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白い手が
夜の音は昼の音とは違う
手を伸ばす
沼のそこから延び立つ鎌首が立てる微かな鳴動すら聞こえるほどに
白いロウのような手が伸びる
伸びた手はどこへともなく指を蠢かせ
獲物を絡めとる
きときときときと
沼の底から伸びる手はゆらり正体なくゆれる
沼のその在り処を知る人はいない
ゆらりゆらりゆら
白い手が獲物を求めて揺れ動く
夜の沼から小さな音で
夜の闇の中ぬらりと光る
ぽちゃん
水音がはね
世界は静寂にそまる
がりごりがりごり
小さな音が夜の沼底から響いてくるのだ
夜の音は昼の音とは違う
手を伸ばす
沼のそこから延び立つ鎌首が立てる微かな鳴動すら聞こえるほどに
白いロウのような手が伸びる
伸びた手はどこへともなく指を蠢かせ
獲物を絡めとる
きときときときと
沼の底から伸びる手はゆらり正体なくゆれる
沼のその在り処を知る人はいない
ゆらりゆらりゆら
白い手が獲物を求めて揺れ動く
夜の沼から小さな音で
夜の闇の中ぬらりと光る
ぽちゃん
水音がはね
世界は静寂にそまる
がりごりがりごり
小さな音が夜の沼底から響いてくるのだ