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76時間目「大晦日の夜・学園編」

一刀「麗羽の家のクリスマスパーティーに呼ばれ、プレゼント争奪双六大会が開かれた。俺はいつもボコられている愛紗と組むことになってしまった。そして時は進み、ゴール目前の指令で麗羽ロボットが現れ暴走しだした。そこで俺は暴走ロボットを止め、プレゼントを無事に守るのだった 」

クリスマスから数日後、世間では大晦日になり、フランチェスカでもクリスマス後から冬休みにはいった。


そして現在、学園には実家に帰っても爺さんしかいないため会計整理に来た生徒会長の一刀と教師による忘年会に行くからといって保険医の紫苑先生が預けていった娘の璃々がいた。


一刀「これで会計整理がやっと終わったぜ 」


夜遅くかかって一刀はようやく仕事を終わらせた。(ちなみに前会長である麗羽は猪々子と斗詩に全て任していた。)


一刀「さてと、仕事も終わったし璃々ちゃん、俺の部屋に戻ろうか 」


すると一刀の近くでお絵描きしていた副会長である璃々は


璃々「うんっ♪お兄ちゃん♪ 」


ぎゅっ


喜んで抱きつくのだった。


ちなみに他のみんなは帰省だったり、修行だったりでみんな出掛けている。そのため寮には一刀しかいないのだ。


そして一刀が璃々の手を繋ぎながら男子寮に来ると



配達員「北郷さんいますか? 」


男子寮の前で一刀の名を叫ぶ配達員を見かけた。


一刀「北郷なら俺ですけど何か用ですか? 」


配達員「あなたが北郷さんですか。大阪と鹿児島から荷物が送られてますので判子か拇印(ぼいん)をお願いします 」


一刀「わかりました 」


スッ ポンッ


一刀は懐から判子を取り出して押すと


配達員「ありがとうございました 」


タタッ!


配達員は荷物を渡して去っていった。


璃々「誰からなの〜?中身はなぁに? 」


一刀「ちょっと待っててね、え〜と送り主は? 」


一刀が荷物を見てみると手紙が付いていた。


『一刀へ、大会での活躍見事じゃったぞ!わしも近所では鼻が高くなったわい♪頑張った褒美として蟹や海老を送るから食べなさい。 仮野切子(一刀の母方の母・一刀の祖母)』


『一刀へ、見事に光龍を扱えるようになったそうじゃないか!まぁ俺の孫なら当然だろうがな。だが光龍を扱えるようになったからといって鍛練を怠慢するでないぞ!褒美として最高の肉を送るので力をつけるがよい。たまにはうちに来ておくれ! 翠川優神(一刀の父方の父・一刀の祖父)』


そして箱の中にはたくさんの海鮮や肉がぎっしりと詰められていた。


璃々「すっごーい!蟹さんやお肉が一杯だ〜!これってみんな食べていいの? 」


一刀「別に構わないけれど、そうだお野菜を買ってきて鍋パーティーしよっか? 」


璃々「お鍋!食べた〜い♪ 」


そして一刀達は商店街にて野菜やジュースを購入し、学園に一旦戻るのだった。


学園内・講堂


ポチッ


ガガガッ


講堂はすでにカラクリ好きな飛琳先生によって改造されていた。


ガシンッ


それはボタンを押すと鍋セットが出てくる仕掛けだった。


一刀「さてと、鍋スープのもとを入れてあらかじめ切っておいた肉や野菜等を入れて蓋を閉めれば完成だな 」


※西森は料理の素人です。調理法が間違っているぞというツッコミは勘弁してください。


一刀「それじゃあ少し早いけど… 」


トクトクッ


一刀はコップにジュースを入れると


一刀「年越しパーティー開始だ〜! 」


璃々「おぉ〜! 」


カツンッ


一刀は璃々ちゃんと乾杯するのだった。(午後8時)


数時間後(午後9時)


ひょこっ


学園の門の前に人影が現れた。


桃香「えへへ〜、一刀くんが残ってるって聞いたから来ちゃった♪お母さんは同級生と忘年会でいないし、一刀くんはライバル多いから先手を打たないとね♪ 」


愛紗「まったくもうっ姉上は 」


鈴々「鈴々はお兄ちゃんに会えるから嬉しいのだ♪ 」


桃香達は門を通り抜けて生徒会長室に向かおうとしていると


蓮華「あら 」


華琳「桃香達も来たのね 」


月「へぅ… 」


ズコッ


先に華琳達も来ていたことに桃香は驚いてずっこけた。


桃香「あはは…みんな考えることは一緒のようですね 」


蓮華「そのようだな 」


華琳「では生徒会長室に向かおうかしら 」


そしてこの場にいた全員が生徒会長室に行こうとした時


ぴくんっ


恋の頭の食べ物センサーが反応した。


恋「…会長室ちがう、講堂の方 」


ビシッ


恋が講堂を指差すと


鈴々「ホントだ講堂の明かりがついているのだ 」


思春「もしかして北郷がいるかもしれぬな 」


華琳「そうだと分かれば行き先変更!講堂に行くわよ! 」


講堂


璃々「お兄ちゃん蟹さんおいしいね♪ 」


一刀「そうだねさすがは俺の婆ちゃんだよ爺さんとは大違いだ 」


鹿児島の北郷家


刃「へっくし!誰かわしの悪口言ってるのかのぅ? 」


一刀の母方の父(一刀の祖父)・刃が大きなくしゃみをした。


講堂


一刀「璃々ちゃん海老さん食べさしてあげるからアーンして 」


璃々「うんっ!アーン 」


璃々が大きく口を開けて一刀がその口に海老を放り投げようとすると


パクっ


突然、恋が現れて一刀の手ごと海老を食べてしまった。


一刀「って恋!? 」


恋「…(もぐもぐ)璃々だけずるい恋にもアーンして 」


一刀が恋の存在に驚いていると


鈴々「あーっ!お兄ちゃんだけ鍋食べてずるいのだー! 」


季衣「ボクも食べるー! 」


ダダッ!


そしてちびっこ食いしん坊コンビの二人も鍋に群がってきた。


一刀「何でみんなここにいるの!? 」


一刀が驚いていると


桃香「私達もいるよ一刀くん♪ 」


華琳「私を置いて鍋するなんていい度胸じゃない一刀♯ 」


蓮華「具材もあるから使ってくれ 」


月「へぅ…じゃあ私が準備しますね 」


いつの間にか桃香達も現れた。


更に数時間後(午後10時)


ガヤガヤ


いつの間にか講堂には人が集まっていた。


鈴々「この肉は鈴々のなのだ! 」


季衣「ちびっこ!それはボクの肉だぞ! 」


恋「…恋の! 」


パクパクッ


大食いトリオが肉を食べまくり


愛紗「まったく姉上ときたら日頃からだらしなくてな 」


秋蘭「愛紗よ、その気持ちはわかるぞ 」


シャオ「ホントお姉ちゃん達ったらシャオの邪魔するんだもんね 」


妹トリオが愚痴を言い  

明命「はぅ〜♪お猫耳フード似合ってますね〜 」


桂花「ちょっと!あんまり触らないでよ! 」


風「ゴマ団子は飴には劣りますがなかなか美味しいですね〜 」


亞莎「飴も美味しいですね 」


穏「はぅ〜、本が読みたいです〜 」


稟「華琳様が使ったお箸…ブホッ! 」


詠「ちょっと!鼻血出さないでよね! 」


その他の人々が騒ぎ、そして


桃香「一刀くんアーンして /// 」


蓮華「一刀、口を開けてくれ/// 」


月「へぅ…/// 」


華琳「一刀、私の差し出した料理が食べられないとでも? 」


璃々「お兄ちゃん? 」


一刀は5人の女の子にアーンを迫られていた。


一刀「俺、ちょっと外の空気を吸いに… 」


ガラッ


一刀がこの場を逃げるために講堂の扉を開くと


ねね「ちんきゅうキーック! 」


ドガッ!


いきなりちんきゅうキックを食らわされた。


ねね「このヘボ会長め!恋殿を鍋でたぶらかすなんて最低な奴なのです! 」


一刀「何故ねねがここにいるの? 」


一刀が不思議がっていると


華琳「甘いわよ一刀、さっきみんなに一斉送信したもの『講堂にて生徒会長による年越しパーティー開催!各自食材を持ってきて講堂に集合すること』ってね 」


ちなみにこのメールは呼んだらうるさい麗羽とアドレスを教えると迷惑な及川以外全員に送られている。



一刀「あはは… 」


一刀はもう笑うしかなかった。


更に数時間後(午後11時45分)


わいわいがやがや


講堂には教師を除く生徒のほぼ全員が集合していた。


天和「あぁんっ!紅白白組が負けちゃったよ〜! 」



地和「ちぃ達が出てたら絶対勝っていたのに! 」


人和「姉さん達がメールを見て仕事をすっぽかすからでしょ 」


真桜「ちょっと凪、鍋にそんなに七味入れるなや! 」


凪「これくらいがちょうどいいのだが 」


春蘭「華琳しゃま〜、何故私を置いて学園にいったんでしゅか〜! 」


華琳「あなたが勝手に寄り道したからでしょ 」


もはや講堂は宴会場と化していた。


そんななか、一刀は一人講堂の屋根に登ると


一刀「俺が東京に来てもう8ヶ月になるのか、その間いろんなことがあったな 」


一刀は8ヶ月の思い出を思い出していた。


武将達との戦い、生徒会長争奪戦、GWのグアム島旅行、学園対抗武道大会などいろいろなことがあった。


一刀が思い出にひたっていると


璃々「お兄ちゃ〜ん、年越しそばができたから食べようって呼んでるよ 」


一刀「わかった今行くよ 」


講堂


桃香「一刀くん、生徒会長なんだから締めの挨拶してよ 」


一刀「仕方ないな、それでは新年まであと一分なのでカウントダウン始めようか! 」


全員『イェーイ! 』


しかしこの時、一刀達は知らなかった。新年を迎えるのはまだまだ先になるということを


優刀「一刀の父の北郷優刀です。年越しでクラス会やるなんてたまにはいいよね♪クラスの懐かしい人達に会えるかな?次回、『大晦日の夜・会場編』楽しい夜をすごそうね切刃 」

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