30. 付録-閲覧環境
各種ある、小説家になろうを閲覧するためのソフト、サイトなどを紹介します。
◆本家系
■Web(PC版)
本家、本元、小説家になろうです。book1.adouzi.eu.orgになります。
閲覧ページでは、作者指定のスタイルが適用されて表示されます。これをユーザーは数種類の色指定、フォントの大きさ指定、行間指定ぐらいだけはできます。
しかし、ページ表示直後、作者指定の色で一瞬表示されるので、フラッシュ効果みたいになります。
フォントはWindowsではゴシック系の「メイリオ」が採用されています。
横書きのみです。
小説家になろうにログインすることで、ブックマーク、評価が簡単にできます。
ブックマーク一覧ページで、更新の確認なども簡単におこなえます。
また各小説の目次にどこまで読んだかのしおりも表示されるようになり便利になりました。
この機能はスマホ版にもあります。
■Web(スマホ版)
PC版とURLが同じですが、スマホからアクセスすると、スマホ専用表示に切り替わります。
こちらも、数種類の色指定、文字の大きさ、行間ぐらいは設定を固定することができます。
特徴は前書きが、タイトルより上に表示される点です。
PCアクセスモードにすると、PC版に切り替わります。
■Web(ガラケー版)
nk.syosetu.comで提供されていました。
ページが前書き、後書き、と分割されていて、さらに本文は千文字から1万文字程度の長さで分割表示されていました。
作者は専用の改ページタグを使うことができますが、使用している例はほとんどありませんでした。
2019年1月29日に全面的に廃止されました。
■タテ書き小説ネット
pdfnovels.netです。なろう公式です。PDFでの縦書き表示に対応しています。しかしPDFの品質がいまいちです。
トップの検索画面で、結果に表示されない小説があります。
しかしsyosetu.com側のPDFリンクからNCODEのURL直で表示すれば、PDFのページを表示できます。
小説の全データの一括ダウンロードができる点に関しては便利です。
欠点。
挿絵が表示されません。
半角英数は全角に置換されて一文字ずつ縦に表示されます。
英語のワードラップが実装されていないため、英単語が改行されます。
「あ゛」の表示が、濁点が下に表示されてしまいます。
禁則処理がおかしくて、開きカギ括弧「が行末にくることがあります。
Firefox内蔵のPDF表示では括弧などが横向き=横書き用のままになっていておかしいです。
Chrome内蔵表示では、そこそこの品質で表示可能なようです。ただし-<>→←⇐⇒などは横書き用のままでおかしいです。
Windows ストアアプリAdobe Readerでは、文字が表示されません。
Adobe Acrobat Reader DCでは表示できます。しかし、やはり一部記号類の向きが変です。
一部スマホではハートマークなどが表示されません。
◆本家ユーザーカスタム
■Webカスタム表示、Stylus
Chrome、Firefoxの拡張機能であるStylusを使用すると、ユーザー指定のスタイルシートによりWeb版の表示をカスタマイズすることができます。
執筆環境で書いたように、筆者は「游明朝」で表示するスタイルを公開しているので、カクヨムみたいな表示が好きな人はフォントを変更するといいでしょう。
また、縦書き表示なども、カスタムスタイルシートで表示することができます。userstyles.orgにはいくつもの公開スタイルシートがあるので、試してみるのも手です。
◆PCアプリ/スマホアプリ注意
2018-12-18に「TXTファイルダウンロード」がログインユーザーのみに変更されました。
一部のアプリではこの機能を利用してダウンロードを行っているため、動作しなくなる場合があります。
◆PCアプリケーション
■Narou.rb
rbというのは、Rubyというプログラミング言語のことです。
Rubyのインストールが必要です。
小説の管理及び、電子書籍データへの変換などをすることができます。筆者は使っていないので、細かいことはわかりません。
Rubyのインストールが必要です。WindowsだけでなくMac、Linuxでも動くと思われます。
名前に反して、カクヨムなどにも対応しています。
■narouDL
ダウンローダです。.NETアプリケーションなので、Windows用です。
テキスト形式と、HTMLがダウンロードできます。
ただし、小説家になろうは一度にアクセスする数をサーバー側で制限していて、ダウンロードには時間がかかります。
一度ダウンロードした小説は、更新追加された部分だけダウンロードしてくれます。
作品が削除されたりすることもあるので、ダウンロードしておくとテキストエディタなどで閲覧できます。
■Ndownloader
未使用のため詳細は分かりませんが、ダウンローダーです。
Mac用とWindows用があります。
PDFとテキストがダウンロードできるようです。
小説家になろうアカウントへのログインが必須です。
■narou_checker
なろう更新チェッカー、という名前です。
未使用なので使用感は分かりません。
Windows専用ソフトです。SQLite用ODBCドライバのインストールが必須のようです。
なろう小説テキストビューア、なろう小説簡易ダウンローダなどもあります。
◆Androidスマホアプリ
Apple iOS/iPhone系は持ってないので分かりません。
■なろうリーダ
無料、控えめな広告、マイナーな個所に表示。
ダウンロード型のビューアーです。
縦書き、横書き対応。ページめくり、スクロール表示対応。ルビがある程度正確。更新確認機能。文字色、背景色指定。挿絵表示可。
英単語のワードラップには未対応。
縦書きで未合成の「あ゛」の表示に対応しています。しかし合成用濁点には未対応です。
縦書きでは半角のアルファベットと数字はそれぞれ正立か横倒しか選択可能です。
フォントがデフォルトだと当方の環境ではダッシュと三点リーダーが残念だったのだけど「NOTO SANS CJK JP」を指定したら良くなった。
ニッチな英語以外は、割とおすすめ。
■なろうダウンローダー
たぶん縦書き専用もしくはリーダーしだい。epubに変換。ダウンローダーなのでSony readerなどが必要。
アイコンのUIが意味不明で直感的でない。
挿絵は表示できるが縦横比がおかしい。
デフォルトでは複数行改行が一行になってしまいますが設定で変更可。
英数を半角のままにするオプションを選べば、リーダーしだいでは横倒しでワードラップも行える。
ルビと傍点の再現度は低い。結構致命的。
&などHTML参照がおかしくらしくリーダーでエラーが表示される。
■なおり
webコンポーネントを使っているようで、ルビの表示は二重ルビ含めて可能。
ワードラップ機能はあるが、長いURLなどは折り返されず、見切れる。
挿絵の画像は表示されるが、右側が見切れている場合がある。
見切れた右側を横スクロールで見ることはできない。
文字、背景色の指定ができる。
改行ごとに勝手に1行空きがあって表示に違和感があり。
縦書きには未対応。
画面下部に固定の広告バナーがずっと表示される。
◆読み上げブラウザ、アプリ
作者の方も、公開後の小説を読み上げすると、誤字チェックなどに活用できてとても便利です。
■聴く小説
小説家になろう、カクヨム、ハーメルンなどに対応しています。
通常ブラウザのように表示させて、行ごとに分割されて、前後移動ができます。
読み上げを始めると、行ずつ読み上げて行って、ページ終わりで音が鳴り次のページをそのまま読み上げてくれます。
◇などのセパレーターを検出すると専用の音がなります。
■なろう朗読
現在の行(句点区切り)のみが画面に表示されて、読み上げられます。
非アクティブでも、読み上げ続ける機能がついています。




