27. ランキングタグ、外部アクセス解析
追記。ランキングタグ機能について記載します。
筆者はいままでランキングタグを使ったことがありませんでした。
地味な機能ですが、用途はいろいろあります。
端的に言えば、ページ下部に制限付きのHTMLをページに挿入する機能です。
なろう公式の日間とかのランキングとは無関係です。
各小説ごとに別に設置できます。逆に言えば、各小説ごとに設定が必要です。
連載の場合「各部分ページ」と「目次」にそれぞれ設置するコードを挿入できます。
まず「ランキング」の機能です。これは非公式サイトなどで「ブログランキング」のようなタイプをカウント、またはリンクのクリックで収集しているものに対して、行うものです。
リンクタイプは「<a href="URL">ランキング</a>」のようなタグでできています。
こちらは、リンクをクリックすることで、カウントします。
画像集計タイプでは「<img src="URL">」が含まれています。
該当集計サイトに画像を取得しに行くことにより集計します。
また、画像+リンクになっている場合もあります。
この画像のランキングの亜種が「アクセス解析」になります。
前にも書いた通り、googleなどのJavaScriptタイプは使用できません。
使えるのは、画像埋め込みによるアクセス解析です。
画像が表示されるタイプと、1pxなどのダミー画像のタイプがあります。
なろうのユニーク、各話別ユニークが2日遅れで使いにくいため、外部アクセス解析も有用なことがあります。
画像埋め込み式アクセス解析では「検索キーワード」や「流入元URL」などをwebの技術的しくみの都合で、集計することができません。
他には自分の他作品の宣伝リンクなども設置できます。
スマホや一部端末では、URL直書きからのURL移動が難しい場合があります。
リンクになっていれば親切ですし、そのほうがクリックされやすいでしょう。
前書き後書きでの宣伝より、下に表示されるので控えめなのもポイントです。
文字列は文字の大きさ、色、太字などのフォント設定ができるので、いじりたい人はHTMLタグを勉強してください。
「Web拍手」なども場合によっては設置可能です。
お礼SSの表示や、お礼の画像の表示などができます。
専用のURLを使えば「Twitterへの投稿」のカスタマイズ版を設置することも可能です。
注意としては、アフィリエイトなど収益を得ようとするものは設置できません。
ランキングタグの画像はhttpではなくhttpsになるように修正するほうがいいです。
ただし相手先のサイト側がhttpsに対応していないとURLだけ変更することはできません。
もし画像のURLがhttpsではない場合、ブラウザによっては「安全ではないサイト」の表示がでてしまいます。
ユーザーを不安にさせるので、なるべくhttps(SSL/TSL)に対応したサイトを使いましょう。
●(2019-10-28追記)2020年2月のGoogle Chrome 81以降、httpsのサイトで、httpの画像がセキュリティ向上のため表示されなくなる場合があるという、なろう公式のお知らせが出ています。
画像が表示されなければアクセスカウンタなども使用できなくなるので、httpsに置き換えをしましょう。
「混在コンテンツ」で検索するとより詳しい情報を得られます。
(追記終わり)
●(2021-05-21追記)2021年5月20日付で完全SSL化のお知らせが出ています。
7月ごろから、いままではhttpならそのままで、httpsならSSL通信と使い分けられていましたが、httpはhttpsへのリダイレクトのみとなりhttpsのみの提供に変更になるようです。
ランキングタグにおいてもURLの中身がチェックされてhttpの場合は表示されないように変更になります。httpの場合は修正が必須です。
(追記終わり)
●(2021-05-16追記)2020年頃からimg画像によるアクセス解析研究所でいうところの「アクセス先」に表示される「ページ別URL」がドメイントップのURLになってしまう、という状況が発生していました。
これはURLにプライバシー情報が含まれる可能性に対するセキュリティー的な対応策で2020年9月のChrome 85から段階的に適用されています。
2021年3月のFirefox 87でも、同様の変更がおこなわれています。
画像タグに<img src="https://example.com/accesscount.png" referrerpolicy="no-referrer-when-downgrade">のように
referrerpolicy属性に値"no-referrer-when-downgrade"などを指定する必要があります。
勝手にランキングなどリファラーを使用したランキングでは不当に小さい値になる可能性がありました。
(追記終わり)
●Apple WebKit(Safari) ITP
Appleではプライバシー保護のため、3rdパーティーに対するリファラに制限がかかっています。
iPhone、MacなどのSafariをはじめとするブラウザでは3rdパーティーに対しては、リファラによる個別ページのURLは分かりません。
book1.adouzi.eu.org/n9885er/27/ → book1.adouzi.eu.org
いくつかの小説ランキングサイトは、明確に小説家になろうのサイトの登録を除外するようになっています。
そういう場合は他のランキングを探しましょう。
複数のタグを一度に設置することもできます。
ランキングとアクセス解析を両方設置したい場合は、コードを並べるだけでできます。
見たことはありませんが変わった使い方として、アクセスカウンターなどの画像を設置することもできます。
ランキングタグに、作品の「地図」「登場人物一覧」「用語集」などのリンクを設置して、小説をサポートすることもできます。
地図は埋め込むことも可能ですが、毎回表示されるとウザがられるかもしれません。
ランキングタグにはかなり長い文字列を挿入できます。最大が何文字であるかは、未確認です。
ここに画像や色、文字の大きさなどを指定したランキングタグで小説を書くという荒業も技術的には可能です。
◆小説家になろう 勝手にランキング
「<a href="https://narou.nar.jp/rank/index_rank_in.php">小説家になろう 勝手にランキング</a>」
このページ下部に実際に設置してあります。
※●2018年10月にdip.jpからnar.jpに変更になっています。
※●上記referrerpolicyの影響を受けます。
この共通タグを設置するだけで、リンクINの集計ができるようになります。
勝手にランキング様側での登録作業などはありません。
全ユーザー共通で、移動元ページのURLを知らせるrefererで集計していると思われます。
集計された数は、小説家になろう 勝手にランキング様のデータに反映されて表示されます。
◆ツギクル
https://www.tugikuru.jp/colink/link?以下略
ツギクルのランキングバナーです。
どのように反映されるのかは分かりませんが、一部書籍などで使われています。
◆アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/cont_access2.php?以下略
このページ下部に実際に設置してあります。
アルファポリスの画像タグです。
アルファポリス側にユーザー登録と、作品リンクの登録が必要です。
この画像の表示された回数やリンククリックでポイントが加算されてランキングになります。
アルファポリスにはインセンティブ、広告収入がありますが、外部リンクは対象外です。
◆アクセス解析研究所
「<img src="//accaii.com/demo/script?guid=on">」
※●「アクセス先」の解析で、上記referrerpolicyの影響を受けます。
アクセス解析です。どのユーザーがどのページまで見たかなど細かい追跡ができます。
accaii.com側で当然ながらユーザー登録が必要です。無料プランと有料プランがあります。
これのdemoを自分のIDにしたものを貼り付けます。scriptは使えませんのでタグの修正が必要です。
ちなみにguid=onはドコモのガラケー用対応記載なので、なくても問題ないと思われます。
//という表記は見慣れないかもしれませんが、httpsのページならhttps、httpのページならhttpでアクセスします。すなわちhttp/https両対応です。
◆小説家になろうアンテナ&ランキング
https://livdir.xsrv.jp/narouantenna/sns のページ参照です。
※●上記referrerpolicyの影響を受けます。
このページ下部に実際に設置してあります。
SNSでシェアする用のボタンを設置できます。
「syosetu.tk」を経由して、タイトルとサムネ画像などの情報がインラインで表示される機能「ツイッターカード」に対応しているので、普通のなろうリンクより見た目よくリンクを載せられます。
(2021年3月26日から本家なろうもツイッターカードに対応しました)
ランキング機能もあるようです。
小説家になろうのランキングタグでは、scriptタグは削除しnoscriptタグの中身を取り出して使います。
他にも、任意のページに設置する「ウェブリング」や一般ホームページ向けアクセス解析を設置できます。
複数のバナーを並べるときに改行するには、<br />を間に挿入します。
記入したHTMLタグはxhtmlに変換されます。<br>が<br />などに置換されます。
可能性は無限大です。ぜひ活用してください。
頑張りすぎて、あまりしつこくないように注意してください。
また文字の色を設定したら、背景色も設定しましょう。なおcssの知識が必要です。
そうしないと、ユーザーにより白背景で文字が真っ白だったり、逆に真っ黒になったりします。
2020年10月にお知らせが出ています。感想をボタンか何かで固定コメントを自動投稿する、ランキングタグを設置したケースがあったようです。
これは一種の不正か何かとみなされて、タグ規制の対処となるそうです。
ちなみにカクヨムやノベルアップでは、アクセス解析に詳細なデータが得られるGoogle Analyticsを導入することができます。




