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13話元気に外で遊びますよ!

「それじゃあ、行ってくる!」

「いってらっしゃーい!」


 狩りに向かう父を見送って家に戻ることにする。元々冒険者だと言うのでもしかすると相当な実力者なんじゃないか?と思い聞いてみたが、笑って誤魔化された。気になるものだ。



「さーて、何しようかな?学校とかがあるわけじゃないしなぁ……」


 学校は、フーナが住んでいる田舎にはない。国の都市ともなればあるが通えるのは貴族などのエリートだけらしい。


 それにこの世界の識字率は高くはない。進んで覚えようと考える人は多くないが、フーナは一応覚えたいと思った。だが、意外にも日本語で対応可能だった。


 ということもあり、フーナが現在勉強をする必要はないだろうなと思っている。


「本を読むのも良いけど、そうだな。やっぱり外に出かけるとするか」


 ゲームなんかがあれば家からは出ないだろうが、そんなものはないため外出を考える。


「森には行っちゃダメよ!怖い魔物さんや、悪い妖精さんが出るかもしれないからね」


 外に遊びに行くと言うと母は、注意だけして許可してくれた。村の中であれば村人も多いため安全だ。地域の結びつきが強いと、みんな気にかけてくれるものらしい。


「行かないよー、じゃあ遊んできまーす」


 と元気に家を出る。



 村には、同い年位の子供が何人かいるがフーナは特に一緒に遊ぶということは余りない。中身が20歳であれば考えることも違うのだ。子供が興味を持つことに自分が興味を持つとは限らない。


「今日も今日とて、魔法でも使っていきますかなぁ〜」


 日課にしている魔法の練習を行うために、村の外れの川が流れている所にやってきた。見通しも良いので、魔物がいても子供も余裕で逃げられる場所だ。ここまで魔物が来るということがまずないが。


「毎日使ってるからか、上達してるな」


 川に向かって水を放出しながら呟く。初めの頃はチョロチョロとしか出なかったが、今ではホースから水を撒くくらいは出ている。


 生活魔法というから魔法使いが使うような魔法には遠く及ばない可能性もあったが、これはもしかすると期待以上の成果をあげられるかもしれない。


「生活魔法で、無双?まあ、今後の努力次第だな」

「あなた、何を1人でブツブツいってるのかしら?」


 後ろから声をかけられ、振り返る。そこには、金髪の髪先をカールした同い年位の女の子が立っていた。


 見るからに、村人ではない。綺麗に整っている髪に、上品な服装。身分が高そうだなと思いながら鑑定を使ってみる。


ミルドレナ・セプガースト

〈剣術〉〈身体強化〉

セプガースト辺境伯の娘、やや高飛車な所がある。友達が欲しい。



 と情報が入ってくる。


 どうしてだか、自分の鑑定には相手のそこそこプライベート情報も入ってくる様だ。本などで調べた鑑定にはそんな効果はなかったが、まあ便利そうなので良いものだ。


「失礼しました、私などの言葉をお耳に入れてくださるとは。セプガースト辺境伯様の御息女、ミルドレナ様ですね」


 と我流の礼儀作法で挨拶の姿勢を取る。彼女はそれに驚いた様だ。


「く、くるしゅうないわ」


 とあたふたと言っている姿にフーナは笑いそうになるのだった。

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