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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
128/273

クリスマス会④

どーしよー・・・


やっちゃったよ

ネタに走った挙句に・・・被るなんて

最悪だぁ~


ど、どうする?

開き直って

被っちゃいました、テヘ

ってやる?


それとも、プレゼント無しとか・・・イヤだめだ

それは絶対に避けないと


ボクの首にリボンでも巻いて

はい、プレゼントは、ボ・ク・だ・よ

とか・・・

あ~ダメダメ、却下だよ

貞操の危機だね

ある意味とても喜びそうな気がするんだけどね


そうだ!

プレゼントはボクのキスです~

ってどうだろう?

・・・だめだよね、いくらなんでも手を抜き過ぎだよ


あ~ほんとに、どうしよ~


「(もしもし、アヤさん、もうすぐヒカルの順番です

 はい、わかりました)」

「(え?美優、どうしてアヤさんに電話したの?)」

「(何言ってるのよ、ヒカルのプレゼントの準備じゃない)」

「(へ?ボクのプレゼントって、どういう事?)」

「(鷹峯家でちゃんと用意したわよ、このメモの通りにね)」

「(ソレってボクのメモだよね)」


・黄色

・プレゼント

・コーヒーは×

・megane


「(うん、確かにボクのメモだよ

 ボクの用意したプレゼントが被っちゃった以上は

 別の物を用意してくれてあるのは助かったんだけど

 このメモの通りってどういう事?)」

「(この前、ヒカルがメモを置き忘れていったから回収したんだけど

 プレゼントのメモだったからうちのおじいちゃんに相談したのよ

 そうしたら、向こうで準備するから任せろだって)」

「(それじゃあ無駄になったらどうするの?今日はたまたま出番があったからいいものの・・・)」

「(いろんな状況に対応できるように準備をしておくだけよ

 無駄になってもいいのよ、ああ、助かった~って場面が一度でもあれば上出来よ

 それに・・・

 ここぞという所で「こんな事もあろうかと・・・」って言うのが気持ちいいって言ってたよ)」

吉村さん、あんたって人は・・・


『じゃあ次は姫ね、どんなとんでもない物が出てくるか楽しみだわ』

『咲良、あんまりハードルを上げちゃダメよ

 私としては、ヒカルにリボンを巻いて

 ”プレゼントはボクです”

 とか希望・・・おっといけない、変態ヤツラに毒されてはいけないわね』

『え~梅ちゃん部長、百合の人だったの?』

『だ、大丈夫よ、危ない所だったけどね

 なんとか踏みとどまれたわ』

『え~それでですね、ヒカルのプレゼントはこの部屋に入らないので、移動が必要です

 なので、ヒカルは最後にお願いします

 って事で私はコレです』

『可愛いキーホルダーね、ありがとう美優ちゃん』

『次は私で~す

 セブ島の名物でシナモン・オタップっていうクッキーみたいなモノです

 ちょっと大江先輩と被っちゃったけど

 ママに教えてもらいながらだけど

 手作りです』

『ビアンカちゃん、ありがとう

 被ってもいいのよ、手作りならなおさらね

 じゃあ、次は玲子ちゃんね』

『・・・』

『あれ?どうしたの?』

『・・・

 あの、

 わ、私も

 被っちゃいました

 ごめんなさい』

『あら、黄色のメガネスタンドね

 大丈夫よ、私はお風呂上りから寝るまでの間はメガネだから

 お風呂場の脱衣場とベッドの枕元に置けばいいのよ』

『あ、そ、そうですね、ありがとうございます』

『ごめんね、気を使わせちゃって・・・

 例年は2~3人づつだから被っても1つづつで丁度良かったのよ

 今年は一人だからね、どうしても仕方がない場合も出ちゃうよね』


玲子ちゃんまで被ってたのか~

ボクのを別の物に差し替えて良かったよ

同じ物3つはさすがになんともならないよね


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