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ボクはTSお嬢様?  作者: 胡桃
2章 学園中等部2年生編
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ホテル⑤

「ふぁぁぁ~・・・」

「おはよう、ヒカル」

「へ?美紀の胸に埋もれてる?・・・夢かぁ、もう少しこのままで・・・」

「寝ぼけてるわね・・・でもそろそろ起きないとね」

「いいなぁ、美紀ばっかり・・・ズルイ」

「美優、悔しかったら巨乳になればいいのよ」

「ほへ?・・・

 ・・

 ・

 !

 ナッ!うわっ、ごっゴメン!ワザとじゃないんだよ」

「ヒカルなら・・・ワザとでもいい・・・かな?」

「ハイハイ、そこまでですよ~

 お嬢様、朝食の準備が出来ております

 さぁ、皆様もダイニングルームへどうぞ」



朝食はどうやらお部屋のダイニングルームで食べるみたい

20人ぐらい座れそうな大きなテーブルの端っこに5人分のお皿がセッティングされてるね

・・・もしかしなくてもあのお誕生日席がボクだろうなぁ

「ねぇアヤさんとユキさんの分は無いのかな?」

「はい、別の所で済ませてあります」

「そうなんだ、一緒でもよかったのに」

「私はお嬢様の給仕がございますし、アヤさんは警備を、二人とも勤務中です」

「じゃあ、代わりに美里のママをって仕事中か・・・」

美里のママはドアの脇に立ってるね

あ、そういえばシェフが控えてる・・・

あれはカセットコンロ?

ここで調理するのかな

そうか、出来たてアツアツか・・・

「お嬢様、卵料理はいかがいたしましょう

 目玉焼きでもスクランブルエッグでもオムレツでもお好きなモノをどうぞ」

「じゃあボクはオムレツにしようかな?あ、具にはチーズを」

「はい、畏まりました

 皆様はいかがですか?」

「じゃあ、ヒカルと同じモノを」

「私も~」

とオムレツにしたのは美紀と美優

「目玉焼きでお願いします、サニーサイドアップで」

美咲がまた訳のわらない専門用語を喋ってます

「全部~」

誰かなんて言わなくてもわかりますよね

あぁ、ドアの所で美里のママが頭を押さえてる・・・

「全部って、コレステロールがヤバくないの?」

「大丈夫よ美咲、運動すれば問題ナシ!!」

「・・・コホン、お嬢様パンは・・・本日のオススメはフレンチトーストでございます」

「あ、じゃあそれで~」

「パンの種類は本来のフランスパンを使用したモノでも食パンを使用した柔らかいモノでもお選びいただけますが?」

「え~と・・・よくわかんないんだけど・・・柔らかい方にしておこうかな?

 みんなは?」

「柔らかいほうでいいよね」

「ええ、普段から食パンで慣れてますし」

「ヒカルと同じで~」

「私は両方にしようかな?」

「フランスパンはバゲット、パリジャン、クーペの3種類をご用意しておりますが?」

「じゃあ全部で」

「・・・畏まりました」

あぁシェフのおじさんの笑顔が引き攣ったよ

美里のママが頭を抱えちゃったね


あれ?そういえば美優っていつもボクと同じメニューだね

気のせいかな?

食事の好みがボクと同じなのかも

きっとそうだね


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