22話修正してやるよ!
《剛力》
魔力を消費して自身の限界を超えた怪力を発揮することができる。
「単純に強いスキルだよな。こんなのに殴られれば1発で死ぬわ〜」
《下方修正》スキルの発動により、時間が停止しているような状態であるためのんびりと喋ることができる。
「それじゃあ、良いスキルは《下方修正》して残念なことになって貰うか!」
どうしたものか考えつつ、オークを見る。オークも当然ながら動く気配はない。
これまでスキルの検証を行ってきたが、このスキルを発動した時の止まった時間はスキルを切らない限り永遠に続くようだ。
「自分が動くことが出来ないのは残念だけど……」
今いる場所からは、動くことは出来ないがスキルを切った瞬間にすぐさま動けば敵の攻撃をギリギリ回避することも可能になる。相手のスキルを《下方修正》する以外でも効果を発揮する。
「師匠とのジャンケンで何度も使ったな」
と振り返った。実験はかなり行った。
「なんでじゃ!なんで勝てないんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「師匠、ジャンケン弱っ(笑)」
「ムキィぃーーーー!」
ジャンケンに永遠に勝てず、発狂してしまった師匠のことを思い出してフーナは笑ってしまう。
「さて、気を取り直して書き換えるか!」
《剛力》
魔力を消費して自身の限界を超えた怪力を発揮することができる。
スキルの説明を眺めながら、呟く。
「適当にデメリットでも書き加えるか〜」
《剛力》
体力と防御力、魔力を大幅に消費して自身の限界を超えた怪力を発揮することができる。そのかわり移動速度が恐ろしいほどに減少する。
「こんな感じでいいか!」
これならこちらからそこまで攻撃せずに倒すことができるだろうと思う。
そして、フーナが《下方修正》を完了して時間が動く。すると、《剛力》を発動しオークがこちらを攻撃しようとした。
「無理……」
とミルドレナの声が聞こえた。
「遅いな、これじゃあ子供すら倒せないな」
フーナはすれ違いざまに、ミルドレナの剣を一閃する。体力も防御力もペラペラのオークは、あっさりと力尽きた。
「何が無理だって?」
とフーナが驚いて口が空いているミルドレナに声をかけるのだった。




