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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
王の名を持つ獣編

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132/164

第132話 「そろそろローストポークになるお時間ですわ」

『42155回目』


「と言う訳で、お次は豚さんですわね。」

強敵ゲイオスとの戦いに勝利を納め、ラミスに残された課題は後僅(あとわず)かとなる。祖国解放へと一歩一歩確実に進み、ラミス姫の表情に笑顔が溢れる。

それにラミス姫に宿る新たな神々の力"蘇生の力"により、自分は決して一人では無いと思える事が何よりも心強かった。

ラミス姫に残された課題は残り後五つ、(オーク)豚王(オークキング)そしてバラン将軍の復活。それに襲われている北西の村、二つとなっている。他三つはともかく、北西の村はラミス姫の新たな新技を使えば何とか対応可能だろう。

……つまり、次ラミス姫がやらなければならない事は必然的に決まってくる。

──それは。


「ミルフィー!>△<」

──ひしっ。

とりあえず、妹のミルフィーに抱き付くラミス姫様。"凄腕の剣士"ゲイオスに勝利を納めたラミス姫の次なる目標は、因縁の怪物豚(オーク)となった。その為、(オーク)と一対一で戦いやすい、ここミルフィーの居る東の山へとラミスは足を運んだ。

……すりすり。

「ミルフィー。>_<」ひしっ

「お姉様ー。>△<」


ラミス姫は一時の間、ミルフィーとの楽しいお喋りとお紅茶(ティー)時間(タイム)を楽しんだ。

しかし、流石にガルガ隊長達がヘルニア帝国による侵攻の(しら)せに不安を感じ。公国が今置かれている状況を、ラミス姫に聞きたそうにそわそわしていた。

ミルフィーを始めガルガ隊長達は皆、公国の現状を全く知らされていない。ただヘルニア帝国が侵攻を開始したと伝令から報告を受け、ここ東の山まで戻って来たのである。


だが仮にも一国の姫君であるラミス姫が、ここ東の山までたった一人で逃れて来たのにも関わらず。特に困った様子も見せずに、妹君であるミルフィー姫と楽しそうにお喋りをしているラミス姫の姿を見て。

ガルガ隊長達は皆、一体どっちなんだ?と、少し困惑していた。


ラミス姫もそれにようやく気が付き、ミルフィーには神々の力の話を、ガルガ隊長達には公国の現状を話し始めた。

「公国は、既にヘルニア帝国に占領されておりますわ。」

……けろっ。

城が既に落ち、王は殺され、公国が誇る最強の将軍二人も敗れ。クリストフ将軍は瀕死の重症を負い、バラン将軍に至っては既に戦死しているこの状況。

ガルガ隊長は、公国の置かれている悲惨な現状を聞かされ絶望し、悔しさを噛み締めヘルニア帝国への怒りを(あらわ)にする。

……のだが。父である王が殺されたにも関わらず、ミルフィー姫と楽しそうにお喋りをするラミス姫の姿に酷く困惑していた。


「あ、それともうすぐ。こちらにヘルニア帝国の一軍がやって来ますわ、数は千五百くらいだったかしら?」

「……な、なななななっ!?」

こちらもこの様な重大な(しら)せを、さらっと話すラミス姫の姿に。驚きを通り越し、心配になるガルガ隊長であった。

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