食料調達の件
「ごちそう様でした。」
「しかし保存食とレトルト飽きて来たよね。」
「あれから一ヶ月以上たつし。電気が無いから生鮮食ももう無いしね。」
遠くの方で車の動く音が聞こえた。バスが動いた音のようだ。
「ご苦労様です!」
「おう、お疲れ。」
「そいえば、今日来た彼等が話を聞きたいそうです。」
「ああ、彼等か。後で伺うよ。まずは市長に報告行ってからだな。」
「お、隊長さんが戻って来たみたいだ。」
「あ、隊長お疲れ様です。あの・・・」
「話しは聞いているよ。まずは市長に今日の報告してくるから待っててくれ。」
「ですよね。わかりました、待ってます。」
そう言うと市長の家に入って行った。
「ふう、良い話しが聞ければ良いね。」
市長の家から出てくるのを広一達は待つことにした。
「やあ、君達お待たせ。」
「いや、全然大丈夫っす。」
「それで、聞きたい事は何だって?」
「実は恥ずかしい話し自分達の食料が無くなってきて・・・何処かに食料あるような・・・スーパーみたいな場所はありませんか?」
「そういう事か・・・それは難しい相談だったな。」
「え?どういう事です?」
「近くにあるスーパーとかの食料がある場所はある程度探し終わっているんだよ。自分達が外に出てるのも、警備と言う名ではいるが実は食料とかを探しに出ているんだ。こっちも人数が多いから食料調達も大事な仕事だしね。」
「そうですか・・・どうしよう。」
「なら、一緒に探すかい?市長には言っとくよ?必要量を調達出来たら出ていくのも良いだろうしね。もちろんその時は一緒にくるならバックアップはするつもりだよ。」
「願ってもない。逆に条件が良くて。ちなみにここにいるのには何か必要なのですか?」
「特にないよ。あるとすれば自分が出来る事をすればよいんだよ。働かざる者食うべからずってね。」
「はい!大丈夫です。」
「そちらの他のメンバーはどうかな?」
「鈴木家はOKですよ。」
「私も大丈夫。」
「なら決まりだね。市長に聞いてくるからちょっと待っててくれ。」
隊長はまた市長の家に行った。
「断る理由も無いし、どちらにせよ食料確保出来るなら助かるし。」
「そうね。あ、戻って来たわ。」
「市長の了解は得たよ。しばらくの間よろしく。車はこちらのに乗って行動してもらうから。」
「自分と、こちらの孝夫さんの2人でまずは参加したいと思います。後のメンバーはまた戻ってきたら決めますので。」
「え?俺らは?」
「栄太君は皆をよろしく。」
「母さん、得意の料理で皆を手伝ってあげてくれ。」
「話しはまとまった?明日また声をかけるからよろしく頼むよ。」
隊長は自分の家に帰っていった。
「早く出発する為にも明日から頑張りますか。」
「そうね、頑張ってね。」
今日は明日に備えて早く寝る事にした。
ーーー
ある小高い山の上
「リーダー、向こうの方が大分明るくないですか?」
「あ、あそこは前に俺らが襲おうとしたら逆に銃で撃たれた所ですよ。多分人数も沢山いそうだから食料や色々あると思うんですが、守りが固くて。」
「お前ら、しばらく様子を見張ってろ。行けそうなら奪うぞ!」
「わかりましたー!」




