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ぱちこばなし  作者: 山本遊佑
24/30

おもひでの一場面

 ノスタルジックに・・・。


 昔からある萎びたパチ屋の天井はヤニで黄色い。

 だけど、風情がある。

 ヤニ匂う狭いシマをぐるりと回ってお目当ての台を探す。

 お客も常連だけがチラホラと、そんなどう考えても勝てそうもないパチ屋に、友人と並んでルパンを打ちはじめる。

「CRルパン ザ サード」カクカクポリゴンが絶妙にキモイいけど憎めない機種だった。

 あの頃は、ボーダーとか何も意識していなかったので、とにかく打ちたい台を打っていた。

 客の少ないシマに紫煙がゆらゆらと揺れる。

 夜の9時を回り、私は少ない軍資金が底をつきはじめ、最後にもうひと勝負と3000円のパッキーカードを買い、ゆっくりとハンドルを回す。

 友人の勝利は安泰で、確変連チャンを続けている。

 ツレ打ちすると、引くに引けなくなるのが辛い所・・・残りわずかで、当たりを射止めるも単発そしてノマレ終了であった。

 パチ屋から出て夜空を見上げ溜息をつく。

 友人が笑う。

「ラーメン食うて帰ろう。おごっちゃる」

 私は頷き、

「ああ、次は勝って、俺がおごるよ」

 そんなあの時の一場面。



 書いてみた。

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