クリスマス会③
『それじゃあ、小梅部長へお疲れ様の気持ちを込めてプレゼント贈呈で~す』
『じゃあまずは副部長である私からね
私が中等部1年生の時からなので、ずっと面倒を見てもらったんですよね
特にこの1年は部長として、頑張ってくれたのは私が一番知ってるんですよ
6月24日の誕生日石ウォーター・オパールを使ったペンダントトップです
小さいけど、お小遣いを貯めて買えたのはこのサイズで精一杯でした』
『ありがとう、誕生日石っていうのがあるんだ・・・
月ごとの誕生石なら知ってるんだけどね』
『ええ、6月はパール/アレキサンドライト/ムーンストーンですね
3つもあったので迷っちゃって・・・それなら誕生日石にしようと』
『誕生日石も誕生石も宝石業者が勝手に決めた事なんだから気にしなくてもいいのよ』
『でも、気分の問題ですから』
ペンダントトップだけなのか
ネックレスのチェーン部分は自前なのね
と、思ったでしょ?
うん、ボクも思ったんだけど・・・
『次は私の番ね
咲良のペンダントトップに合せて・・・ネックレスのチェーンだけ~』
『あら、いいコンビね由香里、息が合ってるわよ
これなら部長と副部長を任せても大丈夫そうね
二人で補い合えば、何も言う事はないわ
英会話部をよろしくお願いします』
『梅ちゃん部長は同じ学年は1人だけだったから大変だったろうけど
私達は二人で一人分の事をするだけなんだから
安心してまかせなさーい』
いや~そう来ましたか
二人でって所を見せつけるイベントだったんですね
って事は、残りは消化試合だから気楽にできるね
ヨカッタ、ヨカッタ
ボクが選んだプレゼントはメガネスタンドなんだ
ベッドサイドに置いて、寝る時に外すメガネを置いてもらおうかな、と
色は好きだって聞いた黄色で、なんと鼻の形をしているのです
面白いでしょ?
ボクの順番が来たら、笑いを取ってあげよう、ふふふ
『3ば~ん、大江 縁で~す
お金がピンチだったので~クッキーを焼いて来ました~
手作りですよ~、味には自信有りですからね
カロリーに気を付けて食べて下さいね』
ほほぅ、手作りもアリか
メモメモっと・・・あれ?ボクのメモはどこに置いたかな?
まぁ、いいや、メモ帳ぐらいまた買おう
『4番 城崎 仁美 少々ネタに走りました~
じゃ~ん』
げ!!アレは・・・
『これはねぇ、メガネスタンドなのです
この鼻の形をした所に折りたたんだメガネを乗せて使いま~す
ベッドサイドにでも置いて使って下さいね
色は部長の好きな黄色一択で』
『ありがとう、なかなか面白いわね
仁美らしいわよ』
・・・どうしよう
被った
ボク、ピンチです




