10話4つ揃ったよ!
「らしいってことは、知らないスキルなんですか?」
「お恥ずかしいですが、その通りです。こちらのガチャガチャから出るスキルは全て把握していたはずですが、手違いでしょうか……」
と天使にも困惑が見られる。しかし、スキル名からしてあまり良い思い出のあるものではない。
ゲームなんかで、あまりに性能が良過ぎるものは下方修正され、効果が落とされてしまう。
運営やりやがったなぁ!と叫んだことがないわけではない。
反対に、修正されてやんの!ザマァ!と残念がってる人に向かって思ったことがないわけではないが……
「私は、一度確認に行って来ます!よろしければ、ここでお茶などを飲んでお待ちください」
天使が言った直後にテーブルと椅子が現れる。テーブルの上には、お茶やお菓子が置かれている。
天使がいなくなってしまい、とりあえず座ることにした。
「お!美味い……神様とかってこんな美味いのいつも食ってんのかな?」
クッキーをポリポリと食べる。お茶は飲んでみたが、良し悪しは良くわからなかった。美味いとは思うが、格付けするほどの舌を自分は持っていない。
そんな感じで、ボーっと過ごしていると天使が戻ってくる。
「お待たせしました」
「お疲れ様です、どうでした?」
ここからやっぱり引き直しですとなっても大変だなと思うが、向こうのルールに従うべきた。
「スキル〈下方修正〉に関しては、そのまま持っていってください!」
「あ、良いんですか。てか、このスキルって誰が入れたんです?」
出所は気になる。持っていって良いと言うことは安全ではあるだろうが……
「まあ、あれです。神様の遊び心と思って頂ければ……」
人差し指同士をモジモジに合わせながら天使が言う。可愛い仕草だ。
「わかりました、ありがたく頂きます!」
キリッと答える。ここで変にごねたりしたら迷惑だ。そんなことはやらないが、天使に迷惑をかけたくは無い。
「それでは、これで4つのスキルが揃いましたね!〈アイテムボックス超特大〉〈鑑定〉〈生活魔法〉そして〈下方修正〉。風南さんには、いよいよ旅立って貰います!」
改めて言われる。
「はい、わかりました!色々とありがとうございました」
と答えるのだった。




