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飄然草  作者: 千賀藤兵衛
第二部 コロナのある風景
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美人

 最近おもてを歩くと、以前に比べて美しい女の人が多くなったような気がする。理由は明白、マスクで顔が隠れるからである。たとえば目元は美人だが口元が不美人の人がいたとすると、マスクをすれば口元が隠れて文句なしの美人になるという寸法だ。

 美人が増えるのは、男にとってはまことに喜ばしいことである。しかしご婦人がたにとってはどうだろうか。私は女性心理に疎い人間だが、「きみはマスクをしていると美人に見えるね」などと言われて喜ぶ女の人がいないことはさすがにわかる。どことなく口裂け女の怪談を髣髴させるところがあるのもよろしくない。いくら私でも命は惜しいので、知り合いの女性にはこんなことは言えない。

 ちなみに私自身のツラは、マスクがあろうとなかろうとお世辞にも美男子とはいえないしろものである。ひとの顔のことを論評できた立場ではないのだった。


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