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終末は突然に  作者: SMILE
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彼女の戦い

 ガレージに車を止め、広一を車内に置いて別荘の中に入っていった。ゾンビが車を開けないように鍵はロックをかけておいた。

「とりあえず彼が言ってる、(安全確保)をしなければ。」

 ボウガンを構えながら慎重に進んでいく。

キッチン

リビング

クローゼット

下は問題無さそうだった。

 2階に向かう。部屋を開け中を確認する。

「ヴゥォー」

背後のクローゼットからゾンビが出てきて彼女に迫る。倒れて羽交い締めにされた。ボウガンを落としてしまう。

「や、ちょっと待って!」

 そう言ったがゾンビが止まる訳はなかった。ゾンビの大きくあけた口が迫って来た。とっさに手とったものを口に入れた。椅子の足だった。このまま膠着状態が続く。何とかボウガンを、指先に引っ掛け手元に手繰り寄せる。

「この・・・!」

「パシュ!」

 矢はゾンビの眉間に刺さり動かなくなった。

「はぁはぁ、助かった・・・。」

 残りの部屋を確認したがゾンビは1体だけのようだった。

 車に戻り彼を抱えながら何とか連れてくる。流石に2階に運べないのでリビングのソファーに寝かせた。傷を見たいが服が邪魔で見えない。

「傷を見るだけだからね。仕方ないんだから。」

 そう言うと彼の服を全部脱がせた。

 所々、引っ掛かれた傷や捕まれたアザが付いていた。噛まれた跡は・・・なかった。

「彼はゾンビになってしまうの?そうなったら私は彼を殺せる?」

 幸いこの別荘は地下水と、プロパンガスタイプだったのでお湯を沸かす事が出来た。タオルを使い傷を拭く。

「外のゾンビは?」

 そう言うと彼女は外を見た。別荘よりも外に置いたトレーラーに数体群がっている。

「前に彼が言ってた生きた人間の匂いってヤツかしら?今入った別荘よりも使ってたトレーラーのが匂いが残っているからって事?」

 幸い窓には雨戸が閉められていてゾンビが容易には入れないようになっていた。

「とりあえずは一安心・・・かな?」

 そう言うと彼のいるソファーに寄りかかりながら寝てしまった。

諸事情で登場人物の名前を変更しました。変わってないとの指摘がありましたら編集致します。

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