6時間目「生徒会長争奪戦その1」

この聖フランチェスカ学園にはクラスや学年とは違う一つの組織がある。

それが『国別』という組織で主に蜀・魏・呉・袁・董に分かれている。

それはクラスメートや同級生とは違う絆で結ばれている。

そして生徒会長争奪戦の日、

聖フランチェスカ学園講堂

陳琳「さぁ！今年も始まりました！生徒会長争奪戦に勝利し、みごと生徒会長になるのは誰なのか！実況・解説は放送部部長、陳琳 仁美がお伝えします! 」

ちなみに今の生徒会長に不満がない時には争奪戦は行われないがあまりにも麗羽をやめろという声が多かったので行われた。

陳琳「それでは選手入場＆紹介していきましょう! 」

ジャララーン！

音楽と共に各選手が国別ごとに並んで行進してきた。ちなみにみんな服装は体操着である。(女子はブルマ着用)

陳琳「まずは蜀の劉備軍大将、最近お腹にぜい肉がついたのを気にしている劉備 桃香選手！ 」

桃香「なんで知ってるの！？ 」

ちなみに陳琳は他人の秘密を暴露したり罵倒するのが趣味である。

陳琳「続いて劉備軍武将、作る料理は破壊兵器の関羽 愛紗選手と胸はペタンコだがお腹がポンポコリンの張飛 鈴々選手！ 」

愛紗「破壊兵器とはなんだ！破壊兵器とは！！ 」

鈴々「鈴々そんなことないのだ！！ 」

1年B組、張飛 鈴々。桃香と愛紗と義姉妹の契りを結んだ末っ子。

陳琳「そして軍師の二人は夜な夜な漢組の男子をネタに… 」

陳琳が最後まで言おうとすると

朱里・雛里『(は・あ)わわ〜！！やめてくだしゃい！ 』

1年B組の諸葛 朱里と1年C組の鳳統 雛里。変わった趣味を持つ二人が陳琳を止めた。

陳琳「続きまして、魏の曹操軍大将、胸と身長以外は完璧超人の曹操 華琳選手！ 」

華琳「どういうことよそれは！！！ 」

陳琳「武将の二人は猪娘夏侯 春蘭選手とホントに妹なのか？夏侯 秋蘭選手！ 」

春蘭「誰が猪だ！!！ 」

秋蘭「姉者は可愛いいな！ 」

陳琳「軍師の二人は華琳様ラブのドM趣味の荀イク 桂花選手と何を考えているか分からない程イク 風選手！ 」

桂花「ドMとは何よ！ 」

風「ZZZ〜 」

1年C組の程イク 風。何考えているか分からない居眠りだが実は学園１の秀才で有名。

陳琳「そして呉の孫軍大将、学園１の巨尻の持ち主であり、みんなの嫁さん孫 蓮華選手！ 」

蓮華「巨尻ではない腰が細いだけだ！あと誰がみんなの嫁だ！(北郷だけならともかく) 」

この時、蓮華はなぜそう思ってしまったのか疑問を感じていた。

陳琳「武将は卑弥呼先生と同じ褌(ふんどし)着用、甘寧 思春選手とわがままなチビッ子の孫 小蓮選手！ 」

思春「同じではなく偶然だ！ 」

シャオ「チビッ子じゃないもん！ 」

1年B組の孫 小蓮(通称シャオ)。孫 蓮華の妹

陳琳「軍師は巨乳眼鏡お化けの陸遜 穏選手とゴマ団子ならトラック1台食べられる重度の恥ずかしがりやの呂蒙 亞莎(あーしぇ)選手！ 」

穏「巨乳眼鏡お化けはひどいです〜！ 」

亞莎「そんなに食べられませんから！ 」

陳琳「そして董の董卓軍大将、最近体が成長して服が着れなくなった董卓 月選手！ 」

月「へぅ〜！恥ずかしいよう！/// 」

顔を赤くする月に一刀は

一刀「(あれっ？あの子は転校してきた日に出会った子だ) 」

そう感じていた。

陳琳「武将は天下無双の大食い呂布 恋選手と前に走るしか能がない猪のかゆかゆ選手！ 」

恋「…お腹空いた 」

華雄「かゆかゆではない！華雄だ！ 」

陳琳「軍師は部屋中にはそれぞれ好きな人の隠し撮り写真が… 」

陳琳が言おうとすると

詠・ねね『ちょっと待ったー！！ 』

二人が止めに入る。

1年B組の賈駆 詠。月の事が大好き。1年C組の陳宮 音々音(通称・ねね)。恋をこよなく愛する。

陳琳「続きまして袁の袁紹軍は文字数の都合で置いときまして！ 」

麗羽「ちゃんとわたくしを紹介しなさい！！！ 」

陳琳「その他軍大将、普通の人、公孫 白蓮選手！ 」

白蓮「普通って言うなー！！ 」

陳琳「武将および軍師は学園の人気アイドル。お菓子の食べ過ぎ張 天和選手、ツンデレわがまま張 地和選手、クールで真面目な無表情張 人和選手！ 」

天和「頑張るもんねー! 」

地和「ツンデレって何よ！！ 」

人和「無表情はアイドルとして魅力です 」

天和達が登場すると

男達『ウォーー！ 』

男達が騒ぎ出した。

一刀「すごい人気なんだな？ 」

及川「当たり前や！彼女達は学園のアイドルやねんで！ 」

及川もノリにのっていた。

陳琳「その他軍もう一人の軍師はインドからの留学生、父はかなりの親馬鹿、デザーン=リー選手！ 」

リー「はぁ…！？ 」

前に授業参観があった時、リーの父が熱烈に応援していたのだ。

陳琳「そして最後は漢軍大将、学園最強の朴念仁。北郷 一刀選手！ 」

一刀「何だよその説明は！ 」

一刀は思わず突っ込んだ。

陳琳「武将は男に愛されている左慈 元放選手と五斗米道の… 」

陳琳が最後まで言おうとすると

華佗「ちっがーう！五斗米道じゃない！ゴッドヴェイドォーだ！ 」

左慈「んなもんどうだっていいだろが！？ 」

陳琳「軍師はボーイズラブの変態。于吉 武人選手と変態眼鏡及川 祐選手! 」

于吉「否定はしませんよ！ 」

及川「わいの扱いひどない！？ 」

かくして、総勢28人の全選手が出揃った。

陳琳「審判は各学年の教師達で〜す！ 」

そして審判である教師7人も登場し、

陳琳「まずは会長候補による宣誓です！ 」

宣誓が始まった。

桃香「あの…えと…わっ…私が会長になったら学園内を争いのない平和にしたいと思いましゅ！ 」

桃香は完全にあがっていた。

華琳「この私が会長になったら可愛いい娘はみんな可愛がってあげるわよ♪ 」

多少おかしな事を言う華琳。

蓮華「私が会長に就任したら、武力が強い学園にしようと思う！ 」

固い蓮華。

月「……… 」

月は緊張のあまり、固まってしまった。

麗羽「わたくしが再び会長になれば… 」

麗羽が続けて言おうとした時、

プッツン！

マイクの電源が切れた。

しかし麗羽は気付いておらず長々と話し続ける。

そしてようやく終りそうになった頃、

プチッ！

再び電源が入った。

麗羽「…以上でわたくしの話を終らせていただきますわおーほっほっほ！ 」

実はマイクの電源は放送部である陳琳によって操作されていた。

舞台の裏側

陳琳「(あの人の話しは長いしつまらないからな〜！) 」

白蓮「私が会長になったら生徒が怪我や事故がなく日々を過ごせる様な学園にしようと思う！ 」

この宣誓を聞いた時、全生徒と教師は思った。

全員『(普通だ！) 』

それは同じチームである張三姉妹とリーも例外ではなかった。

そしていよいよ一刀の宣誓の番になった。

及川「かずピーしっかりやで！ 」

華佗「期待しているぞ! 」

回りが期待する中、一刀は壇上に上がる。

一刀「え〜と、男として初の代表候補の北郷一刀です！この学園は近年共学になりましたが、男女の差が激しく、共学になった意味がありません！そして俺が会長になったら学園を少しでもよくしようと思いますのでよろしくお願いします！ 」

そして一刀はつい、

一刀「(ニコッ！) 」

スマイルしてしまった。(本人は笑顔のつもり)その結果、

ズッキュ〜〜ン！！

学園のほとんどの女子をとりこにしてしまった。(本人に悪気なし)

陳琳「では宣誓が終りましたところでルールと組み合わせの発表です！ 」

一刀達が宣誓している間にいつの間にか組み合わせが決まっていた。

一回戦

漢軍 VS 董卓軍…A

蜀軍 VS その他軍…B

二回戦

Aの勝者 VS 呉軍…C

Bの勝者 VS 魏軍…D

決勝戦

袁軍 VS C・Dの勝者

決勝戦は3組の戦い

・指定した道具以外を使用した場合は即失格。

・武器の使用は禁止。

・他チームの妨害、他の人からの支援も禁止。

・これらを破った場合、たとえ勝利しても失格となる。

陳琳「それでは組み合わせとルールを説明したところで、競技に参ります! 」

陳琳が宣言すると

観客『わー！わー！ 』

観客である生徒達が騒いでいた。

陳琳「それでは一回戦第一試合、漢軍VS董卓軍の試合開始です！ 」

わー！わー！

試合開始と共に、出場する2チームの選手が出てきた。

霞「頑張りや月っち! 」

董卓軍 張遼 霞。今回は応援。

そして選手がステージに集まりそれぞれで見つめ合いが始まった。

一刀「(やっぱり前に会った子か) 」

月「(この人は私を助けてくれたし、戦いたくないなぁ〜！？) 」

詠「(相手の戦力は北郷と左慈ね、でもこっちには学園最強の恋がいるから勝てるわよ！) 」

左慈「(呂布の相手をどうするかな？) 」

華雄「(勝負において、誰にも負けるわけにはいかん！) 」

華佗「(華雄の肩に傷があるな、後で診てやろう！) 」

恋「(…お腹空いた) 」

于吉「(左慈は絶対に守ります！) 」

ねね「(こんなヘボ共恋殿の敵ではないのです！) 」

及川「(ねねちゃんがわいを見てる！もしかしてわいに気があるのか？) 」

選手達が競技は武道系だと考えていると、

陳琳「競技は知識対決です！ 」

ズッコ〜！

武道系だと思っていた人がずっこけた。

詠「(武道系以外の知識対決なら楽勝よ！天才軍師のボクとねねがいるんだもん！少なくともホモ眼鏡とアホ眼鏡に負けるわけないわ！) 」

その二人は于吉と及川のことである。

この時、詠は勝利を確信していた。

そして選手達が席につく、

陳琳「それでは第一問! 」

そして全員が緊張するなか、問題が発表されようとしていた。

一刀・華佗・左慈・于吉・及川・月・詠・恋・ねね・華雄『ゴクリッ！ 』

そして…

陳琳「麗羽さんの今日の下着の色は？ 」

一刀・華佗・左慈・于吉・月・詠・恋・ねね・華雄

『ズコッ！ 』

ほとんど全員がずっこけた。

左慈「何なんだよこの問題は！！！ 」

詠「ふざけるんじゃないわよ！！！ 」

左慈と詠が抗議すると

陳琳「何を言ってるんですか！生徒会長ならば生徒のことを何でも知っているのは当たり前でしょう! 」

ズビシッ！

正論を言う陳琳であった。

華佗「しかし、本人以外でそんなの分かる奴がいるのか？ 」

ねね「いるはずないのです！ 」

誰もが『こんな問題解けるか！』と思っていると

ピンポンッ！

及川がボタンを押した。

一刀「及川テメェ！ 」

華佗「放っておけば別の問題になったかもしれないものを！ 」

于吉「何押しているんですか！？ 」

左慈「後で殺してやる！！！ 」

4人がボタンを押した及川に文句を言っていると

及川「答えは黒や！ 」

及川は答えた。

一刀達はもうダメだ！と落ち込んでいると

陳琳「正解です！ 」

一刀「ほらみろ正解だってよ！ 」

一刀が言うと

一刀・華佗・左慈・于吉『正解だって！？ 』

4人は驚いた。

及川「わいの頭の中には及川メモの情報が詰まっとるんや！ 」

まさか及川にこんな能力(？)があったとは！？

その後も学園の女子に関する問題が出るが

陳琳「華琳様が今までクルクル髪をいじった回数は？ 」

及川「3579億9512万8604回！ 」

陳琳「鈴々ちゃんの昨日の昼御飯は？ 」

及川「ヤサイマシマシニンニクカラメアブラ！ 」

全て正解する及川だった。

そして最終問題

陳琳「最終問題！去年の学園全員の女子の合計体重はいくつ？ 」

于吉「ラストだけに難しいですね！？ 」

左慈「つーか、陳琳も分かるのかよ！？ 」

これは無理だろうと思っていたが

及川「答えは〈ピー〉kgや！ 」

そして結果は

陳琳「正解です！よって勝者、漢組！ 」

及川「やったでみんな! 」

及川は活躍して喜んでいた。しかし及川は知らなかった。この件がきっかけで元々少ない及川の人気が更に落ちることを