【テレビ朝日】　食ノ音色　(４分)

小説やドラマで「幸せな家庭生活」をを表現する古典的手段として、朝、台所からトントンと包丁で食材を刻む音がしたり、グツグツと食べ物が煮える気配がしたり、というのがありますが。

これを音と画像で再現したらこんな５分番組になりました。

提供は日清オイリオグループ。

でも広告がましいところがほとんど無いので、最初のテロップ見ないとどこの提供かわかりません(笑)

程よい生活感のあるスライドショーのような止め絵が淡々と流れる中、包丁で物を刻んだり、鍋で湯が沸いたり、フライパンで油がはねたり……食卓をととのえる過程で生じる様々な「音」が途切れることなく綴られていきます。

ナレーションは穏やかに、登場人物のセリフも最小限にして、生活音を際立たせることで、どこの家庭にもありそうな食卓の様子を生き生きと描きだす手法はまさに「音のスケッチ」

５分という短さも間延びせずちょうどいいかも。

普段見飛ばしてしまいがちな日常生活を台所のみ、音のみに絞りこんだら、私たちを取り囲む音のバラエティーの豊かさに驚かされます。

独り暮らしや単身赴任で、ちょっと実家の香りに触れたくなった時、バーチャル里帰りにもなりそうな５分間です。