【ネタバレあり】おまけ・第一部の登場人物紹介
第一部の登場人物たちです。ネタバレと、第一部完のその後を含みます。
◆オーカ(塩谷 桜花) 物語開始の時点では28歳。
名前は「塩対応か?」のダジャレ。実際は塩対応ではなくヒナよりサバサバしているだけ。
黒髪の健康的な肌色、フツーの体形・フツーの顔立ちの日本人。26歳の時に会社内の露骨な依怙贔屓に辟易して会社を辞めようと思っていた矢先、異世界に召喚される。
不安でパニックの中優しくしてくれたクライヴ王子に絆され、召喚されて1週間でプロポーズを受けてしまった。後に「マクミラン王国の次の王は国一番の聖女と結婚した男がなる」という真実を知らされ、軽率な行動を悔やむ。
しかし元々しっかり者で真面目な質で、頼られると断れない性格もあって、国の為に聖女の文献を紐解いたり聖女の力を鍛えたり、騎士団や魔術師団との戦闘訓練に参加するなど精力的に働く。
そこから1年4カ月後くらい(物語開始の2か月と少し前)に、召喚されたヒナの姿を見たクライヴ王子が心変わりをして桜花に冷たくなると、哀しみと葛藤を抱えながらお酒で心を癒していた。
……といえば可愛いが、元々ザルの酒豪だったため、陰で【酒乱聖女】【酒浸り聖女】と揶揄されるレベルでがっぱがっぱ呑んでいたので可愛げの欠片もなかった。それを見たクライヴ王子はますます気持ちが冷め……と悪循環に。
聖女の力は大きく分けて4種に分類されるが、それを複数種類所持している聖女は【原初の聖女】以降ほぼ確認されておらず伝説レベル。その為マクミラン王国の人達は、桜花が瘴気を浄化したので【浄化の聖女】だ!と祀り上げ、周りも桜花自身も【創造の聖女】(4種全ての力を使え、しかもそれを組み合わせて更なる自由度を持たせられるチート)だとは考えもしなかった。
ヒナが皆に隠して、結界を使ってつけまつげを瞼にくっつけていたのを看破したところから、桜花は自分が【創造の聖女】ではないかと気づく。しかしその時すでにクライヴ王子が冷たかった事からそれを秘密にして、こっそり一人で能力を使ったり組み合わせる特訓をしていた。
狼の魔獣(チャッピー)が出た時に実は密かに4種の能力を使っている。
・魔術師たちが【脚力強化】の魔法をかけたとき、その力をちょっぴりだけ借りる=借りていない分は実は【力の聖女】の能力で自らをパワーアップさせていた
・魔獣の口の中に入った時に、体にぴったり纏う形の結界を【守りの聖女】の力で張っていた
・狼を浄化した後、ケガをした中指の爪を【癒しの聖女】の力で治療していた
他にも、翌日ヒト型のチャッピーがベッドの中で桜花を抱きしめた時、【力の聖女】でパワーアップした手のひらで掌底攻撃をして、その直後襲われない様に結界を張って防御している。
第一部完の時点では、超絶イケメンで真っすぐに好意を向けてくるチャッピー(チャス)に好意は感じているが、まあまあイケメンのホストとクライヴ王子に手酷くされた過去から「もうイケメンはこりごりだわ!」と警戒していて素直になれない。
◆チャッピー(チャス・ブレント・アッコラ)30歳。獣人族では成人の年。
超絶美形な狼の獣人男性。獣人族は人間よりも長命で能力全般が高く、瘴気へもある程度は抵抗できるため聖女に頼らず国を作っている。
しかしある夜、大きな瘴気溜まりが国の中に生まれ、被害者が続出。瘴気に中てられた者の中には魔獣化してマクミラン王国を襲う者もいた。それを桜花が無傷で浄化したため【浄化の聖女】に助けて貰ったという噂話を聞くも、聖女には頼らず瘴気だまりを独自に潰そうと動いた。
結果、潰すことはできたが瘴気に憑りつかれてしまう。やむを得ず、自分も浄化か最悪退治して貰おうと国を出てマクミラン王国に狼の姿で向かう。
桜花が浄化をする際、獣にすら優しく真摯に向き合う姿に惚れこみ、絶対に彼女と結婚しようと心に決める。ベタ惚れ。多分溺愛する。自分が守ってあげたいと思ってるのに桜花の方がチートでつよつよなのでしょんぼりしている。
自在にヒト型とケモノ型に変身できるが、それゆえ衣服の問題がある。普段は大きな布を巻くスタイル(古代ローマのトガのイメージ)とサンダルで、ケモノになる時は風呂敷にそれを入れて首に巻くのが一般的なのだが、満月の夜に瘴気に呑まれて魔獣化した際に体が大きく膨れ上がり、風呂敷は破れて落としてきてしまった。そのため、第一部ではヒト型の出番中ほとんど裸という悲しい事になった。
第二部以降はもっとカッコイイ出番にしてあげたい。
◆クライヴ・ギャリー・マクミラン王子 23歳
マクミラン王と【守りの聖女】である王妃の間に生まれた長男。エメリンの実兄。金髪碧眼のまあまあのイケメンだが、馬鹿で愚かでどうしようもない。間違いなく作中最も馬鹿。こいつが王になったら国が滅ぶ。
桜花の復讐により、瘴気を丸呑みして憑りつかれ魔物化した。その姿は金髪のデカイ紫ゴリラ。
エメリンが浄化した時にわざとなのか、それともクライヴにぶち切れたから無意識で浄化を完全にしなかったのか、浄化はすっかりされているが最初に苦しんだ時の影響なのか……原因は謎のままだが、顔色がうっすらと紫色のまま残ってしまい、まあまあのイケメンが台無しに。
チャッピーが「魔物になっている間も見たり聞いたりしたことは記憶にちゃんと残ってる」と言った通り、魔物化している間にヒナの姿が醜く変わった事は覚えており、全てが終わった後にヒナと結婚しようとは思わなかった。というかヒナからも捨てられ、エメリンからは王籍を剝奪され、平民として一般的な衣食住を与えられて放り出された。すぐに貯蓄を使い果たし、毎日ヒーヒー言いながら城下町で働いている。
◆ヒナ(染野狩 妃奈) 18歳
名前はアナグラムで「仮初の雛」→ちっちゃくて可愛いヒナのふりをしていた図太い子というダジャレ。
日本人だが日本人離れしたスタイルと顔を持ち、髪をブリーチしてピンクに染めがっつり巻いたツインテールの姿で異世界に召喚された。最大同時に4つの結界を維持でき、精密なコントロールが可能な【守りの聖女】の天才。だがそれを皆に隠し、自分の姿を美しく維持する事に使っていた。
異世界のスイーツが美味しすぎて食いすぎた結果太ってしまったが、ダイエットせずに結界で全身用コルセットを作ると言う離れ業で誤魔化していた(実は桜花にだけはバレていた)子。
本性は口が悪く図太いが、愛らしい見た目と口調でそれを隠していた。ただし桜花の追放計画にはかかわっていない。というか、大広間ではクライヴ王子を横で見ていて「馬鹿じゃん。こんなの巧く行く? 王族だし馬鹿だから転がせると思ってたけど、そろそろ別れる潮時かなぁ」と思っていた。
桜花がマクミラン王国を離れた後、図太い体形と性格がバレてしまったので開き直り、王子をあっさり捨ててそのまま図太い性格で過ごす事にする。
最初の内は周りに冷たい目で見られていたが、エメリン姫に協力し、四重結界も惜しみ無く使ってマクミラン王国を守る事に積極的に励むようになると、次第に周囲に受け入れられるようになった。
後に、ダイエットに根気よく付き合い、時には厳しく叱咤し、時には励ましてくれたグリーン騎士団長と結婚する。
◆エメリン・ギャリー・マクミラン 16歳
クライヴ王子の実妹で生まれながらの【癒しの聖女】。可愛くて賢い。桜花の事が大好き(憧れ拗らせてほぼ百合)。
桜花が【浄化の聖女】の能力をエメリンに譲ったため、二つの能力を使えるようになり名実ともに国一番の聖女となった。桜花を罠に嵌め、閉じ込めて利用しようとした実父のマクミラン王にブチ切れ、アイル魔術師団長と結婚して王に退位を迫る。
王の退位後、今までのしきたりを変えて聖女の伴侶ではなく聖女自身が女王となって国を治めることも可能にした。
後に、初代マクミラン女王として、ヒナや夫と協力し魔物の浄化と政治に尽力する毎日を送る。実はいつか桜花に再会する日を夢見て、他国とも積極的に外交をし、情報交換をして探している。
ちなみにその後の元マクミラン王だが、エメリンにより王籍を剥奪されクライヴと同じように平民へ落とされた。が、元王妃の懇願により、元王妃のヒモとして最低限の衣食住のみを保証される生活を送っている。
◆グリーン騎士団長&アイル魔術師団長
ほぼ空気だったのでふたりまとめてご紹介(酷い)。
マッチョで渋みがかったグリーンさんと、線が細いがかなり美形の長髪のアイルさん。共に国を守る二つの要。
桜花に求婚したのは、もちろん国王になるためではあったけれど自分が権力を握りたいというよりも、クライヴ王子にあきれていたから。それなら自分がなったほうがマシと思っていたのもある。あと、桜花の強さや真面目さに、女性というよりも人間的に好意を持っていたのは本当。
桜花がいなくなった後は、ヒナの結界に守られながらも最前線で魔物と戦う日々にふたりとも戻る。
グリーンさんはヒナと恋愛結婚。アイルさんはエメリンと、お互いの利を考え愛の無い結婚をしたが、一緒に戦う内に多分戦友みたいな特別な絆は生まれている。
◆カーン
王宮の事務次官。顔はフツー。真面目でわりと優秀だったが、その生真面目で融通の利かない性格から「聖女オーカが酔って寝所に男を引き込み浮気した」という王の妄言を信じ、「あのビッチ!許せん!」と寝返ってしまった。
その「ビッチ」発言と怒りっぷりがなかなかで、しかも数人に見られてしまった為に、後に「付き合ってもいない女を思い込みで一方的にビッチ呼ばわり」「童●拗らせた男」「処●厨」とヒソヒソされ、閑職に追いやられる。
以降、浮気は本当に悪い行為という大前提の上で、しかし感情的になりキチンと調べずに浮気を決めつけるような人間は「まるでカーンさんだ」という比喩の言葉が生まれ使われるように。ちょっと可哀想。
第二部はまた書き溜めてから連載再開予定です。
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