31. 付録-規約違反例
この付録では、小説家になろうでの規約違反になる例をあげます。これがすべてではありません。
アカウント停止=BAN=追放削除、されるとそのことがなろうユーザーページ跡に表示されます。表示は「このユーザは規約違反のため、運営により削除されました。」と書かれています。
いっぽうの小説側は「この小説はユーザ退会に伴い、削除されました。」であり、自主退会に従う削除か、強制退会による削除かは判別できません。ユーザー自身が小説を削除した場合には「この小説は作者によって削除されました。」と表示されます。
だいたいのことは規約およびガイドラインに書いてあります。ご一読ください。
このページを読んでセーフだと勝手に判断してBANされたとしても、筆者は責任をとれませんので、ご注意ください。
このエッセイの筆者は警告などをもらったことがなく、情報は又聞き、伝聞であることをご了承ください。
違反の重さにより、警告および作品検索除外指定と、一発アカウントBANがあります。
また「xxさんの作品は問題ないから大丈夫だと思った」という風にいう作者もいますが、他作品がBANされていないから問題ないというのは関係なく、それぞれの作品ごとに判断されます。
通報による作品に対する警告は、一般的にまったく読まれていない場合は長期にわたって放置されることがあり、逆にアクセスがある程度ある作品の場合は警告が来やすくなります。
規約改定など、判断基準が変更になることも、たびたび起きています。基準はいつまででも一定ではありません。
◆複垢、複数アカウント所持、複垢による評価
複数の小説家になろうのアカウントを所持して、それらを同時または交互に使う行為は禁止されています。
IPアドレスなどを監視していて、複数アカウントでの行為が確認されると、一発BANになるようです。
これには、作者用アカウント、読者用アカウントとしての使い分けも「含まれている」ので注意しましょう。
古くなってログインもパスワード再設定もできない放置されたアカウントは考慮外のようです。ただし同じ名前で活動するとBANされる可能性もあります。
家族共用PCでブラウザをユーザー切り替えを使わないで完全共用して使っている場合、特に家族だからといって相手の作品に評価などをしている場合には、複垢と区別ができないので、一発BANになる可能性もありえます。
一般的には、ただの家族PC共有や旧IDなどが見つかった場合は、アカウント統合の案内がくるという情報もあります。
一般論でいえば、単にIPアドレスが同じという理由だけでは、一発BANは普通されないでしょう。IPアドレス以外の各種情報を含め多角的に分析された結果、一発BANであれば、それ以上の何かがあると考えられます。
違反になるのは例えば、IPアドレスが同じ複数のアカウントが、特定の作品に評価を入れた場合などです。
もちろん、複垢による自己評価を入れる行為は、禁止されています。
◆BAN後、再びアカウント取得
BANされた人は再びアカウントを取得することも禁止されています。
見つかって通報などされた場合は、再びBANされます。
◆相互評価、見返りのある評価を要求する行為
相互評価はBAN対象です。相手に対してなにか見返りを与えることで、評価させようと働きかけることが禁止です。
健全な評価の範囲内であれば、あとがきなどに書く単純な「評価、ブクマおねがいします」などは問題ありません。
「ブクマ1000以上になれば、連載化します」などの宣言も、読者に見返りを与える行為とみなされるようです。
これは、小説家になろう内に限らずSNSなどでおこなっても同様に処罰の対象になります。
外部で有料で募集し、なろう上で、レビュー、感想、評価などを入れる行為も違反だと考えられます。
◆再投稿の繰り返し
同じ小説を何回もアップロードしては消してを繰り返すことは、一応、禁止されています。
ほぼ同じ内容の小説を「改訂版」などと称して新しく公開することも規約違反だとされています。
細かな改訂は、投稿済み小説を編集しましょう。
最新部分を消して、再投稿するタイプも同様です。
おそらく過剰な宣伝行為とみなされるようです。
アカウント停止にまでなるかは分かりません。
◆法律違反の内容
法律上、規制されている行為は当然禁止です。
●著作権が保護された歌詞
歌詞の掲載はほぼ禁止されています。
童謡などでも保護期間内の場合も多いです。例えば日本語詞に関して「大きな古時計」「ドナドナ」「きらきら星」などがそうです。
英語版の題名および歌詞は著作権保護期間が終了しているものもあります。
著作権が切れていない英語歌詞などの日本語訳またその逆を載せる行為なども禁止らしいです。
また「替え歌」も禁止されています。同様に一部を伏せ字にしたとしてもその文から元の歌詞、曲名を容易に推測できる場合にはやはり対象です。
なお曲名に関しては、小説内で登場させていいかどうかは別として、書くことは可能です。
歌詞の掲載は一部でもはっきりわかる状態であれば全文でなくても禁止行為になります。
●パクリ、無断転載、盗作
著作権違反です。
他人の小説を勝手に公開してはいけません。
●二次創作
小説家になろうが明確に認めたもの以外の二次創作は禁止です。
元作品が小説家になろう内の作品の場合は、元作者が許可して、投稿小説の二次創作情報とあらすじにそれを明示することが条件です。
●実在の人物を自殺するようにそそのかす内容
実際に相手が自殺した場合、自殺教唆罪などに問われる可能性があります。
●誹謗中傷
誹謗中傷も禁止されています。
●個人情報の掲載など
個人情報など他人のプライバシーに関するものも禁止です。
◆広告、宣伝、続きが有料、ダイジェスト化
広告的内容、他の商業サイトの宣伝行為などは禁止です。
小説家になろう内で、作品として完結(完結設定のことではありません)している必要があります。
続きを有料で販売し、そこへ誘導する行為は「宣伝行為」とみなされます。
続きではなく、前半部分が書籍のみで、最新話のみ掲載も禁止です。
有料の出版があり、そのダイジェストのみを公開する行為も同様です。これは2016年9月に変更になった規約、方針です。
細かいことはよくわかりませんが、前日譚など設定を同じくする世界観とかで小説として独立した内容にできるのなら、問題ないそうです。
有料には当然、Pixiv FANBOX、BOOTHなども含まれているであろうことに注意してください。有料先行公開なども含む可能性があります。
https://blog.syosetu.com/?itemid=2004
◆R-18の内容
「性的」なもの「過剰にグロテスク」なものなどは禁止です。
キスとかハグとか、朝チュンとかはぼぼ問題ありません。
キスはキスでも、キスする場所が唇、顔以外の部位であったり、その内容を事細かに卑猥に表現した場合はその限りではありません。
どのような行為、例えば「セックスをした」などと書かれているかではなく、どの程度まで内容に踏み込んで、要するに「えっちに」「具体的に」書かれているかで判断されるようです。
特定のわいせつな単語を使用しなかったから問題ないとかも関係ありません。
3アウト制だと言われていますが5回だったり1回だったり、他の作品ですでに警告されているかなどでも左右されます。
警告3回程度でアウト判定されると、小説家になろうからBANされます。
まず運営から警告が来て、作品が「検索除外設定」にされます。
警告には、どの作品かは明示されていますが、どの部分が問題であるかは書かれていません。
小説を修正してその後運営に問題ないとされればそのまま継続できます。猶予は2週間ぐらいのようです。
表現のぎりぎりを狙ってヤバそうなシーンばかり書いている場合は、ほぼ修正が不可能です。そういうことをするぐらいならノクターン、ミッドナイト、ムーンと健全に住み分けしましょう。
なおR-15作品をR-18設定に変更することはできないので、全部削除してR-18設定で再投稿の形になります。もちろん何百話あっても手動です。
小説家になろうの、R-18基準は、マンガなどと比べてもキツめですので、ご注意ください。
2022年9月6日追記。2週間経過後、放置すると今までは削除またはBANされていましたが、新しく「運営非公開」という状態になり、閲覧できない状態になるようです。
これにより2週間の間に連絡に気が付かなかった場合の削除対応が改善されました。
◆異世界転生・転移未指定
一発BANにまでなるとは思いませんが、警告などがきます。
強制的にタグ設定される場合もあるらしいです。
異世界転生・転移未指定も規約違反なので、該当するなら適当にしないでタグ指定をしましょう。
◆R-15の内容なのに必須タグがない
異世界転生と同じで、登録必須キーワードのものはその内容を含んでいたら指定しないと違反行為です。
残酷な描写がありなのにR-15でない作品がたまにありますが、グロもR-15指定があります。
なお基準は極めて曖昧です。
◆書籍の販売ページへのリンク
Amazonアフィリエイトなどのリンクが禁止されています。
アフィリエイトでなくても特定の書店の販売ページは禁止だそうです。
出版社の紹介ページなどへリンクしましょう。
◆その他
規約には他にも出会い系、スパム送信などいくつかの項目が上がっています。
規約には運営判断により、何でも問題行動だと判断されれば処罰できるようになっています。
規約上の何らかの穴を抜けて、悪いことをしても、処罰対象になる可能性があるということです。判断は運営に任されています。




