テンプレを考えてみる。
このエッセイにレビューを頂きました。
2回目ですね、ありがとうございます。
さて、レビューをいただいたということで、せっかくなので前々から考えていたことの、軽いまとめを書こうと思います。
今回、もしかしたら皆様のお役に立てるような内容になるかもしれません。
今回のエッセイのテーマは
「あなたもこれを読めば、人気作が書けるような気がしてくる」
です。
今回の内容を踏まえて小説執筆をしていただければ、おそらく底辺の脱出、というのは可能になると思います⋯⋯たぶん。
もし、今回の内容を読んだうえで、それを徹底していただいた上でも、底辺を抜けられないとすれば、単純に話づくり、書く訓練の不足と言って良い、そんな内容となります⋯⋯たぶん。
たぶん、で保険かけまくってみました。
ただ、これは
「新規で一から書く」
という必要があります。
例えば今、連載中の作品があり、それを読まれるようにするには? という悩みを解決するものではありません。
あとジャンルは「ハイファンタジー」です。
その他のジャンルには応用は可能かもしれませんが、それは各々でお考え下さい。
よく底辺を脱出するなら「悪役令嬢を書け」「追放ものを書け」などと言われます。
しかし、これらをいざ書こうとしても、一から考えるのも面倒ですよね。
なので、今回は「このエッセイに合わせてちょっとづつ考えていけば、大枠の展開は頭の中に出てくる」という内容を目指したいと思います。
いわば、私が「テンプレ」を考えたらこうなる、という物ですね。
では、実際の内容に入るまえに
「読まれる作品を書くことのメリット」
を書いていきます。
私が「農閑期」でランキングに載ったとき、その相乗効果でその他の作品のPV、ブクマなども増えました。
その結果、「やたら転生を繰り返す男、あらゆる最強を駆逐する」という作品は、それまでほとんどブクマがなかったのが、完結時にコメディで日間一位をいただくことができるまでに読まれるようになりました。
なので、もしあなたが「読んでほしい!」と思う作品があるのならば、読まれる作品を書いてその波及効果を狙う、という方法は、悪くない戦略だと思います。
しかし、これには弊害もあります。
「人気がでたら、そっちを更新したくなる」
です。
実際、私も今は「夫婦喧嘩で最強モード」をはじめ、様々な作品の更新が止まる、通称「エタってる」状態となっています。
終わらせたい、書き直したい、という欲求はありますが、やはり「どうせ書いてもあまり読まれないしなぁ」という気持ちとは無縁ではいられません。
という、弊害です。
「いや、俺は大丈夫、仮に新作が人気出ても、今あるものは絶対書き上げる!」
と思っていても、なかなか⋯⋯
ま! みなさんなら大丈夫ですよね!
ということで、本題に入っていきます。
まず、内容。
それはズバリ「不遇職(スキル、種族)もの、ということになります」
⋯⋯なんだ、そんなことか、と思った人もいると思います。
そんなのみんな、わかっているよ。
そう、大体の人が分かっています。
ただ、わかっていてもきちんとそれを考える、という作業はまた別の話だと思いますので、今回はこの「不遇もの」をシンプルに理解し、話の作り方を考える手助けになる、そんな内容を目指します。
現在のハイファンのランキング、そのほとんどがここでいう「不遇もの」というカテゴリーに入ってきます。
ではなぜ、この「不遇」が優れているのか、を解説していきます。
①追放された。なぜなら「不遇職」だから。
②転生したら、不当に蔑まれた。なぜなら「不遇職」だから。
③「不遇」から世間の常識を覆し「成り上がる」。
そう、この不遇職、というのは「追放」や「転生」、「成り上がり」という仕組みを物語に内包することが容易なのです。
「でも、そういうのって、アイデア勝負みたいなところがある。そんなの思いつかないよー」
という方も中にはいらっしゃると思います。
大丈夫です。
この不遇職ですが「実際に弱い職業やスキル、種族でなくても良い」というのがミソです。
例えば、もうこれは「勇者」でもいいわけです。
あくまでも「物語世界に住む人々、世間の認識が、『不遇』なスキル、職業、種族」でさえあればいいのです。
意外性、は二の次なのです。
なぜか? それは
「どんな不遇であれ、結局主人公が最強に、または成り上がる様子が面白ければよい」
ということです。
では、勇者が不遇だとした場合、例えば以下のようなタイトルになります。
「器用貧乏はいらないと追放された勇者の俺、『限界破壊』に目覚めて無双する」
「転生したら、『勇者』なんて器用貧乏職だろ?扱いされてるんだが」
これでいいわけです。
ここで、考えすぎてしまう人は
「いや、歴代の勇者が『限界破壊』に気が付いてないのはおかしい」
とか
「いや、器用貧乏扱いはさすがにおかしいんじゃ⋯⋯」
などと考えてしまうと思いますが⋯⋯
そういった事は、「考えるのをやめましょう」。
はい、ということで、とりあえず勇者は不遇職、という形で進めていきます。
皆さんも、それぞれ何か「スキル」や「職業」などを考えてみてください。
オリジナリティよりは、自分が話を作りやすそうな「不遇」で構いません。
で、次はスタートをどうするか、です。
「ざまぁ」メインのストーリーにするなら「追放」。
「凄い」「え、勇者なのに?」といった、周囲からの承認欲求を満たす話なら「転生」。
がいいと思います。
どちらかといえば「転生先の人間関係が悪い」という内容にすれば「ざまぁ」も執行しやすい転生の方がやや話は作りやすいかな? と思います。
なぜか主人公を親の仇かのように蔑む転生先の身内。
「そんなことありえるの? 家族でしょ? しかも転生者で人生経験豊富なら、家族と折り合いつけるなんて簡単なのでは?」
そう思ったとしても「考えるのはやめましょう」。
では、とりあえず追放系あらすじ。
過去には世界を救ったといわれる勇者。
現在は、権威のある歴史家が提唱した『仲間が凄かっただけ』という説が、世間の常識となっていた。
そんな中、現役の勇者である「ユーシア」は、パーティメンバーから「寄生」「お荷物」「中途半端」と蔑まれたあげく、パーティを追放されてしまう。
失意の中、いにしえの勇者の墓へ墓参りに行ったユーシアは、祈りを捧げた時に聞こえてきた声に導かれ、隠しダンジョンを発見する。
そしてダンジョンの中にあった、初代勇者が残した石碑を読みながら修行し、『限界破壊』のスキルを習得する。
『限界破壊』は、器用貧乏という勇者の特性を覆し、剣の腕前は剣聖以上、魔法は賢者以上、回復魔法は神官を超える、とんでもないスキルだった
これは真の力に目覚めた勇者の成り上がりの物語。
転生系あらすじ。
「過去、魔王との戦いを制し、世界を救った勇者「ユーシア」。
彼は世界を救った褒美として、女神の力によって転生する。
転生先でも勇者だったユーシアだが、どうも周りからはイマイチの扱い。
「勇者? 何事にも中途半端な器用貧乏職だろ?」
「何かを極めるなら、専門職。勇者なんて結局『最強』にはなれないだろ?」
周囲にそんな扱いされながらも
「まぁ、変に頼られるのもいやだし、魔王もいないみたいだし、今回はのんびりやろう」
しかし彼の「のんびり」は、規格外だった。
周囲は次第に「あれ⋯⋯勇者って実はすごくね?」と気が付きはじめる。
という感じ。
どうでしょう。
特に突飛なアイデアなどなくても、話を作れそうですよね。
もし今回のエッセイを参考に書かれた物語が、人気作となればとても嬉しいです。
さあ、あなたも不遇系ストーリーを書いて、読まれる作品を目指しましょう!
では、また何かあれば。




