の出までの事を指すんだって

 だから12月25日の夜明けまでに産まれたからクリスマスイヴに産まれたけど誕生日は12月25日だよって説があるの」

「へ、へ~そうなんだ・・・それにしても本当に答えが出てきたね」

「ドヤ顔していい?」

「だーめ(笑)」

「お嬢様、夕食の準備が整いました」

「あ、は~い、スグに行きます」


満腹まで食べないでケーキ(自作だけど)の分だけお腹を空けておかないとね

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