92時間目「弱点」
一刀「北極にやって来た蒼魔は叔父さんとの修行を思い出していた矢先、突如悲鳴が聞こえたのでいってみるとアンチラが人を襲っていた。そして直ぐ様アンチラと戦う蒼魔はアンチラの力を圧倒するかのごとく追い払うことに成功する。だが蒼魔が助けた二人はデーヴァ復活の原因をつくった麗羽の側近である猪々子と斗詩であった 」
デーヴァが潜む空間
マコラ「ムッキー!♯我らが神であるデーヴァが人間ごときに殺られるなんて悔しいッキー!♯ 」
次々とデーヴァが一刀達ドラグーンナイツに殺られていることにマコラは腹を立てていた。
インダラ「数十年前より人間は武力が上がっているのだ。負けるのも無理はない 」
マコラ「黙ってろ!俺は貴様がデーヴァのリーダーだなんて認めないからな!ドラグーンナイツなんて俺が倒してやるぜ!ビカラ、アンチラ一緒にこいっ! 」
サッ
そしてマコラは去っていった。
アンチラ「仕方がないな 」
ビカラ「ボガボガァ 」
ズンズンッ
そしてインダラだけが残ると
インダラ「フンッ!何も知らない馬鹿猿が、我々が倒されることで計画は進んでいくのだ 」
不気味な発言をするインダラであった。
聖フランチェスカ学園
一刀「何だって!?デーヴァの封印を解いたのは麗羽だと!? 」
猪々子「すみませんっした! 」
斗詩「どうか許してください! 」
北極にて蒼魔に助けられた二人は全ての事情をドラグーンナイツのみんなに白状していた。
華琳「あの馬鹿ならやりそうなことね、それであの馬鹿(麗羽)はどこにいるの? 」
華琳が聞くと
猪々子「それがアタイ達も知らないんすよ 」
斗詩「実は電波局に行って妨害した後… 」
ここで話はデーヴァが現れた約10日前に遡る(さかのぼる)。
10日前
麗羽「おーほっほっほっ!これで誰もわたくしが化け物を解き放ったなんてことはわかりませんわ! 」
猪々子「こんなことしていいのかよ(ひそひそ) 」
斗詩「今なら素直に白状すれば許してくれるかもしれないのにね(ひそひそ) 」
二人がひそひそ話していると
麗羽「お黙りなさい!もし白状したらどんな目に遭わされるかわからないでしょう!とくにあの生徒会長には… 」
麗羽の妄想
一刀「麗羽、お前が犯人だったようだな 」
カツンッ
麗羽を壁に追い詰める一刀
麗羽「すみませんでした許してください!お金なら好きなだけあげますから 」
麗羽が必死に頼むと
一刀「金なんていらねぇよ!絶世の美女であるお前の体で払ってもらおうか 」
ガバッ!
麗羽「いやーっ!! 」
そして一刀は麗羽に襲いかかった。
妄想終了
麗羽「ってなことになってしまいますわ! 」
麗羽が一人で妄想すると
斗詩「会長さんがそんなことするかな?(ひそひそ) 」
猪々子「自分で絶世の美女だって言ってるしよ(ひそひそ) 」
二人がひそひそ話していると
麗羽「お黙りなさい!♯いいですわねわたくしはこれから万が一のために遠くに逃げさしてもらいます!あなた達とは別行動しますわよ! 」
とんでもないことを言う麗羽に
斗詩「そんな!?一人だけ逃げるなんてずるいですよ!? 」
猪々子「だいたいアタイ達だけでどうしようっていうんですか!? 」
猪々子が言うと
麗羽「自分のことは自分で考えなさい!北極にでもいきなさいな!旅費はわたくしが出しますからねおーほっほっほっ! 」
ピューッ!
そして麗羽は猪々子と斗詩を残して去っていった。
斗詩「というわけで私達も麗羽様の行き先は知らないんですよ 」
斗詩が言い終わると
猪々子「会長のアニキ、今までのことを全て謝るからせめてアタイ達は見逃してください!アタイ達は麗羽様にムリヤリやらされただけなんです!助けてくれたら斗詩の胸を好きなだけ揉んでくれて構わないからさ! 」
斗詩「ちょっと文ちゃん!?/// 」
猪々子「アニキだって斗詩の胸揉みたいだろう? 」
一刀「うっ!? 」
確かに揉みたい一刀だが
桃香・華琳・蓮華・月・恋・雫『(ゴゴゴッ…!!♯) 』
ここで揉みたいなんて言ってしまえばその瞬間一刀の命が亡くなってしまう
欲望と命を天秤にかければさすがにスケベな一刀でも
一刀「わかったよ、君達は無罪!胸は揉まないからね 」
と言うしかなかった。
猪々子「アニキ、ホントは惜しいこと言ったって思ってるんじゃないか? 」
ギクリッ!?
その通りであった。
一刀「と…ともかく!麗羽の件は置いといてデーヴァを何とかしないとな! 」
とりあえず誤魔化す一刀だった。
焔「神なんて所詮俺達の敵じゃなかったようだな 」
蒼魔「俺達が強すぎなんだよ 」
ビリー「歯応え無さすぎで退屈だぜ 」
みんなはあまりにもデーヴァが弱すぎるので馬鹿にしていると
モワァ〜ッ!
レイ「何だこの煙は? 」
ルイ「不気味ですね 」
雫「ダーリン、雫怖いの〜慰めてなの〜! 」
ガシッ!
恋「…一刀に抱きつくのはダメ 」
フランチェスカ学園の中を黒い煙が包んでいた。
一刀「この煙は何だ!? 」
一刀が不思議がっていると
?「一刀! 」
一刀「(ビクッ!?) 」
一刀は突然聞こえてきた声に驚いた。
何故なら聞こえてきたその声は…
切刃「あんたって子は〜!!♯ 」
バンッ!
一刀の母である切刃であった。
切刃「少しばかり強くなったと思ったらスケベなところまで強化しちゃって情けない!♯ 」
一刀「うっ!? 」
否定できない点である。
切刃「そんなお前に母からお仕置きです!♯ 」
スッ
切刃は竹刀を取り出した。
一刀「ゲッ!?それは!? 」
一刀は切刃が取り出した竹刀に見覚えがあった。何故ならその竹刀は一刀が小さい頃悪戯をした時にお仕置きとして使用されたけつバット用の竹刀なのだ。それが今でも一刀にとってトラウマになっていた。
切刃「昔は数回叩くだけで勘弁していましたが、大人になったんだから数百回叩きますよ!♯ 」
一刀「ひっ!?母さんやめてくれー!? 」
一刀は叫びまくる。しかし叫ぶのは一刀だけではなかった。
桃香「お母さん!?花瓶割ったのは謝るからダムに落とすのだけはやめて!? 」
レイ「寄るな!?来るな!?私はカエルが一番苦手なんだ!? 」
焔「やめろ光魔!俺はお前から手を切ったんだ! 」
他のみんなもそれぞれ恐怖に怯えていた。
そしてみんなが苦しむ様子を学園の外から見るものがいた。
マコラ「にししっ!人間というのは弱いもんだな。誰でも一つは恐怖という弱点があるものなのさ 」
モワァ〜ッ!
そして校庭にはデーヴァの三人。マコラ・アンチラ・ビカラがいてビカラの口から黒い煙が吐き出されその煙が学園内に流れていた。
マコラ「ビカラは闇の気を吐き出す力がある。そして闇の気を浴びた者は過去の恐怖を思い出されて苦しい目に遭うのさ、恐怖に怯えたドラグーンナイツを倒すなんて赤子の手を捻る(ひねる)より簡単だからな 」
ビカラ「ボガボガァ! 」
モワァ〜ッ!
ビカラは闇の気を出し続ける。
アンチラ「こんな手を使って倒すのは我々の流儀に反するのでは? 」
アンチラが言うと
マコラ「今さら流儀なんていってる場合かよ!ようは勝てばいいんだよ! 」
マコラが叫んでいたその時
バキンッ!
学園のガラスが割れて
恋「…やはりデーヴァの仕業だったか 」
中から恋が飛び出した。
マコラ「お前はドラグーンナイツの一人!?何で動けるんだ!? 」
マコラの策がうまくいっていれば誰一人として動けないはずだったのだ。
恋「…恋に弱点なんてない 」
対人関係では有効にし、嫌いなものがない恋にとって闇の気は効き目がなかった。
マコラ「だが馬鹿な奴め!貴様一人で我ら三人に勝てるとでも思ってるのか! 」
ザッ!
マコラ・アンチラが構えると
ダダーッ!
遠くから土煙をあげて恋に向かってくるものがいた。
少将「ガルルーッ! 」
駆けつけたものは元デーヴァの一人であり、現恋のペットとして暮らしているショウトラこと少将であった。
スッ
少将は恋の横に並ぶと
少将「恋は俺が守る! 」
と発言した。
これを聞いたマコラ達は
マコラ「お前は裏切り者のショウトラ!ちょうど良い、俺は前からお前が気にくわなかったからな俺が貴様を倒してやるぜ! 」
スッ
戦闘体勢をとるマコラに対し
アンチラ「元仲間と戦うのは気が進まない 」
嫌々戦闘体勢をとるアンチラだった。
一刀「一刀だ。デーヴァの手にかかり恐怖に怯える俺達、だが恋が一人で戦っているのでいつまでもこうして怯えるわけにはいかない!次回、『恐怖を克服せよ!』でもやはり母さんは苦手だぜ 」




