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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
王の名を持つ獣編

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163/164

第163話 「素敵ですわ」

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

「オオオオオオオオオオオオオオ!!」

勝利と共に、沸き上がる二万七千の大歓声。喜びのあまりに飛び上がる、ラミス姫様。

「うっ、わーい♪」


──だだだだだだだだだだっ。

そしてラミスは勝利の立役者であるバラン将軍に、音速(マッハ)で駆け寄り飛び付いていく。

「素敵ですわーっ!バラン将軍!!」

──ばっ。

「ひっ、姫様!?……むぐっ。」


その場に居る全員がバラン将軍の元に集まり、歓声を送り感謝の言葉を述べた。

夕暮れの中、祖国を取り戻した事に涙を流して喜ぶ兵士達……。ラミスも将軍達も、皆がその勝利を喜んでいた。


……この時、この瞬間。

ラミス姫の長い長い戦いが、ようやく終わりを告げたのである。

……いや、まだヘルニア帝国の脅威が完全に去ったと言う訳では無い。

(いず)れまたヘルニア帝国の軍勢が、ツインデール公国に再び侵攻を開始する事だろう。

だがその時はまた、心強い仲間達と共に戦えばいいだけの話なのである。


……ラミスは、確信していた。

例えそれが、どんなに強敵だろうとも。例え、どんな過酷な運命が待っていたとしても……。

この仲間達が全員で力を合わせれば、どんな困難だろうと打ち破れる事を。


……ラミスは、そう信じていた。



「どんな敵が来ようとも、私が蹴散らしてあげるわよ!」

ツインデール公国、第一公女リン。


「皆、よく戦って下さいましたね。心から、お礼を申し上げますわ。」

ツインデール公国、第二公女ナコッタ。


「はぁ……バラン将軍。……素敵ですわぁ。」

ツインデール公国、第四公女ミルフィー。


「流石、(わたくし)ですわ!全て、(わたくし)の計画通りでしたわー!!」

……どやぁ。天才過ぎて、少し自分が怖いですわー。

そして、我らがプリンセス。ツインデール公国、第三公女ラミス。


それに素晴らしい仲間達、頼れる将軍と隊長達……。この全員が力を合わせれば、もう怖い事など何一つ無いのである。



───────────────────────


『我らがプリンセス、公国の第三公女ラミス。』

何時(いつ)もごろごろと、優雅(エレガント)に戦うラミス姫の活躍は。ツインデール公国だけに(とど)まらず、大陸全土に響き渡る天下の大プリンセスとなる。


『天下独尊のスーパーお姉ちゃん、公国の第一公女リン。』

正式にツインデール公爵の地位を引き継ぎ、ツインデール公国の新たな公主(リーダー)となる。その活躍は公国だけに留まらず、全世界を導く王となる。


『知性溢れる四姉妹の道徳心、公国の第二公女ナコッタ。』

溢れる知性で陰ながら姉を支え、博愛と慈愛の心で国を支える。近々、ある騎士と結婚するとの噂である。


何時(いつ)も天真爛漫の美姫、公国の第四公女ミルフィー。』

その溢れる美貌で全公国民を(とりこ)にするのだが、美少年には目も()れず。その美しい瞳の先には、常におじ様の姿が映っていた。


『公国最強の将軍、剣王バラン。』

戦いが終わり将軍の座を退き、実家の農家を後を継ぐ。持つ物を武器から農具に変え、大地を耕し野良仕事に精を出す。


『大陸一の美形剣士、剣聖クリストフ。』

己の未熟さを認め、更に鍛練に励んだ。その努力により、自他共に認める大陸最強の将軍となる。


『将軍兼主婦、剣聖レティシア。』

ヘルニア帝国兵との戦いより、育児との戦いに苦戦を()いられている。


『公国最強の隊長、剣豪ガルガ。』

孤児院を作り、毎日子供達と楽しく遊んでいる。ラミスを含め、四姉妹もよく顔を出しているらしい。


『クールでニヒル、剣豪ギリアム。』

将軍を目指し、日々鍛練に励んでいる。常に自分に厳しく、己を磨き上を目指す。


『愛に生きる騎士、剣豪グレミオ。』

結婚して、奥さんに毎日デレデレしてるとか……。


(いぶ)し銀の剣士、剣豪ゲッペルス。』

隊長から料理人へと、華麗に転職(ジョブチェンジ)する。その華麗な技の数々に、公主リンも通っているとか等と噂になっている。


何時(いつ)も元気な大食漢、剣豪ゴライアス。』

おにぎりを食べながら、今日も元気に警備中。


『期待の貴公子、ユリフィス。』

隊長に昇格し、次は将軍の座を目指し日々鍛練に励んでいる。婦女子からの熱い視線は、とどまる事を知らない。


『ドジっ子ムードメーカー、新人兵士ユミナ。』

(いつ)時も元気な、頑張り屋さん。今日も元気に、何処(どこ)かで(つまず)いて転んでいる。


『第三公女専属メイド頭、ロクサーヌ。』

ラミスの専属に戻り、日々ラミスのお世話をしている。ラミス姫とは今日も仲良し。


『豚王子、シュヴァイン。』

毎日牢の中で肉をねだり、ぶーぶー(わめ)いている。うるさいとリン姫に足蹴にされる王子だが、そろそろ何かに目覚めそうである。


『ポンコツトリオの(ライト)、ビックス。』

牢の中で、今日も田舎のおばあちゃんに会いたいと、しくしくと涙を流している。


『ポンコツトリオの(レフト)、ウェッジ。』

今日も、元気にお腹が痛い様だ。


『凄腕の剣士、ゲイオス。』

……バラン将軍に討たれ、戦死。


『歴戦の傭兵、セルゲイ。』

……バラン将軍に討たれ、戦死。


『廊下の兵士、ゲイオルグ。』

……バラン将軍に討たれ、戦死。



『剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!』


【第一部】

『王の名を持つ獣編』

「ツインデール公国、解放の章」


「完結」

皆様、ここまでお読み頂きまして。

大変ありがとうございました。

(。・_・。)ノ

次回で、この章は終わりとなりますが。

まだこのお話は、もう少し続きます。

次からは、新たな章に突入する訳ですが。


少し、お話を練り直す為。

しばらく、お休みさせて頂きます。


1週間?2週間?1ヶ月?2ヶ月??

かは、分かりませんが……。

お話を練り直し「十国伝」の方を、ある程度進めてから。

再開しようと、思っております。

(* ̄▽ ̄)ノ


感想、ブクマ、評価、リアクション。

頂けると嬉しいです。

゜+(人・∀・*)+。♪

読んで下さった、皆様に感謝♪

ありがとうございました!!

では次回、また会える日を楽しみにお待ちしております。


(ФωФ)ノ 魔神ねっこ

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