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人物設定 船旅と女傑編

おまけ付きです。

ちょっとした気まぐれといいましょうか、三人称で書いております。

名前:レオンハート・シュバルツ

年齢:22歳

性別:男

種族:人間(?)

肩書:他大陸探索隊総隊長

魔力属性:風、光、闇、混沌


簡単な紹介

他種族との交流を持つための一団の総責任者。とはいえ、船の上でやっていることは妥協せずに作ったトレーニングルームで毎日修行しているだけである。

本当に主人公なのか怪しくなるくらい地味な活動であったが、着々と強くなっているのは間違いない。活躍は次回に期待しよう。


名前:ロクシー・マキシーム

年齢:22歳

性別:女

種族:人間

肩書:マキシーム商会会長、冒険者斡旋組合の影の支配者、貴族(領地持ち)

固有装備:多重結界展開装置※1


簡単な紹介

今章では商人としてではなく貴族として活動。英雄級が抜けた後の治安維持活動のための組織作りに尽力した。

本来ならばそう言った仕事は他に専門の人間がいるのだが、動乱の混乱からまだ立ち直っていないこともありお鉢が回ってきた。もちろん無料ではなく、仕事の達成と引き換えに国王から勲章を授かることを約束させた。なお、その勲章は持っているだけでいろいろ便利らしい。人には言えない使い方で。

特に苦労したのは、治安維持部隊の隊長の勧誘。いうまでもなくレオンハートの母レリーナのことだが、このご時勢に表舞台で活躍してない有能を発見するのは苦労したようである。


※1:リリス&クルーク製の新作護身アイテム。指輪、ネックレス、チョーカー、ブレスレットなどなど様々な『身につけていても不自然ではない』小物に結界術式を封じることで一つの結界発生装置に仕上げている。最大の特徴は魔力携帯装置を組み込むことにより本人の実力に関わらず使用できると言う点であり、非戦闘員の守りとして今後大きな期待ができる。なお、ロクシーの使ったのは本来家一軒守る為の防衛術式を個人用にカスタマイズしたようなものであり、そのお値段は一式あれば家が買えるくらいである。


名前:カーラ

年齢:17歳(肉体年齢14歳)

性別:女

種族:暴食の吸血鬼

肩書:カーラ魔獣兵団団長、吸血姫、探索隊隊員

所持スキル:種族由来のスキル、格闘術

魔力属性:闇


簡単な紹介

巨大戦力のリーダーとして乗船した吸血鬼の少女。

海の幸(人類にはきついもの含む)を満喫してご機嫌。特に魔物の強靭な歯でなければ噛むこともきつい龍肉は気に入った様子である。

実は人類の中では最強クラスの格闘技スキル持ち、クン家次期当主のメイに格闘技を習っていたことが判明した。種族的にはアンデッドである吸血鬼は筋トレしても意味がないものの、日々の食事で増えた魔力と種族的に人間とは比較にならない肉体から繰り出される拳は脅威。技量だけで見ればまだまだ未熟であり比較すれば師匠のメイの1/1000程度であるが、その戦闘力は決して侮れない。仮に敵として現れた場合、英雄級じゃなければ危ないほどである。

実は密かに人類決戦の人物設定でスキル欄に格闘術と書いてあったりする。


名前:メイ・クン

年齢:22歳

性別:女

種族:人間

肩書:探索隊主力隊員

魔力属性:雷


簡単な紹介

船に乗る主力の一人。実はカーラに格闘術の指導をしていることが判明した。

更には密かな趣味として動物鑑賞があることも判明した。実は可愛い系の小動物が大好きであり、彼女の部屋はそれ系のぬいぐるみでいっぱいである。そのぬいぐるみと一緒にサンドバッグやらダンベルやらも並べてある為、なかなかカオスなことになっているが。

本人はその趣味を武人として恥ずかしいものと認識しているのだが、実際に知ったものからすれば「へー」以上のものはない。人に知られたくない秘密なんて大体そんなもんである。


名前:レリーナ・シュバルツ

年齢:46

性別:女

種族:人間

肩書:シュバルツ夫人・元ジャッジ領の“断罪令嬢”

固有装備:流体魔器(フルード)※2

魔力属性:水


容姿について

髪型:金髪のロング

体型:出るところはでて引っ込むところは引っ込んでいる

身長:172 cm

体重:機密

服装:質素なドレス

第三者評価:理想的な貴族的夫人


簡単な紹介

常に人を安心させる笑みを浮かべた、世の上流階級がうらやむ夫人である。が、その正体は若いころにその名を馳せた女傑である。

当時知られた二つ名は断罪令嬢。男爵令嬢というお嬢様でありながら、領内に巣くう犯罪者を血祭りに上げていたことからその名が付いた。所詮お転婆お嬢様の暴走だと鼻で笑って襲い掛かった犯罪者達を軒並みねじ伏せ、徹底的に拷問した上でその死体を領内に晒すなど過激な行動でも有名であったようである。殺した魔物の数ならともかく、殺した人間の数ではレオンハートを遥かに超えることだろう。

しかしある日領内の平定戦力の助っ人として現れた若いころのガーライルに一目惚れ。自分の経歴を抹消するほどの行動力を見せ、見事ゲットした後は一人の妻として、親として暮らしている。

そんな自分の秘密に気づいて勧誘に現れたロクシーと対峙した後、協力を約束した。嫁として認めるかはこれから次第らしい。

その戦闘力は、全盛期でも準英雄級と言ったところである。レオンハートと比較すれば、少年期には勝てるが青年期開始時には勝てないくらい。大分衰えた今ならば更に下がっていることだろう。

元々個として戦うタイプではなく、集団戦を得意とするタイプなので仕方がないことなのだが……というか、そもそも英雄級からすれば弱いだけで十分化け物であることは間違いない。


※2:断罪令嬢レリーナ・ジャッジがかつて操った武器。流体という性質上どんな形にでもなることができ、槍にも剣にも盾にもなれるほか無数の刃に変わることも可能。汎用性は非常に高いが、その分扱いは難しい武器と言える。水属性の魔力を利用しているため、水の魔力がなければ操る事はできない。


名前:クルーク・スチュアート

年齢:26歳

性別:男

種族:人間+合成獣

肩書:探索隊主力隊員、技術者

所持スキル:炎術他各種魔法、キメラモード

魔力属性:炎、風、水、雷など


簡単な紹介

今章では魔術師としてよりも技術者として活躍。マッドな父親の血をしっかり引いているようであり、リリスと一緒に意気投合している。

身体を休めるついでに発明を手伝っており、いろいろ作ったようである。放置するとやばそうであるが、まあ今のところはいい結果が出ているので多分問題ないのだろう。

レオンハートの要望により、部下の指導にも手を貸している。魔術全般に精通しているので、精霊魔法にも知識はあるようである。


名前:リリス

年齢:25

性別:女

肩書:リリス工房責任者、探索隊研究部門長

所持スキル:水の魔法、錬金術

固有装備:自作魔道具各種


容姿について

髪型:空色の髪を肩口まで伸ばしている

体型:引っ込むべきところも出るべきところも引っ込んでいる

身長:162 cm

体重:秘密

服装:動きやすさ重視のズボンスタイルに白衣

第三者評価:儚げ美人(研究中で無ければ)


簡単な紹介

少女時代の気弱さから一変し、狂気すら感じさせる研究の鬼と化している。

とはいえ研究中以外は昔よりやや快活になった程度なのだが、夢の中ですら研究のことでいっぱいの彼女が研究中でないことはないのであまり関係ない。

未知の技術、発想、素材を求めて新大陸を目指す船に乗り込んだ。戦闘力は見習い騎士時代と大して変わりないが、その頭脳は異次元進化を遂げている。彼女の発明品があるかないかで歴史が変わるくらいの功績の持ち主であり、レオンハートから「こんな感じの道具作れない?」と用途だけを伝える無茶振りにも完璧に応えられる天才である。


名前:アレス・ニナイ

年齢:15歳

性別:男

種族:人間

肩書:中級騎士、シュバルツの弟子、探索隊隊員

所持スキル:いろいろ増えている

固有装備:不朽の剣・改

魔力属性:光


簡単な紹介

今日も健気に死に掛けている少年騎士。超難所『魔法の霧』地帯でも何故か何の問題もなく行動できるという事実が判明し、一人で探索をさせられた挙句その魔力を提供してフラフラになったりと結構扱いが酷い。

とは言え本人は陸にいたときよりも居心地がいいらしい。その理由はアレスをペットか何かと勘違いしている節があるファンクラブから追い回されたりしないため。世のモテない男性一同から呪い殺されるかもしれない。

船上では基本的に師匠のレオンハートの教えを受けているが、集められた精鋭達の技術を少しでも学ぼうと目を光らせている。その成長スピードと将来性は間違いなく人類トップクラスであるといえよう。







おまけ~メイとカーラの出会い~


「わん?」

「わんわん」


 ある日の昼下がり。シュバルツ邸の庭の片隅で、一人の女性が一匹の犬を抱えて座り込んでいた。


「わんうぉん」

「わう?」


 腕の中で撫でられながらも、不思議そうに首を傾げる犬。それに対する女性は、何とも幸せそうな顔で犬と会話――ただの鳴きまね――をしている。

 そう、この犬の鳴きまねをしている女性こと、メイ・クンは動物好きである。それも、一対一で動物と向き合うときその動物の鳴きまねをしてモフモフする癖があるのだ。


「わうわう~」

「わん?」


 犬は不思議な人間だと思っているのかやや鳴き声が困惑気味だが、しかし気持ち良さそうに目を閉じて身体を預けている。長年モフり続けて磨き上げたその撫でテクは数多の小動物を癒す魔法のようなものなのだ。

 そんな、メイにとっての至福の時間。周りに誰もいないとき限定で発動するモフモフタイムはメイの鋭敏な感知能力の元安全を保証されて行われるのだが――しかし、彼女は油断していたのだろう。

 己の感知能力を過信する。それはもっとも危険な行為なのだ。


「あれ? あんた何やってんの?」

「ッ!?」


 身体が硬直する。歴戦の戦士であるメイには縁遠い現象のはずなのに、今の彼女はまさにその状態に陥っていた。

 ビクッと身体を震わせたのに驚いた犬が腕から逃げていくのも気にせずに、メイは魔力の切れたゴーレムのようにぎこちない動きでゆっくりと首を回す。

 背後から声をかけてきた少女の方へと、混乱しているのがこれ以上ないくらいによくわかる揺れまくった瞳で。


「あれ? えっと……メイ、だったわよね? いつもレオンと戦ってる。……犬と話せるの?」

「あ……えっと、いや……」


 声をかけた少女――カーラは、これといって邪気のない純粋な目で疑問を投げかける。

 そんな目に対し、先ほどまで蕩けた表情でわんわん言っていたメイの口からは震えた意味を成さない音しか出ない。

 なぜならば、彼女の頭の中にあったのは聞かれていたという衝撃、そして自分の気による感知が何故作動しなかったのかという困惑だけなのだから。

 気配遮断の指輪――それも上位の吸血鬼が用意した極上のマジックアイテムの存在。そんなものを想定していないメイは、ただ混乱するしかないのだった。


「……? どうしたのよ?」


 カーラはそんなメイの様子をまったく気にすることなく近づいてくる。

 ここで空気の読める人ならば見なかった振りをして立ち去ってくれただろうが、カーラにそんな気遣いを求めるのは魚に肺呼吸しろと要求するようなもんなのである。


「そ、いや、おう……」


 未だに意味を成す言葉を紡ぐことのないメイ。もう完全に動揺から抜け出せなくなっていた。


 そんなメイを見つめるカーラだが、実のところカーラにメイの異常な様子など興味はない。そもそも、カーラはメイの密かな趣味を目撃したことを何とも思ってないのだから。

 魔物の中には獣の言葉を話すものなど珍しくないことだし、メイがやっていたことも極普通のことだとしか思っていないのである。

 そのため、カーラは答えないメイを無視して自分の用件を口にする。今思いついた、しかし以前から思っていたことを。


「ねえねえ。メイって、格闘技凄いわよね? アタシにも教えてくれない?」

「え……か、格闘技?」

「何か格好いいじゃない! こう、ドガガッって敵をぶっ飛ばすのって!」


 カーラは、単純な好奇心からその言葉を口にした。あえて武器を使わずに敵を倒すのって、何か格好いいという思いで。


 しかし、メイからすればただの脅迫である。今のことを黙っていて欲しければ技の秘奥を教えろ。そんな要求を突きつけられたも同然なのだった。


「いや、それは流石に……」


 認めた相手でなければ奥義の秘密を教える事はできない。これはクン流でなくとも共通することだろう。

 誰でも知っている基礎くらいのことならいいが、本当に大切な事はそれを伝えるに足る相手でなければならない。その基準は才能だったり人格だったりと人によって様々だが、いずれにせよ流派の秘密は簡単に教えられることではないのだ。


「だめなの? こう、バシッとぶん殴ったり分身してみたいんだけど」

「……まあ、そのくらいなら教えてもいいが」


 殴ったり分身――歩法の一種――したりならば、まあ構わない。本当はだめなのだが、教えられない機密と言うほどではないのだ。

 その程度ならば、個人的な機密の保護のためなら妥協してもいいかも――そんな風に思ってしまったのだった。


「そ、それじゃあ……試しにあの木を殴ってみてくれ」

「おっけー。んじゃ、いくわ――よっ!」


 即興で稽古をつけて、終わりにしよう。このときのメイの心境はそんなものである。


 そんなメイの前で、カーラの拳が木に――シュバルツ邸の庭であることは誰も気にしてない――突き刺さる。その拳に技術的なものはないが、吸血鬼のパワーだ。魔樹とかそんな曰く付きというわけでもない哀れな樹木は、根元からへし折られて宙を舞うのだった。


(動きはバラバラ。技術もない。だが……このパワーは凄いな)


 力こそが正義。最後に勝つのは腕力。それがクン流の思想である。

 だからだろう。思わず、そのパワーに見せられてしまったのは。


「……もっと、腕の軌道に気を配れ。力は敵に全てぶつけ、余分なものは抜く。例えば――」


 適当に流して終わろう。そのつもりで始めた指導は、しかし随分本格的なものとなった。

 その理由はカーラのパワーに見せられたからなのか、それとも――拳を振るう少女の姿が、とても楽しそうだったからなのか。それは、メイ本人にもわからない。


 しかしこの日この瞬間、純粋な人間最強候補の女と異端の吸血鬼の少女は、確かに師弟となったのだった。











「……何があったんだ?」


 後日、庭の一角が無茶苦茶に破壊されていることに唖然となった住民の息子がいたかどうかは、まあお察しである。

ちょっと忙しく書いている暇が無かったため、今週の本編更新はお休みさせてください。

短いおまけで勘弁してということで一つよろしくです……。

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