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45時間目「北郷婆ちゃん来るっ!」

今回は少し短めです。

東京駅


ザッ!


?「ようやく東京についたべさ 」


一人の老人が東京駅に着いた。


?「待っとれよ、我が孫! 」


そして老人はタクシーに乗ったのだが


?「だからフラミンゴ学園だって言ってるべさ! 」


運転手「あのねおばあちゃん、そんな名前の学園はないからさ!? 」


?「嘘こくでねぇ!孫が通ってる学園だから間違いねぇだ! 」


行き先で運転手ともめる婆さんだった。


聖フランチェスカ学園


一刀「今日もいい天気だな〜♪こんな日には何かいいことあるかもしれないな♪ 」


そしていつものように教室に入った。


そして一刀が教室に入って少し時間が立つと


華佗「一刀大変だぞ! 」


華佗が急いで教室に入ってきた。


一刀「どうしたんだよ華佗そんなに慌てて? 」


一刀が聞くと華佗は


華佗「今、校門を通ったらお前の名前を叫んでいる老人が警備員ともめてるんだよ!? 」


一刀「老人? 」


老人と聞くと一刀の頭の中には刃が浮かんできたが女子生徒にちょっかいをかけるならともかく、警備員ともめるのはおかしいということですぐに頭の中から消えた。


そして一刀が校門にたどり着くと


?「だから!孫の一刀に会わせろと言ってるべさ! 」


警備員「たとえ家族でも参観日以外での入出は許可できませんので!? 」


お婆さんが警備員ともめていた。


?「お前じゃ話にならねぇ上司の人を呼んで… 」


そしてお婆さんが一刀を見付けると


?「一刀! 」


ドンッ!


お婆さんは警備員を押し退けて一刀に近付いていった。


ガシッ!


そしてお婆さんは一刀の手を握ると


?「久々だべなぁ、会いたかったべ 」


一刀はこの人誰だ?と一瞬思ったが


一刀「そのどこの地方に住んでいるか分からない口調は…まさか切子(せつこ)婆ちゃん!? 」


切子「ようやく分かってもらえたべさ! 」


このおばあちゃんは一刀の祖母の北郷切子(旧姓:仮野)なのだ。


一刀「とりあえずここじゃあなんだから中に入って!? 」


そして一刀は切子を学園の中に入れた。


生徒会長室


切子「何だべこの部屋はキラキラして悪趣味な部屋だべさ 」


生徒会長室は前会長の麗羽の趣味に合わせてあちこちが金ピカになっている。一刀も変える気がないのでほっておいたのだ。


一刀「そんなことよりも婆ちゃんは何で来たの? 」


一刀が聞くと切子は


切子「優刀さん(一刀の父)からお前が夏休みに帰ってきたと聞いてな、それで顔が見たくて来たんじゃよ 」


ホントは夏休みに来る予定だったのだが、一刀の祖父の刃が今年は一刀は帰ってこないと嘘をついたため来ることが出来なかったのだ。


切子「まったくあのスケベ爺さんは優刀さんが連絡してくれなかったら知らないままじゃったわい! 」


実は一刀が産まれた時も刃は連絡しなかったのだが優刀が連絡したため孫の顔を見ることができたのだ。


一刀が切子と話していると


ガチャリッ!


璃々「お兄ちゃん遊ぼ〜♪ 」


扉が開いて璃々が現れた。


璃々を見た切子は


切子「この子はまさか一刀の娘かい? 」


一刀「(ドテンッ!) 」


璃々「? 」


切子の言葉に一刀はすっ転び、璃々は頭に?を浮かべた。


一刀「学園の先生の娘だからさ! 」


一刀が突っ込むと


切子「んなこと分かっとるわい、ジョークじゃて 」


冗談が過ぎるジョークだった。


一刀「それじゃあ俺は授業出なきゃいけないから婆ちゃんはこの部屋にいてくれよ! 」


切子「分かったわい! 」


ガチャンッ!


そして一刀は出ていったが


30分後


切子「少しくらいならいいじゃろう!璃々ちゃん、案内してくれんか? 」


璃々「うんっ♪ 」


切子は璃々を連れて出ていった。


しばらくして


切子「ここはどこじゃ? 」


璃々「わからな〜い 」


璃々も学園の中全てを知っているわけではないので道に迷ってしまった。


どうしたらいいか切子が悩んでいると


璃々「そうだ!お兄ちゃんを呼ぶから待ってて 」


タタタ…


璃々はかけられていた柱時計を見付けると


璃々「このボタンだ! 」


ポチッ!


璃々が柱時計についていたボタンを押すと


同時刻、漢組


ブルルッ!


授業を受けている一刀の携帯が震え出した。


一刀「(これは璃々ちゃんに教えた危険信号だな) 」


もちろんこの機能も飛琳先生が勝手に取りつけた。


一刀「(場所は柱時計の所か)先生!トイレ行ってきます! 」


そして一刀は璃々を助けに教室を出るのだった。


柱時計前


璃々「もうすぐお兄ちゃんが迎えに来てくれるよ 」


切子「たまげたのぅ!?小さいのにすごい子じゃな 」


切子が驚いていると


桃香「あれっ!璃々ちゃんじゃない 」


蓮華「こんなところで何をしているの? 」


桃香・華琳・蓮華が現れた。


華琳「あらっ、そのお婆さんって確か警備員ともめていた人よね 」


今朝の出来事は学園中の噂になっていた。


璃々「お兄ちゃんのお婆ちゃんなんだよ 」


璃々が言うと


桃香「えっ!?お婆様はじめまして!? 」


蓮華「お初にお目にかかります!? 」


華琳「私は曹操華琳と申します!? 」


三人はいきなりお婆様と呼んで固くなりだした。


この様子を見た切子は


切子「(この娘達はもしかして一刀の嫁候補かのぅ?) 」


女の勘を感じていた。


切子は桃香を見ると


切子「(この娘は乳がでかいから子が出来たら元気に育つな) 」


スッ!


そして今度は蓮華を見ると


切子「(この娘は尻がでかいから子供二人は楽に産めそうじゃな) 」


スッ!


そして最後に華琳を見ると


切子「(この娘はなりは小さいが将来大物になるな) 」


ちなみにこの切子の勘は外れたことが少ないのだ。


そして切子が再び診断していると


一刀「婆ちゃん何してるんだよ! 」


いきなり一刀が現れた。


そして切子は会長室に連れ戻されるのだった。


生徒会長室


一刀「まったくもう!婆ちゃんは迷子になりやすいから気を付けてっていつも言ってるのに! 」


一刀は切子に説教するが


切子「(何だか知らんがあの娘達の他にもこの学園には一刀を愛する人の気が漂っていたな) 」


切子は説教を受けながら一刀の嫁について考えていた。


そして


スッ!


切子は立ち上がると


切子「世話になったな一刀よ、わしは大阪に帰るわい! 」


一刀「どうしたんだよ婆ちゃん!?一日くらい泊まればいいのに 」


一刀が言うと


切子「いいや、これ以上いても迷惑かけるだけだしなんと無く安心したから帰るべさ 」


切子が来た理由、それは孫の一刀に会いたいのも理由の一つだが、本当の理由は一刀の嫁を心配して調べに来たのだ。


そして切子は一刀に見送られながら去っていった。


切子「しかし妙な気を感じるとは不気味じゃのぅ、一刀に黒い気が出てるとは!? 」


切子は気のせいだと思っていたが実は気のせいではなかった。


そしてこの時、一刀は気付いてなかった。この平和が少しの間だけ消えてしまうことを


次話より学園対抗武道大会編が始まる予定です。

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