ここちゃん、3と4の謎!?
今日は天気がよく、昨日まで低かった気温も上がり、まさに絶好のお出掛け日和といったとこだ。
こんな日はご近所の謎を解決し、平和を守るためパトロールしかない。
表へ出ると、ちょうど美波と会った。
「よぉ、美波。お前もパトロールか?」
「パトロールって何よ。私は注文してた本が入荷されたから、受け取りに行ってきただけよ。これから読むんだぁ」
「暇そうだな」
「話聞いてた!? 本読むからお暇違うっての!」
「俺は呼び止める美波を振り切り、ご近所の謎パトロールを続けることにした」
「呼び止めてないし。妙な説明を口にするのやめなさいね。いってらっしゃい」
キョロキョロしながらズンズン進んでいると公園にたどり着いた。するとそこに、三人の小さな姉妹のような子達がやって来た。
「はちしゃん。なぁなねぇねと、おててちゅなぐのことでしゅ」
「はいでちゅ。ろくしゃんも、おててしゅるでちゅよ」
「こうえんについたですよ。あぶないのことはちない。おやくしょくです」
一番上のお姉ちゃんだろうか。まだ幼稚園児くらいに見えるが、しっかりしている。下の子達は双子ちゃんらしく、おんなじお顔が二つ並んでいた。
微笑ましい光景に思わず口角が上がる。
「おにぃしゃんも、あしょんでるでちゅか?」
独り立っていた俺を見て、双子ちゃんの一人が話し掛けてきた。
「俺はパトロール中だよ。謎を解決するためにね」
「むじゅかちねぇ」
そう。謎はとっても難しい。それを解決出来るのは俺しかいないんだ。この子はよく分かっているなと感心した。
「三姉妹ちゃん達は仲がいいね。怪我しないように遊ぶんだよ?」
「しゃんちがうでちゅよ。よんでちゅ」
いち、に、さん。俺は何度確認しても、三人に見えるのだが。
「えっと。三人だよね?」
「はちしゃん! ちらないしとと、おはなちちたらめぇよ!」
「わかたでちゅ! よんでちゅよ! ばばぁい!」
あの子が嘘を言ってるようには見えなかった。しかし、俺の目には今も三人しか映っていない。
「こ……怖い話かな。もう帰ろう。美波にもこの怖い話聞かせて怖がらせなきゃ。急げぇぇ!」
これは後日分かったことだが、あの子達にはお姉さんがいるらしい。
「でも俺には三人にしか見えなかった」
「だからそういうこっちゃないのよ」
謎とは謎だから謎なのだ。皆さんもお気をつけ下さい。




