クリスマス会④
どーしよー・・・
やっちゃったよ
ネタに走った挙句に・・・被るなんて
最悪だぁ~
ど、どうする?
開き直って
被っちゃいました、テヘ
ってやる?
それとも、プレゼント無しとか・・・イヤだめだ
それは絶対に避けないと
ボクの首にリボンでも巻いて
はい、プレゼントは、ボ・ク・だ・よ
とか・・・
あ~ダメダメ、却下だよ
貞操の危機だね
ある意味とても喜びそうな気がするんだけどね
そうだ!
プレゼントはボクのキスです~
ってどうだろう?
・・・だめだよね、いくらなんでも手を抜き過ぎだよ
あ~ほんとに、どうしよ~
「(もしもし、アヤさん、もうすぐヒカルの順番です
はい、わかりました)」
「(え?美優、どうしてアヤさんに電話したの?)」
「(何言ってるのよ、ヒカルのプレゼントの準備じゃない)」
「(へ?ボクのプレゼントって、どういう事?)」
「(鷹峯家でちゃんと用意したわよ、このメモの通りにね)」
「(ソレってボクのメモだよね)」
・黄色
・プレゼント
・コーヒーは×
・megane
「(うん、確かにボクのメモだよ
ボクの用意したプレゼントが被っちゃった以上は
別の物を用意してくれてあるのは助かったんだけど
このメモの通りってどういう事?)」
「(この前、ヒカルがメモを置き忘れていったから回収したんだけど
プレゼントのメモだったからうちのおじいちゃんに相談したのよ
そうしたら、向こうで準備するから任せろだって)」
「(それじゃあ無駄になったらどうするの?今日はたまたま出番があったからいいものの・・・)」
「(いろんな状況に対応できるように準備をしておくだけよ
無駄になってもいいのよ、ああ、助かった~って場面が一度でもあれば上出来よ
それに・・・
ここぞという所で「こんな事もあろうかと・・・」って言うのが気持ちいいって言ってたよ)」
吉村さん、あんたって人は・・・
『じゃあ次は姫ね、どんなとんでもない物が出てくるか楽しみだわ』
『咲良、あんまりハードルを上げちゃダメよ
私としては、ヒカルにリボンを巻いて
”プレゼントはボクです”
とか希望・・・おっといけない、変態に毒されてはいけないわね』
『え~梅ちゃん部長、百合の人だったの?』
『だ、大丈夫よ、危ない所だったけどね
なんとか踏みとどまれたわ』
『え~それでですね、ヒカルのプレゼントはこの部屋に入らないので、移動が必要です
なので、ヒカルは最後にお願いします
って事で私はコレです』
『可愛いキーホルダーね、ありがとう美優ちゃん』
『次は私で~す
セブ島の名物でシナモン・オタップっていうクッキーみたいなモノです
ちょっと大江先輩と被っちゃったけど
ママに教えてもらいながらだけど
手作りです』
『ビアンカちゃん、ありがとう
被ってもいいのよ、手作りならなおさらね
じゃあ、次は玲子ちゃんね』
『・・・』
『あれ?どうしたの?』
『・・・
あの、
わ、私も
被っちゃいました
ごめんなさい』
『あら、黄色のメガネスタンドね
大丈夫よ、私はお風呂上りから寝るまでの間はメガネだから
お風呂場の脱衣場とベッドの枕元に置けばいいのよ』
『あ、そ、そうですね、ありがとうございます』
『ごめんね、気を使わせちゃって・・・
例年は2~3人づつだから被っても1つづつで丁度良かったのよ
今年は一人だからね、どうしても仕方がない場合も出ちゃうよね』
玲子ちゃんまで被ってたのか~
ボクのを別の物に差し替えて良かったよ
同じ物3つはさすがになんともならないよね




