最後の映画
映画館の閉館
6年程前に足しげく通った映画館。
『さよなら上映会』シネ・リーブル池袋。
25年間の上映の中からチョイスされた映画の中に、その映画はあった。
絶対に行く!
幸いにも、三香とランチの約束の日で職場をお休みにしている。
ランチの時間が遅めだから、その前に行ける!
ルミネ池袋の中にあるので、足の便はいい。でも、そこに映画館があるのを知っている人は少ない。
シアターは2つ、それぞれ100席余り。
そんな映画館。
ランチの前に映画に行くと言うと、三香も一緒に行くことになった。
もちろん三香は初めての映画館。
映画館のロビーには、映画館からの感謝の言葉と、壁一面のボード。そこには皆からお別れのメッセージの小さなメモがたくさん、びっしりと貼られている。
1月31日で閉館。
ちょっとセンチになる。
誰かの想いが綴られていて、映画って思い出とつながっている。
映画が終わってロビーに出ても、なんだか離れがたい。 哀愁って、こういう事なんだろう。
喧騒のルミネのレストラン街にあるのに、奥まった映画館の一角だけ別の世界。
さよなら、ありがとう、シネ・リーブル池袋。
映画の後は、元々の予定のランチで永田町に向かう。
『ラ メゾン キオイ』
赤坂プリンスクラシックハウス。
東京都指定有形文化財 赤坂プリンス旧館
昭和初期に建てられた洋館で、violetはここが大好き。
重厚なインテリアの空間でいただくフレンチは、四季を感じさせてくれます。
あ~~幸せ。
美味しいものを食べると、幸せだよね。
周りが薔薇園なので、5月は館が薔薇に囲まれます。
どの時期もお花を絶やさないようにしてくれてますが、薔薇の季節は別格。
食後はせっかく永田町にいるんだからと、国会議事堂を見に行こう、と三香の案。
賛成です!
徒歩12分。
歩く人が少ないです。
それに反して、警護の警官が多い! 角々に立っています。
こんなに人がいない大通りを歩く三香とvioletは目立っています。
私達、怪しい者ではありません。ただのおのぼりさんです。
国会議事堂の壁が延々と続き、歩いている人より警備の警官の方が多い。
「国会議事堂の正面はどこですか? 写真は撮れますか?」
警官に聞いたら、親切丁寧に答えてくれました。
「柵の外からなら写真が撮れますよ」
教えてもらった方向にテクテク歩くと、国会議事堂正面。
門前に立つ警官に、怪しい者じゃありません、とアピールする如く、写真を撮っていいかと聞く。
「そこの門から撮れますよ」
「はい」
いつものように写真を撮るのはvioletだけ。
その日は曇天の空で、国会議事堂に良く似合った。
さぁ、目的は終えた。
「ちょっと歩いて喉乾いたね、お茶する?」
「いいね」
となったものの、国会議事堂周辺にカフェが見当たらない。
来る道には大きな鰻屋があったけど、お店らしいのはそれだけ。
「政治家の人って鰻屋で会談はしても、ケーキ屋ではしないんだよ。だからカフェないんじゃん?」
violetの偏った意見に三香も賛同して、カフェは諦めて帰る事になりました。
新橋までバスで戻って、そこで解散。




