ここちゃん、やり直したい冬休み!?
短かった冬休みも終わり、今日から三学期が始まります。
年末年始はなんだかんだでほぼ毎日、ここちゃんと過ごしていたような気がしないでもないですが、クラスメイトと久しぶりに会える今日を、私は楽しみにしていました。
「ふぁ〜……眠くて勉強に集中出来ないから、冬休みの延長を要求する」
「ここちゃんのそれは年中でしょ!」
「じゃあ、年中冬休みにしておくれ」
「季節どこいったのよ!」
今日は始業式後にすぐ授業があるので、提出する宿題を鞄に入れてきたのですが、ここちゃんの鞄は妙に軽そうです。
「ねね、ここちゃん。あのさぁ」
「ん? お腹でも空いたか? いやですよ、おじいさん。さっき朝ごはん食べたじゃありませんか」
「誰がおじいさんよ! おばあさんだわ! ……って誰がおばあさんよ! そんなことより、宿題持って来たんでしょうね?」
「ふへっ?」
きょとん顔のここちゃんは、寒さとは別の震えに襲われ始めました。
「わ……忘れてた」
「じゃあ先生に明日持って来ますって言わないとね」
「えっ? やってないのに?」
「やってすらないんかい!」
「だって、こたつの奴が俺を離さないんだもん。お餅とかぁ、みかんを食べてぇ、ごろごろしてたらあら不思議、いつの間にか冬休み終わっちゃった。あっ、これは事件なんじゃないか!」
「そんなピンポイントな事件あるか!」
数時間後──
「九! 随分冬休みを満喫したみたいだな。だいたい日頃からだな…………」
先生に怒られているここちゃんは、毎秒ひと回りずつ小さくなっているような気がします。
「あっ! 先生! 春休みっていつからかな?」
「怒られてる最中に、言っちゃだめだろそれ」
「はっ! すんませんです。すんませんです」
ここちゃんにも無事に、春休みは訪れるのでしょうか。
「さすがおみくじ大凶だわ」




