表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
古の魔獣と龍の姫編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/164

第79話 「私〈わたくし〉の双牙を止めるとは、やりますわ」

しかし、この男。セルゲイは姫の双牙を止めたのだ。恐らくガルガ隊長と同等か、それ以上の実力者と思われる。

…………。

セルゲイは、きちんと姫をを強敵と認識したのだろうか……。大剣を構え、ラミスとの間合いを取った。

…………。

ラミスは思考を巡らせる。ラミスはその頭の中で、何度もセルゲイとの戦闘を繰り返していた。その攻撃パターンを、幾通(いくとお)りも予想し対策を練る。

セルゲイはその自信からか、兜は着けていなかった。

……つまり、ラミスが先ず狙うのは、必然的に頭部となる。

────────。

先に動いたのはセルゲイだった。ラミスは予想していた通りに、セルゲイの大剣に合わせ。鳳凰天舞の構えで、その大剣を蹴り、叩き落とす。

…………。


「……あら?」

ラミスは何時(いつ)もの様に、天井を見上げていた。……ラミスが予想していたよりも、遥かにセルゲイは強かったのである。


(わたくし)も、まだまだですわね……。」

今のラミスでは、あの男の大剣は対処出来ない。ならば、回避するしか方法は無い様だ。ラミスはセルゲイと再戦する為に、西の村を目指し走る。

「豚さんや、あの凄腕の剣士に負けるならともかく。あの程度の相手に遅れを取るなんて、(わたくし)もまだまだですわー。」

ラミスは西の村までの草原を、物凄い勢いで駆け抜けて行った。……はっきり言って、もう既に馬の数倍速い。


……ひょこ。

毎度の如く、可愛く窓からひょっこり覗き込む姫様。……そして、そそくさと中に入る。

「お姉様ー。ラミスですわー。」

──ドカッ!

「たっ、大変です!グレミオ隊長!クリストフ将軍!敵兵がっ、ヘルニア兵がすぐそこまで来ています!」

「むぎゅっ。」

またもや、顔面から床に叩きつけられるスタイルのラミス姫様。

「…………。」

「……わっ、忘れてましたわー。」

仮にも一国の姫である、ラミスを突き飛ばし。酷く青ざめ、あわあわと取り乱す兵士。そしてこの、圧倒的起き上がりにくい空気の中、おもむろに起き上がるプリンセスラミス。

「……こほん。んんっ。」

「……私はフェニックスの巫女、プリンセスラミスです。(わたくし)は、大地の聖霊の声を聴いていたのです。決して床で、倒れていた訳ではありません。そして、顔面から床に行くタイプでもありません……。」

…………。

…………。


うん、よし。これはもう辞めておこう。

……そう心に、固く誓うラミス姫様であった。


──そして始まる、セルゲイとの"死闘(バトル)"!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
セルゲイやっぱ強かったんですね〜(ToT) 次は勝てるのか??
(顔面ダイブは華麗にスルーしつつ) セルゲイとのバトル楽しみだなぁ〜(棒) (╹▽╹)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ