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木漏れ日
伸びゆく枝葉。
高く高く。
頭上から降り注ぐ日の光。
眩しくて光がほしくて手を伸ばす。
掴む枝はか細くて今にも折れてしまいそう。
高く高く。
緑の葉をより美しくきらめかせる日の光。
眩しくてまぶしくて。
頬を伝う涙が熱を伝える。
光の匂い。
土の匂い。そばをゆく虫の立てるザワメキ。
木漏れ日も暖かな大地も、
どこまでも私に優しい。
日差しは暖かく、大地は優しく、緑は美しくきらめく。
掴んだ枝を手放せず、私は笑う。
ああ
世界はうつくしい。
ねぇ、
今すぐに
あなたに会いに飛んでいくわ。
木漏れ日が優しいの。
大地が優しいの。
あなたがね、
私があなたの傍にいられるようにしてくれた。
あなたが優しくしてくれたから、今度は私が優しくしたいの。
ああ。
世界は、
うつくしい。




