表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末は突然に  作者: SMILE
23/48

ホームセンター

 何とかゾンビの大群から逃げ出してしばらく走ると一件のホームセンターがあった。ゾンビは建物に群がってはいないようだ。(この状態なら生存者はいなそうだな。ゾンビが生存者を感じ取ってなさそうな雰囲気だし。)慎重に建物の周りを確認する。ガラスの入り口の前は柵タイプのシャッターで閉まっているようだ。

社員用の入り口を見つけ鍵を壊し中に入る。中を確認する。大分荒らされてはいるが人影は無さそうだ。

搬入用のシャッターを確認する。どうやら手動タイプのようだ。

「助かった。」

 シャッターを開け車を入れて素早くシャッターを下ろす。

「何でホームセンター何かに?食糧なんて無いじゃない?」

「車を少し強化しようかと思ってさ。」

「終わるまで店内ぶらぶらしてて。あ、武器を持つのを忘れずにね。」

 笑って答えた。

「さてと、電気は使えないからな。溶接は出来ないし。あれしかないか。」

 そう言って店の大きいカートを持って動きだした。

「あったあった。さてと、始めますか。」

 そう言言うと作業を始めた。


ーーー


 葵は店内を歩いていた。店内は暗く、商品だった懐中電灯を開け使用していた。人影はない。

「あの人何をしているのだろ?予想がつかないな。」

 フフっと笑いながら歩いていく。

「そういえば、髪の毛バサバサだわ。何日もお風呂入ってないな。」

 シャンプーコーナーを見てそう答えた。

「人前で何日もお風呂入ってないのってイヤだな。温かいお風呂入ってゆっくりしたい。洋服も新しくしたいし。あ、そうだ。」

 葵は彼の元に向かった。

「ねぇ、途中温泉があったら入りたいな。温泉なら電気関係ないものね?」

「んー?あーそうだね。途中あったら考えてみようか。」

 作業が忙しくて返事が上の空のような返事だった。

「まだかかりそう?」

「そうだね。今日はここで夜を明かす事になりそうだよ。」

「そうなの?わかったわ。」

 そう言って葵はまた店内に歩いて行った。(せっかくホームセンター来たから生活品を持って来よう。)

カートを持って歩き出した。


ーーー


 作業が一通り終わって強度の確認をする。

「リベット使って窓ガラスは網を固定して、バンパーの所は鉄板で覆った。これでゾンビを引いても奴ら下に行かず左右に飛んでくだろ。ただリベット打ち付けられる位の鉄板だから無理は出来ないけど。やっぱり溶接はしたいな。電気があればな。」

「ただいまー。」

「お帰り・・・って何を持ってるの?」

「何ってシャンプーとか歯ブラシとかよ。」

「こんな時に必要?」

「温泉があったらよろしくね。」

「温泉?あ、あぁそいえばそんな事言われたな。安全だったらね。」

 (こんな状態になってもお風呂か、女性の気持ちはわからんな。)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ