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剣も魔法も全く使えない姫なので、物理〈拳〉で乗りきるしかありません!【プリンセス無双】さあ、優雅〈エレガント〉に参りますわよ!!  作者: 魔神
王の名を持つ獣編

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第123話 「復活の舞ですわ」

ラミス姫は幾度(いくど)と無く回数を重ね挑み戦い続ける、しばらくすると姫に宿る神々の力"蘇生の力"に(さら)なる変化が現れ始めた。

四日後の朝、つまりホースデール王国からの援軍が到着し公国を取り戻す為の戦いをヘルニア帝国に挑む、その決戦の日。

ラミス姫は、ユミナの蘇生に成功する。これにより、ラミス姫の力"魔力"が上がれば複数人の蘇生が可能である事が証明されたのである。


──ザシュ。

幾度(いくど)となく繰り返される、凄腕の剣士ことゲイオスとの戦いの日々。ラミス姫は、とにかくその目で捕らえられないゲイオスの剣速に苦戦を()いられていた。到底回避する事が不可能に近く、その圧倒的過ぎる剣技の前に、ラミス姫には()(すべ)が無かった。

恐らくこのゲイオスと言う男は、人が到達出来る武の境地に至る剣士なのだろう。

……しかし姉リンと将軍クリストフは、これよりもまだ速いのだ。

ラミス姫は、(みずか)らの弱さと未熟さをしっかりと認識し、更に何度も果敢にゲイオスに挑み続けた。

「これで散るがいい!」

──ヒュッ。

唸るゲイオスの高速の剣。

「そちらこそ(わたくし)の華麗な脚技で、そろそろ眠るのです!!」

──ドガガッ!


────────。


何時(いつ)もの様に、一人薄暗い牢の中で目覚めるラミス姫様。

…………。

ごろごろしている暇など無い。

じたばたする時間も無い。

ラミスは希望を胸に、何度でも立ち上がる。

……ラミスは想う。

姫は常に一人だった。何時(いつ)も姫はこの薄暗い牢の中、たった一人で進まなければならなかった。

……だが、今は違う。

仲間が居る、決してラミスは一人では無いのだ。

ラミスは毅然とした態度で、凛々しく女神の様に微笑みながら華麗な舞を見せる。

「くるくるー、ですわー♪」

──キリッ。

ラミス姫の瞳が、猛々しく光輝く。

「さあ、(わたくし)の華麗なる舞で今こそ黄泉返るのです!希望の戦士よ、今ここに!エインフェリア召還!!そろそろバラン将軍とか、お願い致しっまーす♪」

……キラキラ、キラーン♪

華麗にポーズを決め、神々の力"蘇生の力"を発動するラミス姫様。


──しゅぽん。

そして復活を果たす新たな神の戦士、いや公国が誇る希望の勇者達。

──新たな"剣豪"の称号を持つ、隊長ゲッペルス。


「姫様、死して尚再びヘルニア帝国に雪辱を果たす機会を与えて頂いた事に感謝致します。このゲッペルス、姫様に更なる忠誠を誓う所存でございます。」

前回復活に成功した隊長ゴライアスに続き、二人目の"剣豪"の称号を持つ隊長の復活に成功したラミス姫様。

ゴライアス隊長は多少の苦戦を()いられながらも、城を占領しているヘルニア兵達を全て一人で蹴散らす猛者(もさ)だった。

そのゴライアスをも上回ると称される武人、隊長ゲッペルス。

ゲッペルスは、その噂通りの実力者であり。一切苦戦(いっさいくせん)する事無く、城を占領するヘルニア兵達を全て蹴散(けち)らした。


ラミス姫は自分の実力はともかく、自分に宿る神々の力の偉大さと成長に喜んだ。

このツインデール公国を取り戻せる日が近い事を……。

そして、その日に向かって一歩一歩確実に進んでいるという手応えを、ラミス姫はとても嬉しく感じていた。

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― 新着の感想 ―
次こそはバランを引きたい。 お祈りガチャがうまく引けますように! (≧Д≦)
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